私が伊勢神宮を参拝するために伊勢へ移動した9日夜、標題の祝賀祭典が、皇居前特設舞台で、財界などで作る「天皇陛下御即位奉祝委員会」と超党派の国会議員連盟などが主催して行われた。天皇・皇后両殿下が皇居に姿を見せられる中、安倍晋三首相が祝辞を述べ、人気アイドルグループ「嵐」が奉祝曲を披露した。
陛下は祝意に感謝し、台風19号などの被害に「深く心を痛めています」とし、「被災された方々が、安心できる生活が一日でも早く戻ることを心から願っています」と述べられた。同時に「国民の幸せを祈るとともに、わが国の一層の発展と世界平和を願う」とも述べられた。主催者によると、約3万人が祝意を贈った。
奉祝曲のタイトルは、殿下のライフワークである「水」の研究を意識した「Ray of Water(水のヒカリ)」。菅野よう子さんが作曲、脚本家の岡田恵和さんが作詞し、全盲のピアニスト辻井伸行さんが演奏した。先に書いたように、歌うのは嵐の5人組。練習もしたのでしょうね、ソロの部分もありました。天皇皇后陛下の前での歌唱は、格別のモノがあるのでしょうね。指揮者・菅野よう子さんのノースリーブ姿には、熱の入れようを感じました。
また10日は昨日の小欄でも紹介したように、祝賀御列の儀が厳重警備のもと行われ、事件事故無く約4.6㎞を30分かけて、住まいの赤坂御所まで続いた。前後400メートルの車列を一目見ようと、全国から老若男女11万人が沿道で祝意を贈った。それに天皇陛下と雅子皇后陛下が応えていたが、雅子皇后は涙していたようにも見えました。
しかしながら、今では当たり前の社会現象になっている「スマホ撮影」。ほとんど全員とまで言ったら言い過ぎですが、多くが両殿下へスマホを向けていた。前日の伊勢神宮でのこと、内宮の正宮に22日からの天皇陛下用に仮設の通路が出来ていた。即位の時だけと聞くと、30年に一度。ここだけでも撮影可にならないモノか、案内ガイドに尋ねてみました。「神を撮影するのは如何なものか」、そうかわれわれは、自分達だけの都合だけ考えていたのだ。
先の撮影でも、記者は代表者だけが代表撮影をしてシェアする。天皇陛下が代替わりするたびに、天皇と国民の間が近くなっているように、私は思います。上皇様も、先の昭和天皇と比べてさらに一段下って国民と接してくださっていたと思っています。あれも昭和天皇の意志を承継してのことで、国内は勿論のこと「世界の平和」と「安寧(あんねい)」を、孫の天皇皇后両殿下は祈念して下さっている。
令和天皇皇后両陛下ほど、国民に寄り添っている二人はいないと思います。また世界からの来賓を、天皇皇后両殿下は「見事」に饗応されていた。特に雅子さんは、元外交官と言うこともあって、6カ国語を話すという。天皇陛下も留学経験を持ち、通訳なしで来賓と話が出来る。この度の即位の一連も行事も、世界中が注目している。それを見事にやり遂げていらっしゃる。
今年令和元年は、皇紀2679年、西暦2019年、昭和94年、大正108年、明治151年にあたります。昨日の伊勢の「おはらい通り・おかげ横丁」で、「わかる日本書紀」と「わかる古事記」を購入しました。今一度、昔からの話に戻り、天皇家を勉強してみます。①神武(じんむ)・②綏靖(すいぜん)・③安寧(あんねい)・④懿徳(いとく)・⑤孝昭(こうしょう)・⑥孝安(こうあん)・⑦孝霊(こうれい)・⑧孝元(こうげん)・⑨開化(かいか)・⑩崇神(すじん)天皇と諳んじるつもりはないのだが。