香川県は20日、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い入院先が逼迫していることを受けて、軽傷者や症状のない人を受け入れる療養施設として、高松市福田町のホテル「チサングランド高松」を確保したと発表した。ホテル全体を借り上げ、107床が利用できる。体制が整い次第、22日からでも運用を始めるという。
県内の感染者は20日時点で28人、このうち25人が入院中であります。当初六つの指定医療機関の計24床と言われていた隔離施設は、患者の急増に伴い、公的病院の一般病床40床を追加して、順次使用を始めている。素人考えでも、軽症や無症状の患者を受け入れる病院以外の宿泊施設を確保し、そこへ移転してもらうのがbetterだと思う。
県の発表では、ホテル「チサングランド高松」は現在、点検・改修のため休館中であり、ホテルを所有・運営する穴吹興産グループのアナブキエンタープライズとの合意が出来た。一人一室での療養となる見通し、宿泊費用は強制隔離のため県が負担すると聞いている。香川県が借り上げ期間中は、ホテルは一般宿泊者の受入を中止する。
国と同じように、県でも補正予算を組んで取り組むという。常駐する医師や看護師らの人選を急ぐと共に、感染防護の訓練などを実施した上で運用を開始する。香川県は、感染患者が入院する医療機関の調整を行うため、医師や県職員・自衛隊員らで構成する専門部署を20日付で設置した。こうした措置を講じても、県内の医療体制は逼迫している。
街中のホテル「チサングランド高松」が選ばれたことに、反対意見もある。狭い空間に2週間程度隔離されて、食事等を除き一歩も部屋から出られないと県の担当者は言う。周辺住民への配慮かと思うが、逆に自分がここへ隔離されたことを想像すると、発狂しそうだと反対者は言う。軽症とはいっても入院患者、自動販売機でビールを買い込んで「部屋飲み」も叶うまい。
であるならば、のびのび出来る郊外のホテルとも思うが、基本的には部屋から出られないのは同じだろう。どこにあるホテルでも、内容は病院と変わらない。自室にバストイレがあって、TVもあれば、むしろ軽症ならホテルが良いだろう。「チサングランド高松」なら、Wi-Fiも付いているだろう。本を持ち込むのも良いかもしれない。自宅では、完全隔離はできない。家族に感染させないと願えば、ホテルもありだ。
ところで感染者向け医療施設を追加するのに、旧高松市民病院は使えなかったのだろうか。まだ解体されずに建物は残っている。まあ専門家が多面的に考えて決めたことで、私が異を挟むものではない。この件は、香川県の対応にエールを贈るが、PCR検査はもっと改善しないモノだろうか。例として韓国の、迅速な検査方法が高く評価されているが、その韓国も2015(平成27)年のMERS(マーズ)で、学習して今日がある。
学習経験の無かった日本国政府を非難ばかりしていては、この先パンデミック(広範囲に及ぶ流行病)になりかねない。これ以上感染が広まらないように、政府の言う「密閉・密集・密接」を避ける意味で、出歩かない国民努力が必要だと思う。少なくても私は、定休日を除いて出社はしていますが、3食自宅で食事をして高齢者のかみさんを相手に部屋飲みしています。とりあえず5月6日(水)までは、これを貫きます。