2020,01,11, Saturday
今年は「庚子(かのえね)」、皇紀2680年仏暦2563年、西暦2020年そして令和2年。更にこだわる人は、明治152年・大正109年・昭和95年・平成32年とか。自慢するわけではありませんが、過日今年初めての売買契約がありました。正月早々の契約は、今年一年の計を占うに際してわれわれには慶事であります。
さてその契約ですが、高松市内にある築後42年の中古住宅であります。土地の広さは約100坪余、建物は約60坪(8DKの2階建て)ありますが、前面道路が市道ですが幅員2.5m。再新築は出来ますが、中心より2メートルの道路後退があります。従ってその分だけ敷地面積が減るわけですが、余裕の100坪です。全く意に介していません。 所有者は、相続を受けた3老姉妹、個人情報に触れるわけにはいかないモノで、60歳代の3人としておきます。各人3分の1の共有であります。抵当権などの所有権移転を妨げる権利は、ついていません。なかなか売れずに、半ば諦めていたようでした。解体を視野に入れて、解体費を見込んで値付けをしています。 一方買主は4代に渡り7人の大家族、さらに落ち着いたら旦那様の両親も同居するという大所帯であります。建物は古いのですが、部屋が多くて、同居するにしてもさほど不便がありません。高齢者の方は、若者のように文句は言いません。一緒に生活できることに、感謝していると言います。 居住者の兄が伊勢志摩にいるからと、真珠のようなお土産を売主へ渡していました。まれにお土産交換というシーンはありますが、このような菓子以外のモノは、ほとんど目にしたことがありません。高いものではないにしろ、感謝の気持ちを家族みんなでカタチにしています。私にはありませんでしたが、自分が頂いたような錯覚を覚えました。 買主(名義は夫と妻の母親)は、「自分たちは貧乏で、本当に安くして下さってありがとうございました」と屈託のない笑顔で、貧乏と言いながら全く苦にしていないそぶり。そして自分たちで漆喰を塗ったり、畳をフローリングにリフォームすると大変喜んでいました。この席の親子女3代の顔もそっくりで、2歳の女の子もおとなしく1時間耐えていました。 私も39年間宅建業(不動産業)を営んでいますが、価額が600万円で、売主と買主がこんなに喜んで下さった案件は初めてでした。売主は両親が新築した古家を解体しないで使って下さるので有り難いと喜び、買主は広い土地の物件でブロック塀をのけたら、道路沿いにクルマが数台置けると大変な喜びようでした。 こんなにも双方が喜ぶ契約の仲介(法律は媒介)が出来たことに、私たちスタッフも仕事冥利に尽きる極楽でした。何事に連れても「考え方」一つと言いますが、まさに琴線に触れる仕事が出来ました。春から慶事。 |
2020,01,10, Friday
正月明け、新学期が始まり、いよいよ受験シーズンの到来であります。香川県下の高松中央高校(高松市)と英明高校(高松市)の私立2校で10日、県内の全日制高校のトップを切って2020年度の入試が始まり、計約2260人の受験生が筆記や面接試験に臨んだ。今月18日(土)と19日(日)の両日には(大学)センター試験を控えており、県内は本格的な受験シーズンを迎えた。
この2校が同日試験を行うとなれば、併願は出来ない。高松市内で争っても損だという思惑が働くのか。受験生が身近にいない私には、昨今の高校受験の実態は分からない。しかし50年前の過去に、私も経験した一コマだけに、やはり「そんな時期か」と思わずにはいられない。特に試験日は、にわかに雪が降ったり寒かったりする。今日は比較的暖かな、穏やかな1日で本当によかった。 募集を停止している大手前丸亀校を除く全日制の私立9校は、今月中旬を中心に順次試験を行うようだ。50年前にはなかった通信制高校では、村上学園(丸亀市幸町)も10日から試験が始まった。禅林学園(多度津町)は、18日から順次実施するという。 公立高校は、自己推薦入試の試験が2月4日に、一般入試は3月10日、11日に行われる。若者のまず最初の関門である高校入試、中には小中校で試練を経験した子もいるのだろうが、次は大学受験だ。文部科学大臣萩生田光一(はぎうだこういち)氏の発言に、受験生が右往左往しているように思える。結果的には新改革案を全面的に中止したわけだが、改革しようとする気構えには賛同する。 しかし、余りにも拙速過ぎはしないか。どういう経緯で「ベネッセ」が試験を請け負うのか分からないままに、ベネッセは採点のアルバイトをSNSで募集し始めた。これを見た受験者側は、怒り心頭。「自分の解答を、アルバイト生が採点するのか」と怒るのはもっともなこと。 確かに今回のカルロス・ゴーン氏の逃亡も、世界相手に日本の考えを発信するのに、日本語だけでは物足りない。英語なら、一桁違う数字の反応が得られるという。学校での英語教育にもっと英会話の技術がいるのは、私でも痛感する。フィリッピンでは、年寄りまでもが英語を話す。日本人の常識の中にある「ここは日本だ日本語で十分だ」という固定観念を捨てて、4カ国語とは言わないが、英語だけでも会話したい。孫には、グローバルコミュニケーションスキルを身につけてもらいたい。 |
2020,01,08, Wednesday
