2020,01,08, Wednesday
香川県議会が全国に先駆けて4月施行を目指し、策定作業を進めているネットゲーム依存症対策条例で、依存性が高いとされるオンラインゲームの使用時間の制限について、18歳以下を対象に平日60分、休日90分とする方向で調整していることが8日分かった。夜間のゲーム使用も子どもの年齢に応じて、午後9時か10時までとする方針。10日の条例検討委員会で、これらを盛り込んだ素案を提示し、内容を協議するという。
ゲームのしすぎで生活に支障が出るのを防ぎ、睡眠時間の確保や規則正しい生活習慣が身につくよう、使用時間の上限を決めた上で、夜間の使用に関して小中学生は午後9時、高校生は午後10時までとする方針としている。このほか、県や学校、保護者の責務を明記している。特に親の言動に、成否がかかっていると思う。NOとばかり言っては、子どもとのコミュニケーションがとりづらい。 私たちの幼少期にはゲームやスマホは勿論なかったが、それでもテレビを夜遅くまで観ていた頃があった。私がいまだに尊敬する岡田一博さんは、庵治から高松商まで毎日自転車通学して、受験勉強中もよく寝た(7時間確保)と言いながら、京都大学へ行った。庵治中では、野球に明け暮れていたそうだ。 厚生労働省の2018年の推計調査では、ネット依存が疑われる国内の中高生は93万人で、13年の調査から倍増。同省が昨年11月に公表した若者のゲーム利用に関する初の実態調査では、ゲームに没頭する時間が長ければ長いほど、遅刻や欠席、引きこもりにつながる等のリスクが高まることが指摘され、対策が急務となっている。 要するに、ゲーム以上にワクワクするモノがないのだろう。これが求められる肝ではあるが、県議会とてそんなウルトラCは持ち合わせていない。規制をかけて、「ダメダメ」と抑止する以外に方法がないのは分からないでもない。しかし本当の対策は、ゲーム以外の「ワクワクするモノ」を提供する、また教えることにあると思う。 先の小欄でも告白したように、私もスマホ教室へ参加し始めました。パソコンなら出来ると言っても、パソコンとスマホの世界は異なることを自覚したからです。私の年で、目が2つなのに3回の手術をしました。今の若者が、今からゲームで画面を見続けると、目を痛めるのは自明の理。業務や検索などで画面を見るのは仕方ないとしても、ゲームは頂けない。 もう棺桶に片足を入れているようなおっさんが言っても迫力がないが、ゲームは自分の体験からもよくないと断言できる。もう一つ言うなら、長時間の携帯通話も危険だ。回避策の一つとして、ブルーツースがある。いまや数千円で購入出来る。要するに電話機本体を耳から遠ざける。本体から電波が出ていて、この電波の周波数が耳や脳に障害を及ぼす恐れがある。 「君死にたもうことなかれ」は、合っているかどうか疑問だが、与謝野晶子が戦地へいく弟に当てた手紙の一節と聞いている。今の若者は、豊か故にある意味選択肢が多そうで、本当は選択肢が限られているのだろう。オンラインゲームより、ワクワクするモノを提供出来たら一番良いのだろうが、私にもその知恵がない。申し訳ない。 |