2022,06,15, Wednesday
新築住宅の省エネ義務化を柱とする改正関連法が13日、参院本会議で全会一致により可決し成立した。義務化は2025年度からの見込みで、施行日はこれから政令で定める。同時に、既存住宅(中古住宅)の省エネ改修支援も盛り込んでいる。既存住宅の省エネ改修には、500万円を上限に住宅金融支援機構が低金利で融資する。まずは新築住宅に、重点を置いている。
着工前に住宅の構造を調べる『建築確認審査』の際、断熱性能や空調、照明などのエネルギー消費が基準に適合しているかを検査機関が判定。未達成なら、自治体が是正を命じる。要するに『建確』が通らないので、工事着工が出来ない。自治体が求める仕様に合致した『建築確認審査』でなければまずいのは、これまでと何ら変わらないが、より緻密になったと言えそうだ。 建物省エネに関する改正法のポイント 1.新築住宅、小規模ビルに省エネ基準適合を義務付ける。 2.不適合は自治体が是正命令、従わない場合は300万円以下の罰金を科す。 3.既存住宅の省エネ改修に低金利融資をする。 4.太陽光発電パネルなどの設置促進区域を自治体が指定する。 5.3階建て木造住宅など、木材利用を促すため規則を緩和する。 2025年度まで3年の準備期間があるが、中小零細工務店の負担増が懸念され、国土交通省は手続きを簡素化する方針ではある。それでも中小工務店には、かなりの手間となるだろう。今回の国会審議では、野党からも手続きの煩雑さを懸念する声が出た。施工業者は着工前に構造、設備の省エネ性能について複雑な計算をして、自治体か民間指定機関に計画を申請し、審査を受けなければならない。 国土交通省は負担を軽減するため、一定の建材や設備を採用すれば、複雑な計算を省略可能にすると答弁。全国展開の大手に比べて、地場の工務店はコスト面でも不利だと地元工務店担当者は語る。型番審査で通る、画一した住宅が一層多くなるように思う。太陽光発電装置の設置は義務化されなかったが、東京都は独自に設置義務を課すとしている。香川県では今のところ、義務化は求められていない。 これも住宅に設置を義務化するのは、おかしいと思う。今の状態では蓄電池の普及が高額化して、投資対効果がままならない。であるならば、昼間に発電し、昼間に消費する産業用に重点を置くべきだろう。工場、店舗事務所など、昼間の消費が多いところに設置を促すのが現実的だろう。 自動車業界と同等以上、建築業界は裾野が広い。だからまちなかの大工さんや工務店も生き残れている。いまや小さな街の商店として存在しているのは理美容店と、生鮮3品販売店だけと言っても大きくはずれていないだろう。香川県のように『讃岐うどん店』は残っているが、これは地方の例外と言えるほど稀な現象だ。 自然淘汰されてきた結果だから、仕方ないと言ってしまえばそれまでだが、生活支援業の多くが大手となると、日本全国『金太郎アメ』になって、面白みがない。時代の流れと諦めて、流れに身を任せるしかないのか? |
2022,06,13, Monday
13日の外国為替市場で円相場が一時、1ドル=135円台前半まで下落した。金融不安で『日本売り』に見舞われていた1998(平成10)年以来、約24年ぶりの円安・ドル高水準に逆戻りした。当時は932日続いた自民党橋本龍太郎内閣の末期(参院選で惨敗し7月30日小渕恵三内閣誕生)で、8月ロシア財政危機勃発などから1ドル=147円64銭をつけていた。円安を招く構造は、当時と様変わりしている。
今回の円安は、産業競争力を底上げしてこなかった日本経済のもろさが露呈した結果だと思う。過去には半導体は日本が生産一、コンピュータなどのIT・デジタル器具も日本が優れていた。しかし今では半導体生産は、台湾積体電路製造(TSMC)にその座を奪われ、韓国にも劣っている。それでも専門家に言わせれば、半導体製造ラインは『日本製』が現在でも圧倒しているという。 欧米でインフレが加速し、米連邦準備理事会(FOMC)や欧州中央銀行(ECB)が金融引き締めを急ぐ一方、金融緩和を続ける日銀との差が一段と鮮明になった。海外と日本の金利差がさらに広がるとの見方から、海外ヘッジファンド(リスクを回避しながら収益を得ることを目的とする大口の投資信託。)などの円売りが勢いづいた。 1998年当時は、10月に日本長期信用銀行(現新生銀行)が破綻し一時国有化(23日)、金融危機下の日本売りが激しかった頃だ。97年頃から相次いだ金融機関の破綻の連鎖はなお止まらず、経済がデフレ局面の入口にたち、企業は投資を絞り、賃金抑制も始まりつつあった。今の円安構造とは、明らかに違うと私も思う。かと言って、手放しで『好き勝手』とは言い難い。 旧大蔵省(現財務省)は98年4~6月に、計3兆円を超す円買い・ドル売り介入で異例の通貨防衛に動いた。それでも円は8月に一時147円64銭まで売られた。なお同じ8月末に、北朝鮮は日本列島を通過して太平洋に落下したロケット『テポドン』を打上げた。弱っている時に畳みかける戦略は、今も昔も変わらないが、今のようなロシアのウクライナ侵攻は勿論なかった。 現在、金融システムは強さを保ち金融不安に根ざす日本売りは見られない。一方でエネルギー価格が急騰するなかの円安は『輸入インフレ』に拍車をかけ、家計や企業を苦しめる。日銀の黒田東彦総裁は13日、急激な円安を『経済にマイナスで望ましくない』と述べている。繰り返すが根本的な問題は、円安を生かすための産業競争力が失われている点だろう。 |
