東京駅からJR中央線で約1時間、都下最大の面積を持つ都市・八王子。人口56万人、21の大学、18,000もの事業所がひしめき合う町で、店舗数8、従業員数が3桁に届こうかと大躍進をしているエスエストラストの杉本浩司社長さん。1976年生まれと言うから43歳、1995年高校卒業後ブラジルへサッカー留学。その後もサッカーを職業とするも玉砕。1999年入社して、2005年に社長就任という経歴の持ち主。
今日は、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会四国ブロックが主催する「ベンチマーク」。平たく言うと標題のように、「会社訪問」であります。案内を見て、エスエストラストさんは存じ上げている会社であり、もう一つ食指を動かしたのは、「八王子」という土地柄。21の大学がひしめき合う八王子ですが、大学の撤退が喧伝されています。
おそらく大学生目当ての賃貸事業が闊歩しているところに、大学が他へ移転するというのは、文字通り死活問題。私の知るところだけでも、お茶の水の中央大学や法政大学の一部、その他多くの大学が八王子にキャンバスを移しました。明治大学も、これは近年になってのことですが、「体育学部」の新設を狙って土地の売買契約を結び、解約したために賠償金を支払ったという経緯があるほど、大学ラッシュの土地でした。
先の杉本社長の話でも、新年度から万単位の学生が八王子を去ることが報告されていましたが、社長は、さほど気にしていらっしゃらない様子。粛々と、体制の整備が整いはじめているとの実感があるのでしょう。「不動産屋がここまでやるか」をコンセプトに、「この街をおもしろくするアイディアがあります」と主張しています。
おもしろくの一つに、「看板」がありました。キャッチコピーがおもしろいのですが、おもしろいことを、真面目に取り組んでいます。若い社長が、若い社員さんらを巻き込んで、多摩地区を活性化しています。八王子市を取り込んで、大村浩次APAMAN株式会社社長の意見を取り入れ、盛和塾にも一時在籍したようです。指針書には、「京セラフィロソフィー」がちりばめられています。
終わりに八王子の特徴を二つ。一つは皇室の多摩御陵があることです。大正・昭和の天皇陵があり、平成殿下のモノもここに新設されているそうです。行ってみましたが、入口付近に交番と、奥には機動隊のバスがありました。ということはここ八王子が、地震等の災害が少ないところ?なるほど大学が集まるはずだ。
集まるつながりで二つ目は、創価大学等創価学会関係の施設が林立しています。創価学会東京牧口記念会館や東京富士美術館など、これでもかと八王子に結集しています。広大な敷地に、堅牢な建物が建っています。創価学会は、八王子を動くことは無いと思われます。高尾山観光のお膝元も、ここ八王子です。