香川県議会が全国に先駆けて4月施行を目指し、策定作業を進めているネットゲーム依存症対策条例で、依存性が高いとされるオンラインゲームの使用時間の制限について、18歳以下を対象に平日60分、休日90分とする方向で調整していることが8日分かった。夜間のゲーム使用も子どもの年齢に応じて、午後9時か10時までとする方針。10日の条例検討委員会で、これらを盛り込んだ素案を提示し、内容を協議するという。
ゲームのしすぎで生活に支障が出るのを防ぎ、睡眠時間の確保や規則正しい生活習慣が身につくよう、使用時間の上限を決めた上で、夜間の使用に関して小中学生は午後9時、高校生は午後10時までとする方針としている。このほか、県や学校、保護者の責務を明記している。特に親の言動に、成否がかかっていると思う。NOとばかり言っては、子どもとのコミュニケーションがとりづらい。 私たちの幼少期にはゲームやスマホは勿論なかったが、それでもテレビを夜遅くまで観ていた頃があった。私がいまだに尊敬する岡田一博さんは、庵治から高松商まで毎日自転車通学して、受験勉強中もよく寝た(7時間確保)と言いながら、京都大学へ行った。庵治中では、野球に明け暮れていたそうだ。 厚生労働省の2018年の推計調査では、ネット依存が疑われる国内の中高生は93万人で、13年の調査から倍増。同省が昨年11月に公表した若者のゲーム利用に関する初の実態調査では、ゲームに没頭する時間が長ければ長いほど、遅刻や欠席、引きこもりにつながる等のリスクが高まることが指摘され、対策が急務となっている。 要するに、ゲーム以上にワクワクするモノがないのだろう。これが求められる肝ではあるが、県議会とてそんなウルトラCは持ち合わせていない。規制をかけて、「ダメダメ」と抑止する以外に方法がないのは分からないでもない。しかし本当の対策は、ゲーム以外の「ワクワクするモノ」を提供する、また教えることにあると思う。 先の小欄でも告白したように、私もスマホ教室へ参加し始めました。パソコンなら出来ると言っても、パソコンとスマホの世界は異なることを自覚したからです。私の年で、目が2つなのに3回の手術をしました。今の若者が、今からゲームで画面を見続けると、目を痛めるのは自明の理。業務や検索などで画面を見るのは仕方ないとしても、ゲームは頂けない。 もう棺桶に片足を入れているようなおっさんが言っても迫力がないが、ゲームは自分の体験からもよくないと断言できる。もう一つ言うなら、長時間の携帯通話も危険だ。回避策の一つとして、ブルーツースがある。いまや数千円で購入出来る。要するに電話機本体を耳から遠ざける。本体から電波が出ていて、この電波の周波数が耳や脳に障害を及ぼす恐れがある。 「君死にたもうことなかれ」は、合っているかどうか疑問だが、与謝野晶子が戦地へいく弟に当てた手紙の一節と聞いている。今の若者は、豊か故にある意味選択肢が多そうで、本当は選択肢が限られているのだろう。オンラインゲームより、ワクワクするモノを提供出来たら一番良いのだろうが、私にもその知恵がない。申し訳ない。 |
2020,01,07, Tuesday
昨日の交通事故死に続き、火災で亡くなった人の統計値が発表されています。2019年に香川県内で発生した火災による死者(速報値)は、前年比7人増の20人で、過去5年間で最多だったことが県のまとめで分かった。1月3月12月の寒い時期に犠牲者が多く、建物火災によるモノは、7割以上を高齢者が占めた。
県は「火災による死者は例年1月が最も多い」として、注意喚起と共に住宅用火災報知器の設置などを呼びかけている。余り知られていませんが住宅に火災報知器を、居室・階段・台所等に設置しなければならないと法律に規定があります。今ではホームセンターJOYなどに、乾電池式の安価な報知器が並んでいます。取り付けも簡単です。 また県内の19年6月1日現在の住宅用火災報知器の設置率が、77.1%で、都道府県47で38位と低調なことから、設置を呼びかけている。新築住宅は06年に設置が義務づけられ、ほとんどの住宅に設置されている。それでいて77%とは、新築以外のモノも11年からは、先にも触れたように設置義務が課せられている。 また設置から10年以上経過している場合や劣化や電池切れの場合もあることから、動作確認も推奨している。鳴らないからと放置していたら、手遅れになることも心配される。調理用の熱源も、出来たらIHにしたら建物内からの出火のリスクは、かなり軽減される。そうそうお風呂は、ガスをお使い下さい。 県や県警によると、火災による死者は15年以降、毎年15人前後で推移。しかし昨年19年は、1月に過去10年間の月別で2番目に多い6人が亡くなり、3、12月もそれぞれ3人が犠牲になっている。一度に2人が亡くなる火災も2件発生した。高齢者夫婦が一緒に就寝していたら、二人とも逃げ遅れする。 20人の内訳は建物火災が16人、車両火災や野焼き中などが4人。このうち建物火災で亡くなった16人中12人が65歳以上で、一人暮らしや家族との同居を問わず、高齢者が目立った。県危機管理課は、1月中は、「厳しい冷え込みから暖房の利用が増える上、乾燥によって火の回りが早いため」特に注意するように呼びかけている。 最後に、ひどい県警男性職員のことに触れておきたい。男性が所有する畑で野焼きをしたとして、廃棄物処理法違反の罪で略式起訴された県警本部に勤務する課長に、高松簡裁は罰金40万円の略式命令を出した。自分ちの土地でも、野焼きは立派な犯罪です。 |