2022,03,10, Thursday
県内の中小企業と専門的な知識や技術を持つ人材とをマッチング(結びつける)し、転職を支援する『県プロフェッショナル人材戦略拠点』の2021年度成約数が2月末現在で98人となり、過去最多だった前年度通念の実績(97人)を超えた。3月末までには、100人超えも期待出来そうだ。開設以来の6年間で累計は426人。他県出身者が6割、30代が5割超で、企業の経営課題解決に加え、働き盛りの移住にも貢献している。
『人材戦略拠点』は、地方創生の一環として行われている内閣府の事業。中小企業の経営課題を掘り起こし、専門知識や技術を持ったプロフェッショナル人材をマッチングすることで、業務改善や地域活性化を目指す。香川では2015(平成27)年12月から、かがわ産業支援財団が県の委託を受け運営している。事業所は、サンメッセ香川の南、旧空港跡地にある。 このような取り組みは、マッチング実績の数を問われるのだが16年度が41人、17年度50人、18年度62人、19年度78人、20年度97人と年々増加。しかし既に退職した人もいることだろうし、数字のマジックに惑わされることなく、どんどん取り組むことだ。県下には大規模事業所が少ないのだが、就職するのは一事業所で、二つ三つ必要だと言うことはない。 受け入れ企業の業種は製造業が58%で最も多く、卸売・小売業9%、情報通信業と建設業が各7%、不動産・賃貸業が5%と続く。要するに、中身次第で業種業態は何でも良いとまでは言わないが、さほど高い壁があるというモノではないようだ。都会暮らしに比べて田舎暮らしは、その所得の差もあるのだろうが、通勤ラッシュに飽きた都会在住の同胞は早く退職し、マイカー通勤のように自由がきく田舎暮らしの前期高齢者は、私のようにまだ働くシニア-層がいる。 間違いなく田舎暮らしになるが、『ポツンと一軒家』というテレビ番組を観ても、『田舎は不便』はなんとか克服出来るようだ。逆に高松市などは、リトル東京と言われるほど、極狭いエリアでのことだが衣食住の環境も整っている。今の時代、親世代の生活の面倒は心配いらない。すぐさま親の面倒を見るとか、同居するとかの逡巡は皆無。であるならば、夫婦と子どもらの世帯は、日本国中どこへでも行けて、どこででも生活していける。 風水雪害の少なく温暖な香川県は、日本国内最小県ですがそれなりに面白い場所です。私は外国人労働者に頼るなら、移住者に是非来てもらいたい。決して外国人労働者がダメだというのではなく、数年の短期間労働が前提である人材より、女房子どもを連れて移り住むニューファミリーを応援したいと思う。オイスカで外国人研修生を受け入れている私ですが、研修生と労働者は違います。 いずれにしても、街に魅力を付けて、IT(情報技術)デジタル環境のもとになる光ファイバー網の整備は必需品だ。狭い香川県、隅々まで光通信が出来るようになると、また一つ売りができる。うどん骨付き鳥の次に、『ひかり』が欲しい。 |
2022,03,09, Wednesday
毎日、伊藤国平商店の『極細バタピー』を食べています。太るなぁ~と覚悟しながら少しずつ、味わって食べている。こんな私の目に、アーモンドやクルミのナッツ類は、健康や美容によいことが知られている。同時にピーナツ(落花生)も、血管、心疾患への健康効果を期待出来ることが欧米の研究で分かっている。という新聞記事が飛び込んで来た。
だが日本では「食べ過ぎると太る」「ニキビが出る」「食物アレルギーが怖い」などと他のナッツ類より劣るように言われ、「ナッツ類でないから効果は少ない」とも思われてきた。ピーナツは、厳密にはナッツ類ではなく豆類になる。日本人のピーナツ摂取量は欧米に比べて少なく、これまで心血管疾患との関連で研究報告はなかった。 しかし国立がん研究センターなどの研究グループが1995(平成7)年と98年、全国の45~74歳の男女7万4793人を対象に、ピーナツ摂取量と脳卒中や虚血性心疾患の発症リスクの関連を調査した。食事アンケートでのピーナツ摂取状況から、その人の1日当たりの摂取量に応じた4グループの脳卒中や虚血性心疾患の発症リスクを調べた。 摂取量が最も多いグループは、最も少ないグループに比べ、脳卒中・脳梗塞・循環器疾患の発症リスクが低かった。最も多いグループでは、脳卒中は16%、脳梗塞は20%、循環器疾患は13%、それぞれ発症リスクが低下していたという。慶応大医学部の井上浩義教授によると、「ピーナツは量よりも、毎日食べることが重要」と示唆されている。 1日20粒の摂取が適量だと、井上教授は言う。