2020,02,28, Friday
昨日の小欄で、安倍晋三首相の必死さが国民に伝わってこないと苦言を書いたが、その後、「イベント中止か規模縮小開催」と「全国小中高および特別支援学校の休校」の要請が、安倍晋三首相みずからの口で発表されて、舞台が大きく変わってきています。「唐突だ」という驚きも聞こえて来ますが、ここ1~2週間が山場だと考えるなら、英断だろうと拝察します。
同時に遅かったという意見も、もっと前に「COVID-19(新型コロナウィルスの正式名)緊急特別措置法」をつくり、備えておくべきだったのではないかという考えも聞きますが、いずれにしろ終わったことを議論しても仕方の無いことで、これからできることを考え実践していくことしか無いと思います。 安倍晋三首相のあの発言から、国土交通省も動き始めました。やはり国のトップが顔を出して、謙虚に真摯に国民に訴えることの意味は非常に大きいと思います。今の法律では強制力がないといいますが、影響力は大きなモノがあると、私は考えています。来月3日の高松商高の卒業式も、「縮小開催」方向で卒業生とその親、来賓は半減で時間も短縮して開催されます。 恐らく3月中のイベントは、ほとんどが中止か縮小開催で行われて、景気には計り知れない悪影響が出ると思います。特に飲食宿泊が心配です。こればかりは眼に見えないモノで、「COVID-19」が治まった後に、頑張るしか無いと思います。命には替えられません。どんなことがあっても、家族と従業とその家族を経営者は守らなければならないと考えています。 南洲翁遺訓(読み仮名付)二十 何(なに)程(ほど)制度方法を論(ろん)ずるとも、其(その)の人に非(あら)ざれば行われ難(がた)し。人有りて後ち方法の行われるものなれば、人は第一の宝にして、己その人の成るの心懸け肝要なり。 どんなに新制度や方法を議論しても、それに当たる人がいなければ運用も実行も出来ない。適任者があってはじめて新制度や妙案も実行できるものであるから、人こそが第一の宝である。己れ自分自身が、そういう人間になる心がけが肝要なことである。 |