瀬戸内に春の訪れを告げるイカナゴ漁が、高松市の庵治漁協で最盛期を迎えている。地元の関係者は、浜ゆでのイカナゴは3月いっぱい続くという。現在は体長3~4㌢の稚魚『シンコ』が続々と水揚げされ、漁港(才田)は活気に満ちている。かみさんが数日前に買い求めて来て、夫婦の会話が弾んだことからか、また今日も食卓に出た。
イカナゴの水揚げ量が県内トップの庵治漁協では、例年2月中旬から4月中旬までが漁期。今年は2月14日(月)のバレンタインデーから、操業を開始した。『フルセ』と呼ばれる親魚の水揚げ量は例年より少なめだったが、今月から始まった『シンコ漁』は日に日に水揚げ量が増えている。一日あたり10~15トン程度で推移しているようだ。
この時季は、潮の満ち引きに合わせて漁船17隻が午前と午後の一日2回出漁。漁船が帰港して『シンコ』が水揚げされると、加工業者は熱心に品定めしながらその場で次々と競り落とす。淡路島方面を中心とした県外の加工業者も、訪れているという。確かな生ものだから、賞味時間は短そうだ。稚魚を食べる罪悪感はあるが、最盛期が短いだけにやはりその味は替えがたい。
同漁港は、「イカナゴはカルシウムが豊富。新型コロナウィルスで我慢の日が続く中、旬の味覚を味わって元気になって欲しい」と話していた。かみさんが買い求めたのは、3パックが1セットで900円でした。思わず「安い」と、思わず声を上げた。