1月11日毎日新聞朝刊の1面トップに、標題の記事がありました。思わずコンビニで、買いました。旧統一教会系団体が、日本と韓国を海底トンネルで結ぶ『日韓トンネル』の構想のため、九州北部に広大な土地を取得していたことが、毎日新聞の特ダネとして掲載されています。以前から噂では聞いたことがあったのですが、ここまで謄本などで立証したのを見たのは、始めて。毎日新聞のスクープのようです。
土地は少なくとも計約46万平方メートルで、東京ドーム10個分に相当する。友好団体は、旧統一教会から前身団体が100億円の寄付を受けたことも認めており、旧統一教会が集めた多額の献金が構想実現に向けて使われた可能性がある。安倍晋三元首相の狙撃から、いろいろな現実が露呈しています。
構想は佐賀県唐津市から長崎県の離島、壱岐市と対馬市を経由して韓国までを海底トンネルなどでつなぐとしている。旧統一教会の創始者『文鮮明(ムンソンミヨン)』氏が1981年に提唱したとされている。もう40年も前から構想された、実に壮大な計画だ。瀬戸大橋が着工したことに刺激されたのか。もっとも規模としては、比較にならないほど大きいが。
唐津市の土地では、実際に海底トンネル掘削に向けて地質調査などをする斜坑が掘られており、財団は一連の土地で構想実現に向けた調査や工事を進めていたと思われる。またこの用地には、教団の幹部をはじめ国内外から多くの視察者が訪れていたとみられる。財団発行の2016年11月号のニュースレターには、文氏の妻で現在総裁の韓鶴子(ハンハクチャ)氏が視察したことを写真とともに伝えている。
また、長崎県壱岐市でも土地の取得が進められていた。当初はホテルを建築すると聞いていたと、関係者は話す。荒唐無稽な計画で、事業面では立ち行かないものでも、結果的に教義を広めることに利用されるとなると、根は深い。旧統一教会にとって日韓トンネルは、『メシア(救世主=教祖)を中心とした東アジア共同構想』の不可欠な事業で、『地上天国を実現するため』として進めてきたからだ。
旧統一教会には、『お父様(創始者の文鮮明氏)が始めたことだ』と言う意識があるので、簡単には引けないだろう。海底トンネルとなれば、多くの学者や政治家の関与が考えられる。はたまた旧統一教会がらみで、厄介な問題が表出して来た。大臣の首は大丈夫かいなと、思わず心配する。九州のドンは、元財務大臣の麻生太郎氏だ。もう一人、もう引退しているが、古賀誠先生もまだ健在のようだ。
二人が関与していると言うのでは決してありませんが、彼ら級の大物政治家の名前が出るような気がします。安倍晋三元首相狙撃犯の山上徹也容疑者(事件当時41歳)の鑑定留置を解かれ、殺人容疑で起訴される。裁判でも、まだ何か出てきそうだ。奥が深い事件だと言えよう。