恒例の水路掃除が、今年は28日(日)に予定されています。水分多めですから、前日の27日、本日の昼から有志が5人ほど集まり、周辺の水路掃除を行いました。この町内でも12軒の自治会(町会)会員がいますが、毎年集まるのはこの程度であります。仏生山地区における全自治会(町会)が参加していますが、出てこない人もいます。罰金を科す自治体もあるようですが、われわれの自治会(町会)では徴収はありません。
こうなるとやる人とやらない人がいて、不公平だという意見もありますが、昨今の連合自治会総会では、そもそも初めての自治会長就任で、前例と言われても訳が分からないという新自治会長もいます。私は何の疑問を持つこともなく、この商売を始めて40数年間、会社では午前中(今年はやっていません)に、午後からは自宅周辺を今日もやりました。
香川県は日本一狭小県土で、雨が少なくその為にため池が多いのです。そのため農業用水路が、蜘蛛の糸のように張り巡らされています。1960年台後半から水洗トイレが流行して、浄化槽で浄化された排水を先の農業用水路に流していました。そのため1990(平成2)年あたりまで、建築確認の水洗化には先に土地改良区(あるいは水利組合)に負担金(7人槽で七万円程度)を支払い、排水同意書を得て添付するまでになっていました。
今はそんな許可書の添付は求められませんが、水路清掃は慣習として恒例化していました。それが昨今は、高松市内でも限定郊外にまで下水道が敷設され始め、農業用水路に排水することが減少しています。このために冒頭の、連合自治会総会での自治会長の発言になるわけです。意見として「農業も業であり、自分たちの仕事は自分で片付けたら」という意見も散見される。
しかし今日のわが守備範囲の『掘り出しゴミ』だけを見ても、これが水路の中に堆積していくと、5年もしたらゲリラ雷雨に耐えられるとはとうてい思えません。夕立程度のたびに道路が冠水するとなると、日常生活にも支障が出る。ならばやはり健康体が協力して、継続せざるを得ない。でもね、土地改良区の役員も協力する自治会員も高齢化してきています。
さぬき路は、農業用水路清掃(いでざらいとも言う)が終われば、やがて田に水が入り田植えが始まります。ここからカエルの大合唱が始まりますが、これを「うるさい」という新人自治会員もいます。多様性がものごとを解決する場合も、あるようです。