2019,11,29, Friday
オンラインゲームなどのしすぎで、生活に支障が出る「ゲーム依存」の若者への広がりが懸念されているなか、全国の10~20代の約33%が平日2時間以上ゲームをしており、時間が長いほど成績低下や仕事への悪影響が出やすい傾向にあることが27日、国立病院機構久里浜医療センター(横須賀市)の調査で分かった。ゲームと生活習慣の実態を、全国規模で調べたのは初めて。
世界保健機構(WHO)は今年5月、「国際疾病分類」の最新版で、心身に問題が起きてもゲームを止められない「ゲーム障害」を依存症の1つに正式に認定した。同センターでは、国内の実態を把握するため厚生労働省の委託を受けて調査した。今年1~3月、全国の10~29歳の男女9千人を対象に実施し、5096人が回答した。 それによると過去1年間にゲームをした人は85%に上り、ゲームの機器(複数回答)はスマートフォンが80.7%を占めた。ネットでつながる「オンラインゲーム」を楽しむ人が48.1%で「オフライン(機械に内蔵されたゲーム)」29.9%を上回った。オンラインゲームを始めた年齢は、小学生(6~12歳)が5割弱で、5歳までに始めた人も1.5%いた。低年齢化現象が、進んでいる。 心配される「ゲーム依存障害」は、すでに10歳以下にも拡大していると思われる。電車の中でも、受験期間だけは参考書などに目を通している学童もいるが、それ以外ではほとんどがスマートフォン(スマホ)やゲーム専用器を操作している。スマートフォンの弊害は一昨日の小欄でも書いたが、成長期の若年層での使用は危ないと思う。 危険性は大きく二つある。一つは目への障害であります。私も二つの目に対して、三度の手術をしました。黄斑円弧右目1回と左目2回の手術であります。お陰で日常生活はどうにかクリアー出来て、こうして日記も書けています。多少の不便はありますが、本も読めて、普段の仕事はこなせていると思っています。 私のこの問題は、コンピュータ画面の見過ぎです。私の場合は仕事が原因ですから、「職業病」と言えなくもない、まだ対価を得ているからと諦めもつきますが、ゲームは何の対価もありません。本人の満足達成感はあると思いますが、それは「考え方」一つです。私は大変心配しています。孫がやっているのを見て、取り上げられるかどうか。 もう一つの危険性は、スマートフォンを使用してのゲームです。通信回線を利用してゲームは、使用する電波の周波数で極超短波を使用するのがスマートフォンです。一番の問題は、耳にスマートフォンを当てて長時間通話をする行為ですが、その時、脳に間違いなくダメージを与えています。これには「ブルーツース」という、補聴器のような小型器具を耳に入れて、通話をすることで防げます。 一方オンラインゲームは、どこまで支障が出るか、公には公表されていませんが、害はあると思います。利便性の追求のために、青少年の健全育成を阻害するツールは、大人がその事わけを年齢に応じて説明し、排除すべきモノは毅然と排除しないと、これからの社会の大人(たいじん)は誕生しない。 |
2019,11,28, Thursday
女性クラブの今年の活動は、セミナー開催です。一般社団法人香川宅建内の12支部から女性委員を各1名選出し、女性会員だけで運営されている組織ですが、参加は私のような男性も認められています。「女性らしさ」が売りで、今年は28日の午後から高松国際ホテルで、「すぐに実践できるコミュニケーション力アップ術」。講師は人材育成のスペシャリスト、ミズ・オフィス代表の土居珠見さんです。
土居さんは、先代の故中村裕美代表の後継者としてミズ・オフィスを運営されています。20年位前に、私が県中小企業家同友会高松第4支部在籍中に、中村さんのアシスタントをされていた土居珠見さんと面談したことがありました。美人でスレンダー、声のトーンも強弱もバランスの良い土居さんです。経歴を拝見すると、各方面で大活躍のようです。 アメリカの心理学者メラビアンの法則から、人間の第一印象は3秒で決まる。そしてそれを修復するには、100倍の時間がかかる。また目からの情報は、全体の55%(表情・身だしなみ・立ち居振る舞い)、耳からの情報は45%(挨拶・言葉遣い)。おまけに耳からの情報45%の内、話の内容はわずか7%のみ。長々と講釈を言っても、無駄ということのようです。 