2021,04,10, Saturday
春の県高校野球の準決勝戦が、レグザムスタジアム(高松市生島町)で、第1試合藤井-丸亀城西は点の取り合いの末、藤井12-9丸亀城西。第2試合は英明-高松商で行われ、こちらも熱戦の末英明が昨秋の雪辱を期して臨んだ高松商だが、結果英明9-6高商で6回5点のリードだった試合を、下馬評通り英明にひっくり返され、英明の勝利で終わった。
英 明 000001512 910 高松商 100032000 68 第三者的には盛り上がった好試合でありましたが、OBとしては大変残念な結果であります。戦前貧打といわれていた高松商の打線は、2番の浅野翔吾選手の初回と五回のホームランの4打点で、一人雄叫びを上げた。高松商8本のヒットですが、やはり要所を英明の石河大空投手に抑えられた。英明は投手陣が、これまでの3試合で無失点。四死球もなく、防御率も0.00。 一方の高松商は、怪我で徳田叶夢投手が登板できず、先発の坂中大貴投手も七回2アウトまで1失点と良く投げたが、見た目にもばててしまった。左前安打で2点を奪われたところで、ランナーを残してマウンドを新2年生渡辺和大投手に譲ったが、リリーフ経験のなさ準備不足などで英明の餌食になった。136㎞のスピードボールも、コントロールが定まらず、犠飛でランナーを進められた後、四球で満塁とされ一発を浴びた。 そして八回に1点、九回にも2点をフィルダーチョイスがらみでもぎ取られ、英明のペースで最終回まで進んでしまった。高校野球はピッチャー8割とかいいますが、渡辺和大投手(1年)をせめられない。良い資質を持ちながら、まだまだこれからと言ったところです。残念ながら高松商の快進撃もここまで、明日は英明-藤井の決勝戦の前に、高松商-丸亀城西の3位決定戦が行われます。 今日の試合は、選手はもちろん監督・正副部長も良い経験になったと思います。次は新1年生を加えて新チームが出来、夏の大会に備えることでしょう。手のあいだから滑り落ちた勝利が、選手を強くします。楽しみです、さあもう一つ勝つと、四国大会出場ですかね。 |
2021,04,09, Friday
イオン傘下のダイエーが、無人店舗展開に参入する。今夏、東京都江東区にコンビニエンスストア規模の小型スーパー店を開くという。米半導体大手も出資する中国の新興企業の技術を使い、出店費用を従来の無人店の半分に抑える。小売業のデジタル化を支える技術で、コスト競争が激しくなると思われる。この報道に接し、「大丈夫」かいなと心配する。その心配の理由は、最後に書きます。
ダイエーは、中国のスタートアップ雲拿科技(クラウドアップ)と組む。中国など11カ国の約130の無人店に、技術を提供した実績を持つ。ダイエーは無人店に独自のブランドを付け、既存のスーパーと区別する方針。集客力や収益性を検証した上で、多店舗展開を検討する。雲拿の技術は、広さ1千㎡(約300坪)規模のスーパーまで、適用できるという。店で集めるカメラの画像や販売データの保管・分析は、国内で行う。 無人店は無数のカメラや商品棚の重量センサーが、誰が何を手に取ったかを認識し、自動課金する。レジ決算をなくして、無人化している。ダイエーの新店舗では、カメラやセンサーの数を減らして初期費用を抑えつつ、人工知能(AI)によるデータ分析で精度を補う。国の調査によると、18年度時点で国内小売業の労働生産性は、製造業の半分以下にとどまる。効率改善が、急務となっている。 無人店は、18年開業のアマゾン・ゴーを皮切りに米中が先行した。新型コロナウィルスの感染拡大を背景に、非対面・非接触のニーズから国内でも開業が相次いでいる。米アマゾン・ドット・コムの「アマゾン・ゴー」に代表される一般的な無人店の出店費用は、1億5千万円~2億円になる。これに対して雲拿は、100㎡あたり3千万円前後の見込み。 心配するのは雲拿科技など、中国の監視カメラ等の得意技に対する米国の対応であります。アメリカ合衆国は、かつて中国を戦略的互恵国として遇していたが、トランプ政権で一気に対中強攻策へと転じた。これは議会も承認したことであり、民主党のジョー・バイデン(78)政権になっても変わるとは思えない。 米国の輸出管理に関するリストは二種類存在し、一つが対象への輸出を事実上禁止する『エンティティリスト』、もう一つが第三者を通じての輸出を禁止する『エンドユーザーリスト』。これはアメリカ合衆国からの直接輸出だけでなく、アメリカ原産技術や原材料などを利用している海外企業の再輸出も対象であります。 要するに中国の技術や製品を使ったプロジェクトは、やがてアメリカ合衆国からの圧力で行き詰まるように心配するのです。明後日の小欄で紹介する予定の、「2030年『シン・世界』大全by渡邊哲也」にもそのあたりの詳細が書かれている。大丈夫かダイエーは? |
2021,04,08, Thursday
本日は、私の69歳の誕生日でした。まさに崖っぷちの、今の私の心境を反映したような年回りです。60歳代はまだまだ若い気がしますが、しかし70歳となると、一歩も二歩も鬼籍に入る距離が近くなった感がします。結果この先10年生きられるか、20年生きられるか分かりませんが、この一年が老若の分かれ目のような気がしています。
