2020,02,13, Thursday
私は昭和20年代生まれだから、ある程度の貢献は義務だと感じています。そのためか、出しゃばりな性格のためか、ライオンズクラブの役員も人並みに経験してきた。この時期になると、来期7月から1年間の役員編成に苦労する現役員を見ている。「次が決まらなければ留任」と脅されながら、東奔西走している。
今日もあるメンバーに白羽の矢が立ち、私も高校の先輩後輩という関係からかり出され、前日まで断られていた候補の会社を訪ねた。主役は小竹彰会長で、候補のスポンサーT氏と、3人で押しかけました。2時間くらい彼の言い訳を聞きながら、外堀から内堀を埋めていきます。役員を逃げ回っている人がいる中で、どうして自分に押しつけるのかと、概ね出来ない理由はこのようなことでした。 確かに全くなにもしない人も、何人かおります。会員は平等だと言っても、年齢も職種も立場もそれぞれ違う。会費を払っているから、静かに参加したいと願う人もいます。しかし誰かが、必ずやらなければ治まらないのです。歴史の古いクラブでは、例えば会長が3度目、幹事が4度目というクラブもあります。 ライオンズクラブ国際協会は、100年を経過し、みずから改革を余儀なくされています。もう存在の、価値がないのかもしれません。奉仕活動をするための組織ですが、まず役員としての責務を全うしないと、外への奉仕などとても出来るモノではありません。こんな組織は、ライオンズクラブだけではなくて、ほかの組織でも散見されます。 他人の犠牲にはなりたくない、という青年壮年も多くなっていると感じています。業界でもそうです。ある意味同業他社は敵でありますが、時によって味方にもなります。私は同業者の組織で、「業界が良くならなければ、弊社だけ良くなると言うことは絶対にない」と言い切って、こちらも役員を引き受けています。 ライオンズクラブは、毎年7月―6月の1年間だけです。2回した会員はいますが、続けて2年というのはこれまで例がありません。この先複数年継続役員というのがあったり、役員不足で解散や合併があるかもしれません。SNSの発展で、直接話す機会がめっきり減って、メールや電話だけで用が足りるのですかね。やはり人は、相手の目を見ながら語るはずだと私は思います。 今日の説得は、紆余曲折がありながらも上手くいきました。これでほぼすべての新役員構想が出来上がりました。高松栗林ライオンズクラブは、来期59年、いよいよ還暦が視野に入ってきました。 |
2020,02,12, Wednesday
集団感染が起きたクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」について、当初の計画を変更して、高齢者や持病のある乗客を下船させることを選択肢の一つとして検討していることが明らかになった。当初11日にも行われるとみられた作業は、12日になる見通し。日本での新型コロナウィルス感染者数は、チャーター機帰国組で12人、国内での感染例16人、クルーズ船の乗船者135人(合計163人)になった。
10日にクルーズ船で感染が判明した乗客乗員65人のうち、日本人は43人、次いで多いのは米国人の12人。先の検査で陰性判定の人からも、新たに再検査の結果陽性判定が出るなど、混乱が続いている。またホテルや病院で経過観察を受けている人らも、「牢屋にいるようだ」と話している。連日の感染者増報道に、一体この先どうなるのか予断を許さない。 私も2012年10月26日から29日まで、この船ではありませんが、クルーズ船「ASUKAⅡ」に乗船して、高松から西九州と済州島へ行った経験があります。私たち夫婦の部屋は、窓がありデッキへ出られる構造の部屋でありました。それでもダンスもできない麻雀もしないわれわれは、やはり船という空間に辟易しました。報道されている乗船客の一人は、窓のない閉鎖空間のような部屋に押し込まれているようで、ここに閉じ込められたらわれわれは、1日2日で発狂したと思います。 クルーズ船で朝目覚めたら、甲板の散歩が始まります。その後は、体操したように記憶しています。船の中には、プールやスポーツジムなどいろいろな施設が充実していましたが、これらの使用も今は禁止されているような報道を聞いています。