さらに、ピーナツバターの方が吸収がよく、昼間の酸化に備えて朝食べると良い。また効果を確実に得るために、ポリフェノールが豊富な薄皮を付けたまま食べることが良いらしい。私は『いとうのピーナッツ』の八街産(やちまた)極細バタピーを頂いている。元は高商卒の藤井朗の見舞いに千葉へ行ったとき、岡本えり子さんからプレゼントされた。 伊藤国平商店へ電話すると、久しぶりにかかわらず『松野さんですね』と言ってくれる。土曜日は休日か、おばあちゃんが電話に出る。会話も商品を美味しくしてくれる。もう最後の一袋になってしまった。金曜日に電話するか、土曜日にするかね。 念のために㈱伊藤国平商店TEL043-444-1125 |
2022,03,08, Tuesday
瀬戸内に春の訪れを告げるイカナゴ漁が、高松市の庵治漁協で最盛期を迎えている。地元の関係者は、浜ゆでのイカナゴは3月いっぱい続くという。現在は体長3~4㌢の稚魚『シンコ』が続々と水揚げされ、漁港(才田)は活気に満ちている。かみさんが数日前に買い求めて来て、夫婦の会話が弾んだことからか、また今日も食卓に出た。
イカナゴの水揚げ量が県内トップの庵治漁協では、例年2月中旬から4月中旬までが漁期。今年は2月14日(月)のバレンタインデーから、操業を開始した。『フルセ』と呼ばれる親魚の水揚げ量は例年より少なめだったが、今月から始まった『シンコ漁』は日に日に水揚げ量が増えている。一日あたり10~15トン程度で推移しているようだ。 この時季は、潮の満ち引きに合わせて漁船17隻が午前と午後の一日2回出漁。漁船が帰港して『シンコ』が水揚げされると、加工業者は熱心に品定めしながらその場で次々と競り落とす。淡路島方面を中心とした県外の加工業者も、訪れているという。確かな生ものだから、賞味時間は短そうだ。稚魚を食べる罪悪感はあるが、最盛期が短いだけにやはりその味は替えがたい。 同漁港は、「イカナゴはカルシウムが豊富。新型コロナウィルスで我慢の日が続く中、旬の味覚を味わって元気になって欲しい」と話していた。かみさんが買い求めたのは、3パックが1セットで900円でした。思わず「安い」と、思わず声を上げた。 |
2022,03,07, Monday
高松商工会議所と高松市が行った昨年12月末の高松中央商店街の『店舗立地動向調査』によると、商店街の空き店舗率は16.7%で、前回調査(昨年6月末)から1.0ポイント減った。2期連続の改善だが、私から見ればそれでも高い。同会議所は、「大規模工事による取り壊し店舗に加え、新規の開店が複数あったことが要因」。ただ、今後は新型コロナウィルス感染症の影響の長期化により、空き店舗が増加する恐れがある。
調査は、高松中央商店街を構成している8商店街の賑わい状況を把握しようと、1997(平成7)年から毎年6月末と12月末に実施している。調査によると、昨年12月末の総店舗数は1,032店で、前期から5店増加。このうち空き店舗数は172店、空き店舗率は新型コロナウィルスの感染拡大以降急速に悪化。2020年12月末は17.9%まで拡大したが、その後徐々に改善している。 商店街別の空き店舗率は田町商店街が最も高く、前期比2.1ポイント減の21.2%。常磐町商店街が2.1ポイント減の20.2%、片原町商店街東部が2.0ポイント減の19.2%。マンション建設でテナントの取り壊しが増えた南新町商店街の改善幅が最も大きく、3.1ポイント減の16.3%。私的には、この南新町商店街がマンション建設で復活するのではないかと期待する。 コトデン第2の乗降客で賑わう瓦町駅から続く常磐町商店街から、南新町商店街一体の活性化が、これからの商店街の活性化につながるか、初めてのことで未知数ではありますが、他の商店街の過去の例から今を俯瞰してみても、活性化につながると期待している。それにしても再開発地域だけしか明るい材料がないというのは、何とも寂しいものだ。 営業している店舗を業種別で見ると、物品販売が前期比2店減の288店、飲食が7店舗増267店、美容院や遊戯施設などその他が10店増の305店となっている。今日は偶然丸亀町商店街を昼間に歩いてみたが、もともと高松三越が月曜日定休だった名残から、今でも月曜日定休の店が多い。 昔のことを思えば飲食店が増えて、物販店が確かに減っている。今日のシャッター閉鎖は想定内だが、恐ろしいのは年中シャッターが上がらない、シャッター街になることだ。新型コロナウィルス感染症が大きな影を落としているが、いつまでもコロナ禍が原因だと言っていても、街が死んで、商売人が死に絶えてしまう。 |