2024,05,30, Thursday
驚きました、政府は来春から米国製iPhoneのスマホに、日本国マイナンバーカード機能を搭載すると発表しました。iPhoneの製造元、米アップル社のティム・クック最高経営責任者(CEO)と30日、岸田文雄首相がオンライン会談で確認したそうだ。スマホに登録すれば、『マイナンバーカード』を持ち歩かなくても公的機関や病院で身分証明に使えるほか、コンビニで住民票の写しを発行するなどの行政手続きも出来るようになる。
スマホへのマイナンバーカード機能搭載を巡っては、米グーグル社が昨年5月、基本ソフト(OS)『アンドロイド』を採用した端末で先行導入していた経緯があります。『アンドロイド』は日本製スマホ(富士通やシャープ・ソニー製)のOS(勿論韓国サムソン製も含まれる)で、その影響はさほど大きくないと私は感じていました。 それがiPhoneのスマホとなると、国内のスマホ出荷台数でシェアが50%を超えるiPhoneのスマホ利用者がいて、これの利便性が高まることで、「マイナンバーカード」の取得(現在73%程度)に弾みがつくことが考えられる。確かにスマホに搭載されると、利用者としては便利になる。反面いよいよスマホが身近なモノになり、スマホなしでは暮らせない日常が迫ってきているようだ。紛失盗難防止に腐心せざるを得ない。 私のような田舎に住む日本人の大部分の者は、高齢者も含めてスマホを日常づかいしている者が、半分程度はいると思います。確かに都会へ行くと、JRも地下鉄も、バスやモノレールまでスマホに入れたスイカやパスモで改札ゲートをすいすい通過できる。いちいち乗車券を買わずして、スマホの上の方を改札機にかざすだけで目的駅まで行ける。途中で下車する気分になっても、電子イルカ(IruCa)が対応してくれる。 商品購入代金の支払も、PayPay(ペイペイ)などの『Pay払い』は便利だ。また行きつけの大型量販店でも、今やスマホに入れた会員証でなければカードの持ち運びは億劫だ。このように、スマホ機能の利用が日常化している。私は古希を超えて生かしてもらっていますが、何とかこの時代を象徴する『スマホ化』に乗り遅れないように必死で早足歩行。 しかしこの『スマホ化』で、本当に良いのだろうか。もはやアメリカと戦争するとは誰も考えていないが、戦闘機など自衛隊用軍需品は国産化が叫ばれており、ラピダス(Rapidus)が北海道に建設している次世代半導体工場の名前は「IIM-1(イームワン)」ですが、この建設投資に政府は多額の出資と政府保証をつけようとしています。国内企業数社が出資しているラピダスも、所詮一企業です。一企業に政府が権益を与えるのは、独禁法からも問題だとする意見も承知していますが、私は賛成です。 今の時代、経済安全保障政策は国策の大きな部分を占める。絵に描いた餅では、国家国民の安寧は担保されない。もう一つ、ここまで複雑系になると戦争は出来ない。「戦争しようと画策したわけではないが、他国が責めてきたから致し方なく」というのが当事国の言い訳だが、自己防衛策も戦争しない作戦が求められる。局地戦も一日も早く、やめるべきだ。 |
2024,05,29, Wednesday
『人と住まいを、笑顔でつなぐ』全宅連傘下の(公社)香川宅建協会の第13回定時総会、公益社団法人全国宅地建物取引業保証協会香川本部第52回総会、一般社団法人香川宅建第14回総会、香川県宅建政治連盟第42回大会の関連4団体の総会が、29日午後1時より『レグザムホール(香川県県民ホール)多目的大会議室「玉藻」で順次開催されました。
