地方での大型テーマパーク『ニューレオマワールド』(丸亀市綾歌町)が開業30周年を迎え、29日「昭和の日・祝日」に記念式典が開かれた。あれからもう30年かと思うと、長かったような、ついこの前のことのように感じたりします。私は元来このようなテーマパークなどが大好きで、当時いた社員さん数名と会社を臨時休業にして、『野外研修』に出かけました。
レオマは、1991(平成3)年4月バブル景気で日本中が湧いている頃オープンしました。山を削る大規模工事は、2~3年を要したと聞いています。高松琴平電気鉄道と交渉して、琴平線のルート変更・新駅開設まで計画したとか。当時の規模として、田舎であっては大したモノだと私は感心しました。テークパークで全国でも生存しているのは、そう多くないと思っています。
『ニューレオマワールド』は、「レオマワールド」として開業したモノの、休園や名称変更、経営譲渡などを経て、現在は大江戸温泉物語グループが『レオマリゾート』の名で、『ニューレオマワールド』を中心に、『ホテルレオマの森』や『天然温泉森の湯』などを展開している。当初のネーミングは、経営者が確か大西社長で、「レジャーはオオニシに任せて」から名前がついたとか聞いたことがあります。
記念式典は園内のウエルカムプラザで行われ、大勢の来園者が見守る中、モニュメントを除幕し、藤岡勇社長は「豪華でなければ派手さもないが、スタッフ一人一人が皆さんの思い出づくりに役立てばと言う気持ちで続けてきた。100年先も、この場所にあり続けられるように頑張りたい」と挨拶した。なかなか良い挨拶ですね。流行廃りが激しいテーマパークにあって、100年先が展望できたらこれは面白い。
またプラザ2階には、ヒストリーミュウジアムがオープン。園の変遷が分かる年表のほか、開業当時のグッズやスタッフのユニフォームなどを展示しているという。私も久しく行ってないのだが、県をまたぐ移動にはならないから、大型連休中に出かけてみるのも一考かも知れない。私はエスカレーターで移動する『オリエンタルトリップ』エリアが、好きだった。今はどうなっていることか。
1991(平成3)年12月、第5回高松冬のまつりに島原第四小学校生30人を招待し、21日夜が冬のまつり開会式だったのですが翌日、ここレオマワールドへ一行を連れて来たことがありました。子どもさんらは、大変喜んだことを今でも鮮明に覚えています。普賢岳の噴火災害で、今の新型コロナウィルス禍のように学校イベントは中止、重い空気が子どもらの心を閉ざしていました。
あの時はレオマに助けられました。子どもらを栗林公園・屋島に案内しても、腹の底からは喜んでくれない。あの頃は「ニュージーランド村」というテーマパークもレオマの近くにありましたが、今は跡形もありません。100年存続というコンセプトを掲げているレオマ、何だか頼もしい感じがします。そうそう「百笑ももえ」は、白石ばあばともう行ったようだ。孫に後れを取ってはなるまい。