2022,06,10, Friday
2つの組織の総会が10日、坂出グランドホテルで開催されました。2年連続で中止された総会、その中で誕生した青年会も設立総会以来、それも研修生のダンスや懇親会が出来たのも3年ぶりであります。オイスカは毎月四国支部幹事会を開催し、何をするかを明確に確認し合ってきましたが、研修生がいない四国研修センターはやはり灯が消えた建物の器でした。
この総会シーズン、四国支部や高松推進協議会の総会も無事に終わり、今日の坂出と明日の香川東推進協議会総会を残すだけに迫りました。正しく恐れて新型コロナウィルスの感染防止対策をしながら、総会をやり遂げています。いずれも来年の課題は、会員拡大策であります。そのために、いろいろなイベントの復活大勢が参加出来る行事が求められています。 オイスカは身体をはって、農業や畜産等に励んでいます。だから現在の9名の研修生も、苦労して日本へやって来た分、心持ち意気込みが強いと感じます。もう一つ今年の研修生の変異は、女性が8名で男性が僅か1名です。時代の潮流を感じます。何かにつけて、ここ坂出推進協議会(森﨑敏彦会長)がオイスカ四国支部の中核であります。 オイスカ四国支部坂出推進協議会組織を見る限り、坂出市は元気です。今日は有福哲二市長(54)も来賓として、また会員でもありますが、駆けつけて坂出商工会議所の石井淑雄元会頭らと懇談されていました。地元の県議尾崎道広氏は8期生、この人は明大政治経済学部の先輩ですが、元気です。もう最古参ですが、現役のオイスカ会員であります。 坂出市議会楠井常夫議長は、多くの来賓の中でも一際大きな声で、存在をアピールしています。植條市議も、駆けつけています。知り合いが多い坂出推進協議会、ここから生まれた青年会総会でした。 title="森崎敏彦支部長と向こうは石井淑雄氏"> |
2022,06,08, Wednesday
県が策定した高松港・坂出港長期構想で、これから20~30年先の両港のあり方を模索している。現在県は、中型クルーズ船(5万トン級)はサンポート高松港、今大型化しているそれ以上の11万トン級大型客船は、朝日地区のコンテナ岸壁に接岸するように規定している。世界的流れとして、大型クルーズ船の就航が多くなっている。
朝日地区は市街地から遠く、コンテナ船との入港調整も困難なため、クルーズ船事業者の評価が低い点などが課題になっている。『こと観光』と呼ばれる昨今のクルーズ観光では、ただ単に入出港するだけの港では意味をなさない。だから8日高松港サンポート地区に入港した『ぱしふぃっくびいなす』2.6万トン(定員620人)には、高松城鉄砲隊11人が火縄銃の空砲を撃つなどして、乗客らを歓迎した。 同船は2019年10月以来、2年8カ月ぶりの入港。良かったらまた来る。定員の半分以下に乗客を制限し、新型コロナウィルスの感染対策を施しながらツアーを行っている。乗客は琴平町の金比羅宮などを観光し、9時間後の午後3時50分頃横浜へ向けて出港した。この9時間の内、クルー(乗務員)の休憩時間もある。サンポート高松港からは、歩いても観光やコンビニ買い出しが出来る。サンポート高松港は、乗客乗務員ら大勢から支持されている。 そのサンポート高松港の岸壁(現在310㍍)の、延伸計画も盛り込まれている。今後5年の短期間計画では、客船専用岸壁の延伸としゅんせつ(底堀り)を行い、11万トン級の寄港を可能とする計画。同時に岸壁の周辺には、大型客船の乗客数に対応するため、観光バスの待機空間も設けるようだ。ざっとバス20台分の空間は必要になろう。駐車場は、近くの高松競輪場の駐車場が使える。 サンポート周辺では世界的な外資系ホテル『マンダリン・オリエントホテル』(私の予想に過ぎない)誘致や、新県立体育館の建設などを控えており、県港湾課は「大型客船の受け入れが一層のにぎわい創設につながれば」と話している。瀬戸内海クルーズは、国内では一級航路としての評価が高い。問題は、数ある港でどこの港に入るか。あまたある港の中から、サンポート高松港が選ばれたら、そこからの大型観光が動くことになる。 サンポート高松港関連で言うと、8月13日(土)の花火が中止になった。開催中は、中型客船『飛鳥Ⅱ』がつねに寄港していた。レグザムホール(香川県民ホール)からは、飛鳥Ⅱに遮られて花火鑑賞に不平不満が出ているが、同船客室デッキから眺める花火は、超一級品だと思います。高松市はサンポート地区周辺が工事のため「密閉・密集・密接」が心配されるためと言うが、これから数年はこの地で工事が継続する。この論で言うと、来年も再来年も中止か。新型コロナウィルスと上手く付き合いながら、徐々に生活経済を拡大しなければ。 |
2022,06,07, Tuesday
日経新聞6月7日(火)朝刊1面、『エネルギー危機』という特集の『中』であります。「日英などはロシアをののしりながら巨額の配当を受けている」とロシア下院議長は、極東ロシアの資源開発事業『サハリン2』の出資比率見直しを提案している。私もこの件に関しては、一国民として危惧している。欧米各国が、ロシアのウクライナ侵攻によってロシア産の原油やLNGの禁輸に踏み切らざるを得なくなっている。日本だけが、特別枠のような扱いをいつまで享受出来るのか。
