OISCAは本部を日本に置き、現在36の国と地域に組織を持つ国際NGOで、60年の歴史を持ちます。主に農村開発や環境保全活動を展開し、人材の育成に力を入れ、各国の若者が地域のリーダーとなれるよう研修をし、修了した各国の若者は、それぞれの国で農村開発に取り組み、リーダーとして活躍しています。残念ながら昨今のコロナ下、研修生も入国出来ず、四国研修センターも閑散としています。
そんな中、事務局の崔榮晋(チェ・ヨンジン)氏が韓国の家庭料理教室を開いています。前回は『キムチ』でしたが、今日は『チヂミ』です。チヂミとは韓国語で、『焼く』と言う意味だそうです。生地は薄力粉、米粉、片栗粉を好みに合わせて選んだりブレンドしたりのようです。野菜焼きのような、海鮮焼きのような、要するに美味しいモノなら何でも入れて焼くのです。
崔榮晋さんは旧高瀬町(現三豊市)に勤務したこともあり、サンポート高松のイベントでは数時間内にチヂミ400枚を焼いたこともあるとか。前回のキムチもそうでしたが、『楽しむ調理』を目指しているように見えます。そして『見える化』は、何をするにも求められることです。料理ですから、さじ加減も必要ですが、基本になるレシピは毎回作っています。これだけでも「あっぱれ」をあげたいと、私は思います。
「まずは食べてから」と、みずから焼き上げてオイスカ婦人部員さんに試食させます。食べて美味しいと思うことが、作ることの動機づけ。ネギと今は、ワケギがとれています。これのつなぎに、小麦粉や米粉を使う程度で、小麦粉や米粉が多くなると、日本式のお好み焼きになり、韓国チヂミの本来の良さが失われます。かみさんに「オイスカでチヂミづくりに行く」と言ったら、黙ってタッパーを出してくれました。
塚田事務局長夫人にタッパーの中身を頂き、おまけに塚田事務局長の運転で往復しました。突然のお誘いでしたが、美味しいチヂミにありつけそうです。オイスカは令和3年度、研修生の受け入れはありませんでした。国内に4つの研修センターがありますが、どこも同じで手持ち無沙汰が続いています。香川県は3月21日にまん延防止等重点措置の再延長が終わるようです。もうすぐ春―ですね、ちょっと気取ってみませんか。