挨拶は大事です。別の人に聞いたことがありますが、「挨拶」の字は手を使って、「むやくた」と覚えると、後先間違えずに漢字で書けると言うのです。「挨」は心を開いて、「拶」は相手に迫るという意味だそうです。さらにその挨拶に、プラスαの言葉をそえるとさらに相手に響く。①天候・気候②ねぎらいの言葉③感謝の言葉④褒め言葉⑤名前など。 また「接遇」の3原則、「挨拶」「表情」「アイコンタクト」が重要。発声方法も、大きな声を出すのではなくて、おなかから声を出す「腹式呼吸」を推奨しています。腹式呼吸を、別の人は「ロングブレス」と称して、歩きながら3秒で鼻から息を吸って、7秒間口をすぼめて腹筋を使って吐ききる。これを一日2分間やれば、腹筋が6つに割れるまで鍛えることが出来るそうです。 これは美木良介氏の、「120歳まで生きるためのロングブレス」に詳しく書かれています。私はまだ読んでいませんが、これは使えそうですから情報をゲットしたら、小欄でまた紹介します。美木良介氏のロングブレスは、過去(10年位前)にダイエット対策として紹介されていましたが、今回の「インナーマッスル」を鍛えるためという方が、私には分かりやすい。 さて女性クラブの第2部は、コーヒーを飲みながらお菓子を少し。あくまでも女性らしさを強調していますが、次は支部と、支部にある名店の紹介です。例えばわが高南支部の濱井晴美委員は、「仏生山温泉」、「ルーヴ」「カフェアジール」「芋屋金治郎」「和菓子さきがけ」の5件を紹介し、抽選で「ルーヴ」の和三盆ロールケーキをプレゼントしていました。おもしろい企画で、金森幹子委員長の手腕が光った一日でした。 |
2019,11,27, Wednesday
大阪市内で行方不明になった小学六年生の女児(12)が、栃木県小山市内で保護された事件で、女児は会員制交流サイト(SNS=ソーシャル・ネットワーキング・サービス(social networking service)を通じて、自称派遣社員の男と知り合ったとされる。男は未成年者誘拐容疑で逮捕され、大阪へ護送され警察の取り調べを受けている。
スマートフォンを使って、親の目の届かないところで見知らぬ人との接点を広げて行く幼子たち。犯罪から彼女らを守るには、一体大人はどうすれば良いのだろうか。私は子どもが成人しているから、「教育」という観点からの心配はないとしても、孫にスマートフォンをねだられたら毅然とした態度で臨めるだろうか。 警察庁の統計によると、2018年にSNSを通じて犯罪被害にあった18歳未満の子どもたちは1,811人。前年より2人減ったモノの、高止まりが続いている。うち991人が高校生で、中学生が624人、小学生は55人で、08年の13人と比べて4倍超となっている。統計に事件のすべてが反映されたかどうか、水面下ではもっと多いのかもしれない。 罪種別の被害では、児童買春・ポルノ禁止法違反が944人、淫行などの青少年保護育成条例違反が749人。殺人や強盗などを含む「重要犯罪」の中では、今回のような「略取誘拐」が最多の42件。略取誘拐は09~14年は1~3件で推移していたが、15年に9件に跳ね上がり、16年と17年は20、21件に増えている。 当事者間のアクセス手段はスマホが9割を占め、パソコンやゲーム機などを圧倒している。被害者が多かったSNSは、ツイッター719人、学生限定をうたう会話アプリ「ひま部」が214人、LINE(ライン)が80人の順だった。小中校生にスマートフォン(スマホ)は要らないと思うのですが、危険防止から携帯させるという意見の親もいると言う。 母親も「女子会中」は子どもに自分の携帯を操作させて、黙らすと言うぐらい子どもは携帯電話に興味を持つ。「百笑ももえ」も仏生山へ来ると、かならず固定電話に執着する。受話器を持つと「プー音」が聞こえてくる。不思議という好奇心が、1歳で早くも芽生えている。今回の被害女児は小学生だったが、小学生でもねだられたら親は買い与えるのだろう。 後期高齢者が「オレオレ詐欺」に引っかかるのも、電話だ。固定や携帯を問わず、電話番号は広く知られていると思わなければならないだろう。SNSがきっかけで子どもが巻き込まれる犯罪について専門家は、「子どもは相談に乗ってくれたり、温かい言葉を掛けたりしてくれる人を信用し、ついて行ってしまうことが多い」と指摘する。 