サハリン2には、ロシア国営ガスプロムが約50%、英シェルが約27.5%、三井物産が12.5%、三菱商事が10%を出資する。液化天然ガス(LNG)を年1000万トン生産し、日本向けは約600万トンにのぼる。その量は、日本が輸入するLNGの約10%に当たるという。そしてその買い入れ価格が、相場の数分の1で、日本にとって『虎の子』の権益だというから議長の怒りもわかる。 日本を『非友好国』と敵視するロシア。4月以降、東欧やドイツなどへの天然ガス供給を打ち切った。サハリン2でも、急に輸出を止める可能性は否定出来ない。サハリン2が止まれば日本の電力は、ただちに危機に直面する。電気料金の更なる上昇は、不可避だろう。日本のエネルギー自給率はわずか10%程度。調達リスクや不確実性はドンドン高まるのに、調達の歪みの修正は進まない。 確かに『サハリン2』は、絶好の供給源だと思う。輸送日数は2~3日と中東産より圧倒的に近い。詳しい事情は分からないが、サハリンから原木の供給を受けていた旧飯田工務店の例もある。飯田グループホールディングスは、ロシア最大級の木材企業であるロシアフォレストプロダクツ(Russia Forest Products)社を2022年1月をめどに買収する。 投融資額は約600億円で、株式の75%を取得し子会社化する。飯田GHDはこの買収で木材の安定調達を狙うほか、CO2(二酸化炭素)の吸収源を確保する。少し前のネット報道だが、TV映像で見る実際の住宅建築現場で、豊富な木材が使われていた。一石二鳥どころか三鳥にもなりそうな、夢みたいな森が広がっていた。今ではどうだろう、供給が止まっていると聞いた。政府の方針変更に、民間企業が振り回されている。 ロシアのウクライナ侵攻をきっかけに、世界中が『変更』を余儀なくされた。日本のエネルギー不足などは、まだ良い方だろう。アフリカ諸国では、食糧の麦やトウモロコシなど生産物が輸入出来なくなっている。これから先、餓死があり得るという。一体何が原因で、何が起こったのか。 簡単なようで複雑に絡み合っているこの世界、コロナ禍は単なるきっかけだったのかもしれない。この先に起こることに対する備えは、わが国にあるのだろうか。もしかしたら、もう国には頼れないという世界が出現しているのだろうか。 |
2022,06,06, Monday
小型ヨットで単独無寄港の太平洋横断を目指して3月に米サンフランシスコを出港した海洋冒険家堀江謙一さん(83)が4日、ゴールに設定した紀伊水道を経て、拠点にしている新西宮ヨットハーバー(兵庫県西宮市)に到着した。69日間、航行距離約8,500キロの航海。挑戦をサポートした事務局によると、世界最高齢での記録達成となったようです。
堀江謙一さんを知る人は少なくなっていると思いますが、60年前の1962年、先の東京五輪前に世界初のヨットによる単独無寄港太平洋横断に成功。帰国後に執筆した航海記『太平洋ひとりぼっち』がベストセラーになり、確か石原裕次郎主演で映画化もされたと記憶しています。彼が2度目の太平洋単独横断を、4日午前2時39分に達成した。それも83歳で、私もまだ13年もある。大変な励みになります。 エンジンを持たないヨットは、紀伊水道からは迎えの船にロープで曳航され、4日午後5時頃、同ヨットハーバーに到着。堀江さんはヨットをゆっくりと接岸後、岸壁に集まった多くの人に船上から手を振った。ヨットはバーバー内に停泊し、堀江謙一さんは5日に検疫などの手続きをした後、帰国セレモニーや記者会見をした。 堀江さんは3月27日(日)に全長約6㍍(前回とほぼ同じ)、重さ約1トンの『サントリーマーメードⅢ号』で米国サンフランシスコを出航した。前回と違い、船内の電源はソーラーパネルで賄い、衛星を介した通信でスタッフらと連絡を取りながら航海を続けた。前回はラジオしかなかった。食事はレトルトカレーなどが中心で、楽しみは大海原を眺めながら飲むノンアルコールビールだったようです。 風が穏やかな日には海水で身体を洗い、「タオルで拭かず貿易風に任せました」とリフレッシュした様子も綴っていた。孤独な航海では、小中学生らと繰り返したアマチュア無線での交信が励みとなったと言う。今回は太陽光パネルを積んでいて、電源は前回のバッテリーだけから随分解放されたと思う。アマチュア無線をかじっていた私も、廃れかけたハム仲間予備軍、子どもたちへの動機づけになったと大変嬉しい。 今回の航海は、堀江謙一さん自身の高齢化に比して、難所とみられていた黒潮の海域は一時停滞も余儀なくされたが、細心の注意を払える経験から来る余裕も、また太陽光パネルなどの科学の進歩も高齢化を補ってあまりある環境に恵まれた。60年ぶりの『逆うち』、堀江謙一さんはまだまだ若者やおじさんに勇気をくれる。私には、まだ13年も先がある。 |