池田豊人香川県知事や平木享相談役県議、大西秀人高松市長らを来賓にお迎えし、『表彰並びに感謝状』の贈呈が来賓挨拶の後に行われました。香川県知事表彰顕彰は『七條章氏(ランドハウス・ジャパン)』、永年功労表彰88歳現役は『白川光男氏((有)白川不働産)』、その他数10名が表彰されました。おめでとうございました。特に役員歴永年表彰は、昨今役員になって同業者の世話をするのはイヤだという層への気づきになるかもしれません。 今年はその、役員改選の年であります。私も業界理事として30年間の最後の仕事として、選挙管理委員長の大役を仰せつかりました。引退するモノ、会長にならない者が引き受けるポジションであります。協会は事前立候補制をとっており、24名の理事の内の7名の推薦状をつけて立候補届をします。会長は、理事会の構成員で選挙をします。今年は現職会長の立候補がなく、立候補1名であったため選挙管理委員会も楽が出来ました。 結果信任投票になりますが、許しを得て挙手で会長を選任し、選任された会長が副会長3名と専務理事1名を指名し、理事会で承認となりました。任期は2年間であります。結果会長に、『吉田孝一氏㈱三協・三観地区』、副会長に『樋口範明氏(株)マイブレイン・高松北地区』、『岡 知徳氏㈲フローレンス・高松南』、『有馬耕一氏ありま不働産・大川地区』、そして専務理事は『松下由二三氏㈲ライフ・クリエイト・高松栗林地区』が選任されました。 これからの2年間の舵取りを、担ってくれることになります。本部地区の役員ともに高齢化が進み、若者の役員就任回避が続き、協会運営も苦境に立たされています。ITデジタル化が一層進み、これまで以上の課題が山積しているように感じます。業界の代表として、お客様と会員と行政の間の調和とお役達につながる指導と鞭撻をお願いして本日の結果報告とします。 ![]() ![]() ![]() |
2024,05,28, Tuesday
池田豊人香川県知事は27日、老朽化して倒壊の危険などがある空き家の撤去について、「ペースを早めるように市町長へ直接働きかけたい」と述べ、市町を主体とした撤去の取り組みを加速させる考えを示した。老朽危険空き家の撤去に関しては、県は2017(平成27)年度から市町と連携して、解体費を補助している。
補助実績は、9年間で計1774件に上る。知事は「(空き家への対応は)市町の主体的な取り組みが重要」と述べ、首長への直接要請で撤去を加速させる考えを示した。県内の空き家が全国を上回る勢いで増え、空き家率が過去最高となったことを受けての決断となった。直接の代執行権者は、市町の首長となる。個人が放置している特定空き家の代執行も、視野に入れている。 高松市は毎年3月末に、今年1月1日現在の所有者等に出す『固定資産税請求書』郵便に、解体に関して補助金が出る旨の案内チラシを同封しているそうです。また不動産業者とのマッチング情報が、『空き家BANK』として入っています。全国同様、香川県でも空き家は増え続けており、1993(平成5)年3万9400戸(空き家率10.8%)が今回は9万1千戸(18.5%)と、30年間で戸数は2.3倍に膨らんでいます。 私は空き家になる理由を、高齢化社会にあると見、住まなくなる家は年と共に増えていきます。相続になってからの売却もありますが、築後40~50年の物件は人が使っていなければ朽ちるのも早いのです。また空き家の理由の一つは、解体費の高騰にもあります。SDGsが合い言葉になり、解体も分別回収等が言われ総額が高くなっています。こちらは時代の要請で、仕方がありません。 相続人としては、売却した土地代金が解体費を上回るならやろうかと決断しますが、逆ざやとなる場合には、追い金を出してまでとはなりません。しかし老朽化して放置された空き家は、安全面だけでなく、衛生面や景観上の問題もあります。空き家は放置していても、何の利点はありません。親や先祖様に対する感謝の気持ちで、解体することをお奨めします。 不動産登記も今までは、得するから自分名義に登記をするという制度になっていましたが、得をしなくなった今は登記が義務になっているのと同じように、解体も「放っておく」という選択が出来ないように、池田豊人香川県知事が言うように、窓口(矢面)の市町首長に頑張ってもらわないと、ねずみ算式に数は増えます。 |
