2019,11,07, Thursday
米国発祥の店頭小売店舗のコンビニエンスストアは、日本国内でも津々浦々に根付いている。もはや国民生活に、なくてはならないモノになっている。1970年代に、国内初のセブンイレブンが誕生した。当時は朝7時から夜の11までの長時間営業で、多くの購入客に便利を提供していた。この17時間に及ぶ長時間営業も、それまでの一般店舗営業時間に比べて、圧倒的に長かった。
それがやがて他のコンビニエンスストアが立ち上がるのに連れて競争が激化し、24時間営業が当たり前となり、現在に至っている。だが昨今は、全国の加盟店から営業時間短縮の要望が多く集まるようになっている。全国に、コンビニエンスストア大手「セブン‐イレブン・ジャパン」の他に、ローソン・ファミリーマート等のコンビニがあり、その総数は5万店とも言われている。 コンビニエンスストアの、24時間営業の労働時間圧迫などの弊害がとりざたされているが、24時間営業のファミリーレストランなんかの営業時間見直しも一気に進むと考えられる。今の時代、私もコンビニエンスストア等の24時間営業は要らないと思う。セブンイレブンの朝7時から、夜11時で十分だと思う。便利さを求めすぎたことによる弊害が、今まさに表出している。 経済産業省が5日発表したコンビニの加盟店オーナーを対象とするアンケートによると、週一日しか休めないと答えた割合が全体の85%に上った。他のコンビニやドラッグストアとの競合で、売上減少を訴える声も目立った。同時に実施した従業員へのアンケートでも、64%が人手不足を課題に挙げ、コンビニの24時間営業を巡る厳しい実態や成長を支えてきた出店戦略の歪みが改めて浮き彫りとなった。 小欄で後日紹介するが、アマゾンなど通信販売網が店頭販売のコンビニに並ぶ、次世代の販売ルートとして急浮上している。私は本のアマゾンと認識して、本はアマゾンのインターネットページから注文をしている。そのアマゾンが今では「何でも」品揃えをして、おまけに配達までの時間も翌日とか、翌々日とか信じられないほどのスピードで手元に届く。 このようなアマゾンとか楽天等の通信販売ルートが充実してくると、コンビニで買うことも減少するだろう。このことからも24時間営業はいらない。特に東京などのコンビニでは、そこに働く従業員はほとんど全部が外国人で占められている。外国人の賃金が安いのかもしれないが、これとてもやがてはAI(人工知能)搭載レジマシンの導入で、無人店舗化するだろう。 最近、仏生山駅近くの「デイリーヤマサキ」のコンビ二が閉店した。滅多に買うこともなかったが、それでも1年間に数度は利用した。無くなってもさほど不便は感じないが、寂しさは残る。一世を風靡したコンビニに、もはや存在価値はないのだろうか。こう考えると、コンビニの24時間営業の是非では治まらない、存続の新たな分岐点が来ているのかも知れない。時代の変化は、静かに音も立てずに、私たちの生活に迫ってきている。 |