死者数でSARSの猛威をはるかに超えたようにも聞いていますが、何が何だか、この21世紀にこんなことが起きるのですね。 高松のスーパー・ドラッグストアーでも、消毒液とマスクは手に入りません。まだ県内での感染報告はありませんが、万一感染が発表されたら果たして冷静でいられるか。私も観光業や飲食業界で、まず韓国からのお客様が激減して「大変苦労されているお方」がいるのだろうと心配していましたが、ここへ来て、生きているなら少々の収入源は仕方がないと考え方が変わってきています。 太古の昔から感染症の流行があって、大勢の命が奪われたというレポートも届いていますが、今の新型コロナウィルスの世界的感染(インドやアフリカに感染報告がないのは果たして無事だから?)が一日も早く収束するように、神に祈るしか私は方法を知らない。神様、良いことしますから治めて下さい。 |
2020,02,11, Tuesday
香川県高瀬町経営者協会の主催で、来年のNHK大河ドラマの主人公となる予定の渋沢栄一(しぶさわ えいいち、天保11年2月13日(1840年3月16日) - 昭和6年(1931年)11月11日)は、日本の実業家、慈善家。また彼は、2023年には肖像が1万円札となる。日本で最初の銀行、「第一国立銀行」を作った人であります。この人の5代目子孫、渋沢健氏による標題の講演がありました。
直接は、オイスカ四国支部三豊推進協議会・稲田覚会長からの薦めで、長い時間を掛けて渋沢健氏を招聘したのも、稲田覚会長のようでした。また会場には、渋沢健(コモンズ投信㈱取締役会長)氏と旧知の仲だという、玉木雄一郎(国民民主党主)氏も来られて、熱心に聞いていました。玉木雄一郎氏は元大蔵省・現財務官僚、仕事面でのお付き合いでしょうか。 渋沢栄一は、幕末から大正期にかけて日本近代経済社会の基礎を作り、「日本資本主義の父」言われる。今、この時代に国内外から注目を集めています。「道徳(論語)と経済(算盤)がクルマの両輪になることにより、持続可能な未来が拓ける」とは渋沢健氏の意見であります。大正5(1916)年に出版された渋沢栄一の書籍「論語と算盤」には、いろいろな教えが詰まっている。 明治時代の思想ですが、言葉を今の5代目のように置き換えて表現しても十分に使える内容で、未来を考えるヒントになりそうであります。現在にこそ生かしたい渋沢栄一のこころ、それは「未来を信じる力」であります。なぜ人間は前例のないモノを否定するのか、大谷翔平選手と栗山監督の言動を例示して、渋沢健氏は解説する。 栄一が生きた時代は、江戸時代の前例が急に通用しなくなり、不安も大きかったはず。栄一やその時代の偉人が不安を乗り越え、見えない未来を信じる力を発揮したからこそ今の社会がある。「論語と算盤」の中に、「合理的経営」という教えがあります。経営者一人が大富豪になっても、そのために社会の多数が貧困に陥るようなことでは、その幸福は継続されない。 「論語と算盤は甚だ遠くにして甚だ近いモノ」、正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができない。従って、論語と算盤というかけ離れたものを一致させることが、今日のきわめて大切な務である。資本主義の原点:滴(しずく)から大河へ。これは第一国立銀行株主募集公布の書であります。国立とは書いていますが、民間資本による民間経営の株式会社であるが、国立銀行条例により発券機能等を有していたからのことであります。 第一勧業銀行は、「日本最古の銀行」として渋沢栄一によって作られた第一国立銀行として設立。商工業金融の振興と健全通貨の確立という使命を担って、草創期のわが国経済界、金融界に大きく貢献しました。1896年、株式会社組織に改組し、以来商業銀行として確固たる地位を築いてきた。余談だが、第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行が合併して、現みずほ銀行になっている。 銀行は、大きな河のようなモノだ。銀行に集まってこない金は、溝に溜まっている水やポタポタ垂れている滴と変わりない。折角人を利し、国を富ませる能力があっても、その効果はあらわれない。