確かにSNSのやり取りで、自殺を思いとどまったというケースも聞く。交通戦争と言われ年間死者1万人から、今は半数以下になった交通事故死。それに対して自殺者は、3万人と言われている。この抑止にSNSが活躍しているというのは頼もしいが、スマートフォン(スマホ)は、どちらかというと悪い効果が散見される。 私の場合はパソコンメールだ。一日500から1,000通のメールが入ってくる。その中の5%程度しか有用なメールはないが、メールアドレスを変えても暫くすると同じように勝手にやってくる。「投資」「儲け話」「健康」「ゴルフ」「アダルト」「援助交際」と人の欲に絡んだメールが来る。私だけに来ているのかも知れないが、迷惑千万この上ない。 先の専門家は、「まずは身近な通学路に潜む危険を教え、現実社会での犯罪に対する子どもの感度を養う。そうすれば、ネット空間でも匿名性の高いサイトなどのリスクを見分ける判断力を身につけさせることが出来る」と言うが、それで解決するのだろうか。人類は産業革命後、「利便性の追求」に明け暮れている。大事なモノを犠牲にしているのではなかろうか。 |
2019,11,26, Tuesday
東芝は25日、1滴の血液から13種類の「がん」、いずれかの有無を99%の精度で検出出来る技術を開発し、2020年から実証試験を始めると発表した。東京医科大や国立がん研究センターとの共同研究に基づく成果で、数年以内の実用化を目指す。人類が「がん」を征服するまでにはまだまだ時間がかかりそうだが、一歩も二歩も前進することは間違いない。
血液中に分泌される「マイクロRNA」と呼ばれる分子の種類や濃度を検査し、「乳がん」や「食道がん」、「胃がん」や「大腸がん」など13種の「がん」について、ごく初期の段階でも発見出来るという。実用化すれば、生存率が高まることが期待される。その検査は、2時間以内に結果が判明し、価格も2万円以内におさえられるというから画期的だ。 ただこの検査だけでは、どの「がん」を患っているかは特定できない。同様にがん検出の手法は、東レなど複数社が実用化を目指しているが、東芝の技術は「精度や時間、コストの面で優位性がある」と東芝はアピールしている。他社では、「虫」を使うモノもあったように記憶しているが、定かではない。いずれにしても早く安く効果的と、讃岐うどんのように願いたい。痛くないのも、有難いのですが。 その東芝ですが、2017年8月に債務超過を理由に、東証1部市場から2部へ降格となった。その東京証券取引所だが、2020年にも2部市場から1部市場への移行基準を緩和するという。現在は、監査法人の適正意見がついた有価証券報告書(有報)が5年分必要だが、2年分で移行可能とする。マザーズやジャスダック市場から、東証1部上場への移行基準と同じとするだけのことだ。 この新しい基準で、現在2部上場の東芝が1部に復帰出来る可能性が高い。しかし一方では市場区分の見直しで、1部市場への上場基準の厳格化が検討されており、今回の移行基準の緩和は議論を呼びそうであります。ただこの5年ルールは、1961年の今から52年前に作られたもので、見直して然りと私は思います。 さらにその東芝ですが、JR東海の葛西名誉会長を中心にした「リニアモーターカー計画(東京-名古屋間)」が頓挫していると聞く。総工費5兆円という巨大プロジェクトで、ゼネコンも垂涎の的として熱い視線を送っている。これに真っ向から反対しているのが、静岡県川勝平太知事で表向きは、大井川の水量減少を理由としているが、天然の「ヒ素」が出るとも言われている。 川勝平太知事は、JR東海が「誠意を示さない」としているが、現在でも静岡県内に「のぞみ」の停車駅はない。知事は言わないが、「静岡」か「浜松」当たりをのぞみの停車駅にすれば、話しは急転直下前へ進むかもしれない。リニアモーターカーは東芝の技術で、東芝がこけたら、浮き上がらない地上型リニアモーターカー(時速80キロ程度)になる。 もう一つの謎は、JR東海の葛西名誉会長を中心に粛々と運んでいるはずの「リニア中央新幹線」だが、まだその車両の発注はされていない。長野新幹線で雨被害の車両の新調に1年もかかると聞けば、テスト車両以上の正式車両の発注がないとこれまた「リニア中央新幹線」は走らない。東電福島第一の処理も、東芝が大きくかかわっている。頑張れ東芝、と東芝家電を愛用する私は声を大きくする。 |