2022,03,07, Monday
高松商工会議所と高松市が行った昨年12月末の高松中央商店街の『店舗立地動向調査』によると、商店街の空き店舗率は16.7%で、前回調査(昨年6月末)から1.0ポイント減った。2期連続の改善だが、私から見ればそれでも高い。同会議所は、「大規模工事による取り壊し店舗に加え、新規の開店が複数あったことが要因」。ただ、今後は新型コロナウィルス感染症の影響の長期化により、空き店舗が増加する恐れがある。
調査は、高松中央商店街を構成している8商店街の賑わい状況を把握しようと、1997(平成7)年から毎年6月末と12月末に実施している。調査によると、昨年12月末の総店舗数は1,032店で、前期から5店増加。このうち空き店舗数は172店、空き店舗率は新型コロナウィルスの感染拡大以降急速に悪化。2020年12月末は17.9%まで拡大したが、その後徐々に改善している。 商店街別の空き店舗率は田町商店街が最も高く、前期比2.1ポイント減の21.2%。常磐町商店街が2.1ポイント減の20.2%、片原町商店街東部が2.0ポイント減の19.2%。マンション建設でテナントの取り壊しが増えた南新町商店街の改善幅が最も大きく、3.1ポイント減の16.3%。私的には、この南新町商店街がマンション建設で復活するのではないかと期待する。 コトデン第2の乗降客で賑わう瓦町駅から続く常磐町商店街から、南新町商店街一体の活性化が、これからの商店街の活性化につながるか、初めてのことで未知数ではありますが、他の商店街の過去の例から今を俯瞰してみても、活性化につながると期待している。それにしても再開発地域だけしか明るい材料がないというのは、何とも寂しいものだ。 営業している店舗を業種別で見ると、物品販売が前期比2店減の288店、飲食が7店舗増267店、美容院や遊戯施設などその他が10店増の305店となっている。今日は偶然丸亀町商店街を昼間に歩いてみたが、もともと高松三越が月曜日定休だった名残から、今でも月曜日定休の店が多い。 昔のことを思えば飲食店が増えて、物販店が確かに減っている。今日のシャッター閉鎖は想定内だが、恐ろしいのは年中シャッターが上がらない、シャッター街になることだ。新型コロナウィルス感染症が大きな影を落としているが、いつまでもコロナ禍が原因だと言っていても、街が死んで、商売人が死に絶えてしまう。 |