2022,06,12, Sunday
先月さつまいもの苗を植え付けた『ライオンズ農場』で、草が繁茂しているという情報から、本日12日(日)8時よりメンバーが集まり、草引きと草防止のための『マルチ』と呼ばれているビニールシートを被せる作業に汗を流しました。農業経験がほとんどないメンバーで、あれこれ議論を重ねながらどうにか5列のマルチ敷を終えました。
これで草対策が万全とはだけも思ってなくて、多少なりとも効果があれば良いなと考えています。考えてみたら農作業は大変です。まず草を刈って耕耘機で土を起こし、多少の飼料を撒いてむねを作り、そこへサツマイモの苗を植え付けて水やり、水は隣の農家さんの井戸から豊富な水量をお借りして、どうにか着床までこぎつけました。 これまでも10年近くこの地で農作物の収穫をしてきていますが、私自身は人任せでこれほどまで携わったことがありませんでした。ところが来月から担当委員長に就任することから、収穫担当が前年度からこれまでになく熱心に(責任を持って)、地主交渉等からやっています。私も自分の畑でここの規模の10分の1程度の面積で、サツマイモ等の収穫をしていますが、自分の所はその結果も笑ってこらえて。 ところがここは、高松第一小学校の育成会とタッグを組んで、子どもたちに秋の収穫の喜びを味わって貰うことにしています。そのための素人ながら聞きかじりで、工夫を凝らしています。隣の農家さんのハウス栽培に比べて、趣味の園芸程度で恥ずかしいのですが、コロナ禍では室外での取り組みが喜ばれます。 高松栗林ライオンズクラブも、7月からは結成60周年の年を迎えます。どの組織も退会者や物故者が増えて、会勢の維持に四苦八苦していますが、わがクラブも人後に落ちることはありません。周年の勢いを借りて会員増強を目指していますが、そのためには大勢が参加してくれるイベントでまず態勢をあげて、一人でも理解者を増やす努力を考えています。その一つが、『ライオンズ農場』です。 地味な努力ですが、どんな時代になっても地味な努力、『賽の河原の石積み』が成功への一里塚です。昨日の大阪往復400キロの疲労も残っているのか、昼食後は白川夜船。やはり70歳代の坂は、予想以上の大坂であります。 |
2022,06,11, Saturday
新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、大阪支部の記念総会が2年延期され、11日(土)の昼、大阪市中央区『大成閣』で開催されました。ホテルで大々的に開催予定が延び延びになり、本日は定宿で会員92名と来賓18名で会場は超満員。会場スタッフは毎年のことながら、大忙し。この会場は昭和22年卒北村光雄名誉支部長の馴染みの店で、高松商の卒業生も多く出入りしています。また先輩は同志社相撲部の重鎮としても、この店を使っています。
高松からの参加組は、北村光雄名誉支部長の元気な顔を拝顔し、安心します。名誉支部長は92歳、ゴルフは現役と言うから、後輩らから頼りにされています。今日は平成27年から支部長に就任された昭和40年卒北畠昭二さんら現執行部が、引退するという。大阪県人会も、今年から若返ったと報道され、参加者が50名ほど増えている。 北畠昭二支部長は、平成27年に支部長に就任され、その時の総会参加者が92名で、その年明治神宮大会優勝と翌年の選抜甲子園準優勝などから総会参加者が150余名に急増したと、当時の高松商の野球部の活躍が、支部運営の活力になったと振り返っていました。次は、昭和50年卒外山公一支部長、國宗勝彦副支部長まで若返ります。 ここ大阪支部は、母校の甲子園出場に会勢を委ねています。当然今年の大会へと話しがおよび、高商倶楽部の山口富士雄会長の話に静まりかえります。山口会長談では、英明が頭一つ秀でて高商が追随している。「優勝戦で高商ナインがどのくらい頑張るか」に全てがかかっていると解説していました。山口富士雄会長は常に控えめでが、この席では一層慎重な姿勢を見せていました。 私も総会に参加しました。マイカーを出し400キロを往路4名復路3名で往復しました。今日の大阪環状線はガラ空きで、助かりました。着席は、学年団席で大森茂、庵治勝巳氏と同席。43年卒の先輩らと一緒でしたが、話しは身体の現状報告ばかり。われわれ46年卒が70歳、43年卒はそれより3歳上。一病息災、大病を乗り越えて参加されています。 次は7月の東京支部総会です。それからいよいよ夏の甲子園香川県予選が始まります。今年も暑い夏になりそうです。 |