2024,05,27, Monday
『みんなの県政THEかがわ』(香川県広報誌)2024年6月号を手にした。何気なく開くと、『香川用水』に関連した記事があり、通水50周年を迎えると書かれています。1974(昭和49)年5月30日が記念日。年間降水量が少なく、古くから慢性的な水不足に悩まされていた香川県民の『吉野川の水を香川へ』という悲願は、四国四県が合意した早明浦ダム建設を中核とする吉野川総合開発計画と、多くの先人たちや水源地域の方々の理解と協力によって実現。『四国はひとつ』の心で送られる『友情の水』は、県民の暮らしや産業を支えてくれています。
香川の渇水、香川用水の歴史は古く、渇水は讃岐の稲作が始まった太古代からの悩みだったと想像出来ますが、記録では1885(明治18)年1月、後に瀬戸大橋構想を提唱した大久保諶之丞(おおくぼじんのじょう)が、内務省に吉野川導水計画(現香川用水計画)を提出したこと始まります。 戦後の1950(昭和25)年、内閣に設置された経済安定本部が初めて『吉野川総合開発計画』を発表し、12年後の昭和37年7月、四国四県の国会議員や知事らでつくる『四国地方開発審議会』で、『早明浦ダム』建設を中核とした吉野川開発計画の検討を開始しています。 そして1965(昭和40)年4月、建設省が河川総合事業として、早明浦ダムの建設に着手。最近聞いた話しですが、弊社オーナー様の一人酒井恭子(ペット同伴民泊業併設)さんは、御尊父が建設省四国整備局勤務であったため、高知県の早明浦へ転勤、自らも転校したと懐かしそうに話していました。早明浦ダムの動向は、私たち香川県民には身近です。地元紙には『今日の早明浦ダム貯水量(率)』が大きく掲載され、また関連イベント周知も行われています。 私も高松栗林ライオンズクラブ第38代山田照雄会長の2000(平成12)年秋に、導水トンネルを渡ってきた水を受ける香川県側の『香川用水記念公園』内施設を見学に行ったことを覚えています。また香川用水調整池宝山湖へは、オイスカ四国支部の周辺桜整備の作業で行きました。今年も、桜の下草整備等へ行く予定であります。香川県人に『水』は、どこの誰よりも身近な命の源であります。 このように早くから問題提起とダム建設が行われてきましたが、ダム完成の昭和48年11月10日前の2月19日、池田ダムから香川用水までの導水トンネルが開通し一息ついて油断したのか『高松沙漠』(高松地域に水飢饉が発生。日本一の満濃池から高松市へ、幹線水路を利用して緊急送水が行われて生き延びた)が発生。私は在学中の明治大学連の、高松まつり参加が中止になったことが記憶に新しいのです。 一連の水の流れは、高知県の早明浦ダムで集めた水が吉野川を下り1975(昭和50)年(早明浦ダム完成の2年後)に完成した池田ダムで受けて、導水トンネルを通って香川用水につながり、2009(平成21)年に完成した香川用水調整池『宝山湖』に貯水され、今では香川用水取水量80億トンを達成するに至っております。 私も昭和48年に早明浦ダムが完成し、50年に池田ダムが完成してから「これから高松沙漠はない」と確信していましたが、1994(平成6)年7月に『ヘイロク渇水』が発生し、一時早明浦ダムの利水容量がゼロに、見かねた島原LCから6月に散水車が届き、2005(平成17)年2度目のゼロと、2008(平成20)年3度目のゼロを記録し、宝山湖(1週間分の生活水貯水)の建設につながりました。その後今日まで平穏な生活を享受しています。香川用水取水量80億トンになりましたが、無駄遣いをすればまたぞろ4度目の地獄が待っています。 愛媛や高知に降った雨を高知県の早明浦ダムで集め、徳島県の吉野川を利用し、徳島県の池田ダムから香川用水に供給された命の水が県西部の豊浜町から東端の白鳥町まで県内くまなく供給されています。『四国はひとつ』と身勝手な理屈で、3県にお世話になっています。『友情の水』に感謝し、夏の節水に心したいモノです。 ![]() |