正月4日四国新聞一面トップで、標題のタイトル記事が踊る。「TOKYO」だけじゃない、2020年は「TAKAMATSU」に海外が熱視線-。旅行予約サイト世界大手のブッキングドットコム(オランダ)が発表した「20年に訪れるべき目的地10選」に、高松市が国内の都市で唯一選ばれた。サイト利用者の旅行先や口コミを元に決めており、盛況だった「瀬戸内国際芸術祭2019」の効果で認知度がアップしたことなどが影響したとみられる。
高松市は英国の旅行比較サイトの同種ランキングでも選出されており、香川を訪れる外国人観光客のさらなる増加が期待できそうだ。サイトでは、高松市を「うどん王国であり、四国の玄関口の都市」と紹介した上で、「活気に満ちた食文化や風光明媚な景色に興味のある旅行者に最適な港町である」などと評価。
国の特別名勝・栗林公園については写真を掲載し、「絵画のように美しく必見」と説明。市内の旅館も取り上げている。栗林公園が世界的脚光を浴びることは、わが高松栗林ライオンズクラブもライオンズクラブ国際協会傘下であることから、手前味噌ではあるが、実に嬉しいことであります。
高松のほか、ポーランドの港町・シフィノウイシチェや、青色の家が建ち並ぶインドのジェードプルなどが10選に入った。ブッキングドットコムは、欧州やアジアなどの約2万2千人を対象に行った過去1年間の旅行先や今後1年間の予約動向の調査に加え、1億8千万件を超える口コミ情報を分析。
さらに▽ゆったりと過ごせる▽多彩な魅力がそろう▽穴場旅が楽しめる-といった20年の旅行トレンドを加味して選んだ。交通アクセスの良さや旅行施設への評価なども高く、旅行トレンドともマッチしたという。写真では、栗林公園と喜代美山荘花樹海の露天風呂が紹介されている。高松での旅館と言えば、喜代美山荘花樹海が筆頭だが、数は減っていて、四国高松温泉ニューグランデみまつの健闘ぐらいしか思い浮かばない。
また高松市は、旅行価格比較サイト・スカイスキャナー(英国)の「20年に注目すべき新興目的地トップ10」の3位に入った。こちらも日本からは唯一の選出で、「東京や大阪とは趣向が異なるまち」として、讃岐うどんが紹介されている。19年の検索・予約実績などから選んでおり、瀬戸内国際芸術祭2019の効果などが大きいと見られる。