これが渋沢栄一が、世に訴えた銀行の効能の一端であります。 講演で最も興味のあった下りは、時代の節目に差し掛かったこれからの日本。「破壊」と「繁栄」を繰り返してきた30年周期を分析。 1870(M3)年-1900(M33)年(破壊の30年)は、明治維新からの動乱期 1900年―1930(S5)年(繁栄の30年)は、西洋社会に追いついた時期 1930年-1960(S35)年(破壊の30年)は、戦時・戦後期 1960年-1990(H2)年(繁栄の30年)は、高度成長期 1990年-2020(R2)年(破壊の30年)は、失われた30年 2020年-2050(R32)年繁栄の30年? 渋沢栄一は、新紙幣の顔になるのに「ワシは暗いところが嫌いじゃ。タンスに入れっぱなしにしないでクレ」と訴えていると5代目は会場からの笑いを誘いながら代弁する。世の中に発行されている100兆円のうち、50兆円がタンス預金だという。50兆円を1枚1枚の1万円札で重ねれば、富士山を軽く見下ろす高さになるそうだ。投資(INVEST)とは、「投げる資金」と解説。 1989年12月から2020年の1月まで、日経225をスポット購入していたらマイナス40%になっているのに対して、毎月積立の投信にしていたら、6倍になっているという。明治の渋沢栄一も偉いが、令和の渋沢健氏も大した説得力の持ち主でありました。 |
2020,02,10, Monday
消費増税に伴うキャッシュレス決済のポイント還元制度で、登録店舗数が100万店を超える見通しになったことが8日分かった。制度の対象となる中小店は全国に約200万店で、昨年10月の制度開始から4ヶ月強で過半数に達したことになります。12日には、経産省が正式に発表する予定です。
制度は、消費増税による消費の腰折れを防ぐ目的で導入され、今年6月まで実施する。登録店舗で現金以外で支払うと、最大5%分のポイント還元や実質的な値引きが受けられる。経産省によると、2月1日時点で申請数は約103万店で、登録申請は随時受け付けている。申請は4月末まで可能であります。 便利なキャッシュレス決済の浸透に貢献したという評価がある一方、売上への貢献があったと答えた中小店は約39%にとどまり、効果は投入した資金に対して極めて少ないと感じられている。加えて現金と違って入金までに一定の時間がかかり、資金繰りが悪化するなど、中小店にとってはデメリットが目立つ。 キャッシュレス決済の手数料負担も強いられる上、情報漏洩の懸念や制度終了後に決済手数料が上昇する恐れがあり、中小店にとって不安が尽きない。政府はキャッシュレス決済の比率を現状の2割程度から、2025年までに4割に引き上げる目標を掲げるが、制度終了の6月から後の手当てがいるように思います。 一方利用者からの意見としては、使える店と使えない店がまだまだ混在しているので、現金を完全には手放せない。10日には、全国JRみどりの窓口で、クレジットカードが使えなくなるトラブルも発生している。中小店では、手数料分の店負担を考えると、気の毒な気がしてよう使い切らない。 私もdocomoスマホ教室へ通っているので、「d払い」を導入している。大手コンビニなどでは「d払い」も使えるが、使えない店もまだまだ多い。使う方からすると、この「まだら模様」が怖い。日本でキャッシュレス決済が40%を超えるのは、まだまだ時間がかかりそうだ。 私の感覚からすると、「paypay」の普及店が一番多いようですが、このペイペイですが、一端登録して解除すると再登録が出来ない仕組みになっています。私も初期に登録したのですが、金融機関からの入金にしていたモノで、コンビニATM入金(例えば1万円入金すれば1万円分の使用が出来る。ポイント部分は計算外)にすれば、最悪の被害もその程度で終わると考えたからです。 なにもスマホだけではなくて、クレジットカードや交通系のICカードでも、キャッシュレス決済に使えます。私はこれらも持ち歩いていますが、やはり中小店では使いにくい。例えばスーパーマーケットでのレジ袋の有料化に対してエコバックを持つなど、不利益に対しての防衛策は積極的に対策を済ませましたが、私は、キャッシュレス決済には二の足を踏んでいます。 |