誕生日、今ではSNSを通じて沢山の『誕生日おめでとうございます』のメッセージが届きますが、今日も頂いたのですが、平木享県議から毎年電話を頂いております。もちろん私のみならず、沢山の支持者支援者へ毎日電話するのだと思いますが、ありがとうございます。今年初めてですが、松野「百笑ももえ」からの『おめでとう』動画が届きました。何がおめでたいのかよく分かっていないようでしたが、ジイジイは嬉しい。 今日の佳き日に届いた知らせで、残念なことから紹介しますが、10日(土)に予定されていたライオンズクラブ国際協会336-A地区年次大会の前夜祭と、翌11日(日)のカバナー晩餐会が中止となりました。高知市が会場でしたが、最後の最後まで考えたのでしょう、今日になって知らせが届きました。次期ガバナーなどの選挙投票と、飲食を伴わない行事等年次大会セレモニーは、時間短縮で行われます。 高知ですから、酒がない食事会など考えられません。一番の肝は、次期ガバナー・キャビネットの選任です。一昨年でしたか、まさかの次期候補が否決される事態が発生しました。上の方でのいざこざですから、われわれ下々のメンバーまでその内容は降りて来ませんが、『ルール無視』は人の道としてあってはなりません。 加えて翌週の16日(金)、一般社団法人香川宅建高南支部の支部総会も、飲食なしの短時間開催に変更しました。両方共に年に一度の『再会』の機会ですから、ワイワイガヤガヤやりたいところであります。新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、1年以上日常が奪われています。これから先の終息が見通せない中、高松紫雲・高松フェニツクス・高知黒潮ライオンズクラブの周年記念式典も控えています。ご苦労様です。 明るい話題としては、サンポート高松オイスカイベントの開催が急転直下決まりました。補助金40万円の枠からは、残念ながら漏れたのですが、折角のPR機会だとして実施することになりました。10月17日(日)の10時から、サンポート高松多目的広場と、ディクスガレリアの2箇所で開催します。飲食・物販ブースも予定されています。『オイスカ四国のつどい』も、同時開催になります。誰でも参加できますから、飲み放題・食べ放題・支払放題で、お楽しみ下さい。加えてチャリティ募金も、よろしくお願いします。 |
2021,04,07, Wednesday
プラント大手の日揮ホールディングス(HD)は、安全性に配慮した次世代の原子力発電所建設プロジェクトに参加すると報道されている。これからかと驚いたが、米新興企業が開発した小型原子炉を使い、2020年代末の商業運転を目指すという。世界的に脱炭素への対応が急務となるなか、温暖化ガス排出抑制につながる小型原子炉を、選択肢の一つとする気運が高まってきた。
従来の出力100万キロワット超の原子力発電所と異なり、1基あたりの出力が小さな原子炉。大型の原子炉比べていざというとき冷却しやすく、安全性が高いとされている。2011年の東京電力福島第一原子力発電所事故をきっかけに、欧米を中心に『原発離れ』の機運が進んでいる。しかしここへ来て、脱炭素の動きが高まる中、温暖化ガスをほぼ出さず、大型炉よりも安全で低コストの小型炉に注目が集まるという。 にわかに信じられない話だが、日立製作所と米ゼネラル・エレクトリック(GE)の原子力合弁会社や、米ニュースケール・パワーなどが開発を進める。英ロールス・ロイスも、実用化に向け、英国政府も支援するようだ。その他も韓国・中国ロシアは、国を挙げて開発を支援している。時代に逆行していると思うが、小型原子炉≦脱炭素の関係が成り立つ。何をおいても『脱炭素』と、米国を含めて世界が考え始めている。 勿論課題も多い。大型炉に比べて参入障壁が低く、核拡散のリスクは高まる。使用済み燃料を、どう処理するかも明確に定まっていない。処分方法などの技術を確立し、廃炉までの行程表を定めることも、普及には欠かせない問題だと素人目にも映る。これから先は何でも、作るときに壊すときの問題を解決せずには、取り組めない。 日揮HDが参加するのは、「小型モジュール炉」と呼ばれる原子炉を使う発電所の建設。米新興企業のニュースケール・パワーが開発し、他社に先駆けて20年夏に、米規制機関の技術的な審査が終わっているという。複数の原子炉を、まるごとプールに沈めて冷却するらしい。米ニュースケール・パワーの方式は、冷却水の供給が止まっても、プールの水がすべて蒸発するまでに1カ月かかるという。その間に熱が下がり、炉心溶融(メルトダウン)につながりにくくしている。 従来の100万キロワットの大型原発は、建設に1兆円以上かかる。ニュースケールの小型原子炉を使う場合、90万キロワット超の発電所で3,000億円程度に抑えられるという。米政府は、小型原子炉の研究開発を後押し。日本政府も20年の『グリーン成長戦略』で小型原子炉について、「海外での実証プロジェクトと連携した日本企業の取り組みを、積極的に支援する」とした。 またも原子力発電の世界でも、常識が非常識になりつつある。 |