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讃岐の著名人平賀源内は角館に滞在して解体新書に貢献
秋田県仙北市角館町の武家屋敷について、昨日の小欄でも書きました。偶然入った「青柳家」の資料の中に、郷土の発明家・平賀源内の名前が各所に出てきて、一同ビックリ。「こんな所より郷土で頑張らんと」という声もありましたが、彼は高松市郊外の志度町に生まれ、上京しています。

簡易発電装置の「エレキテル」とかを発明したり、ユニークな人物だったと地元では言われております。土用の丑の日を制定したのも、彼だったと聞いています。そのネーミングのお陰で、今では考えられない、売れなくて困っていたウナギが飛ぶように売れたのでした。私も長男の小学校卒業記念プチ旅行で、この平賀源内記念館へ二人で行きました。ここには、平賀源内の偉業の一端が展示されています。

平賀源内が地元ではともかく全国区でない一番の原因は、土佐の「坂本龍馬」のように、活躍を物語紹介した本がないことではないかと考えます。坂本龍馬ブームは、司馬遼太郎の「竜馬が行く」が爆発のきっかけだったと言われていて、私もそのように理解しています。「竜馬が行く」は幕末維新を先導した坂本竜馬の劇的な生涯を中心に、同じ時代をひたむきに生きた若者たちを描いた大歴史ロマン。

「竜馬が行く」は司馬遼太郎が書いた、長編時代小説で、司馬遼太郎がかつて勤務していた「産経新聞」夕刊に、1962年6月21日から1966年5月19日まで連載し、1963年から1966年にかけ、文藝春秋全5巻で刊行された。1974年に文春文庫創刊に伴い全8巻で刊行、単行・文庫本ともに改版されている。今から60年近く前ですが、「竜馬ブーム」はこの後からでした。

たびたびドラマ化もされ、現在の竜馬像はこの本で形づくられたと言っても過言ではない。累計2500万部の国民的ベストセラー。弱虫の末っ子だった竜馬が、19歳で江戸へ出て高知の田舎しか知らなかった若者が、見たこともない江戸の街や人と交じり合うところに、竜馬の成長があり、日本人の生活向上のエネルギーにもなりました。

話を平賀源内に戻しますが、青柳家と姻戚関係になる小田野直武は、平賀源内に師事、秋田蘭画を確立し、『解体新書』の挿絵を描き、その名を高めました。西洋の陰影法を取り入れ、後の洋画界に大きな影響を与えた秋田蘭画は、小田野直武と、時の秋田藩主・佐竹義敦によって完成されました。









『解体新書』は日本で初めて翻訳された全5冊の西洋医学書で、1774年(安永3年)、江戸で発刊されました。翻訳したのは、杉田玄白、前野良沢等ですが、発刊と同時に評判となりベストセラーになりました。『解体新書』が当時の日本に衝撃を与えたのは、初めて正確な人体解剖図の付図1巻がついていたことです。この人体解剖図を描いた画家が、小田野直武です。

青柳家と小田野直武は姻戚関係にあり、何度も互いの家の間で養子縁組みや婚姻関係を結んでいます。青柳家と関係の深い小田野直武と『解体新書』、その画業について展示しています。「みちのくの小京都」と称される、風雅な町並が残る秋田県角館。江戸中期、学者、画家、発明家など多方面で活躍した平賀源内は、秋田藩に招かれ、角館に滞在しました。

その期間は、わずか1か月でしたが、角館に花開く文化の発展に寄与しました。地元の文化を広く紹介する「角館歴史村・青柳家」。源内の薫陶を受けた美術作品が、ここに展示されています。洋画の陰影、遠近法を日本画に取り入れた秋田蘭画です。大胆な構図の風景画は、後に北斎、広重にも影響を与えたと言われています。

また、青柳家では大変貴重な「解体新書」の初版本を展示しています。実は、この挿絵を手がけたのは、秋田蘭画の画家。なんでも源内が強く推薦したのだとか。当時、最先端の文化を角館にもたらした平賀源内。
もしも源内がこの地に滞在していなかったら、現在とは異なる歴史になっていたかも知れません。説明書には、このように「よいしょ」されています。

今回の研修では、生駒藩のことを由利本庄市矢島町ではじめて知り、郷土の偉人・平賀源内がこの地まで招聘されて、秋田蘭画にまで影響を与えていたことを知り、大変有意義なものでした。ありがとうございます。



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| 社長日記 | 09:18 AM | comments (0) | trackback (0) |
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