2022,08,25, Thursday
昭和37年8月25日が、父・茂の命日で、あれから60年になりました。仏教では50回忌は聞いたことがありますが、60回忌は一般的には言われておりません。最近叙勲祝賀会の人生70年ビデオの制作で、過去の写真などを引っ張り出しています。十数冊に渡るアルバムを解体し、新しい整理ジャンル毎に収納し直しています。将来誰が見るか分かりませんが、折角の機会ですから思う存分時間をかけて整理しています。
その中で、私の胸に刺さる写真の数枚が、37歳で夭折した父親に関するものです。私は10歳でしたが、その後の母親との生活は妹と祖母を含めて濃厚なモノでした。またこの状態が、あたりまえのように感じていました。恐れ多くも叙勲の栄に浴し、考えるのはもっぱら父親のことであります。 そんな折、今春の叙勲ですでに祝賀会を開催された高松商の先輩、樋口高良様から丁寧な詫び状と冊子を頂戴しました。『旭日単光章を受章して感謝感謝です』と題したモノです。詫びは、祝賀会に呼べなかったことが書かれています。この気持ちは今の私のモノと同じです。限られた中で、招待客を選び、またその返事に一喜一憂しています。対象者がおしなべて皆感じる、偽らざる葛藤だと思います。 その感謝感謝の中に、父・樋口佐一氏の旭日双光章受章(昭和58年11月3日)の記事など、佐一氏に関するモノが数多く収録されています。またとても驚いたのですが、平成20年7月20日実弟の樋口浩良氏の叙勲に関するモノがありました。この席には私もお呼ばれして、その日の会長日記に書きました。そのページもそのまま転用されていました。 こうして他人の受章の喜びをみてみると、私が叙勲を機に夭折した父親のことを思うのは、決して特別なことではなくて、みな一緒かなとあらためて感じております。先の小欄にも書きましたが、今日では母親のみならず父親の写真にも、毎日手を合わせております。私にとってこの70年間を振り返り、忘れていた大切な人を思い返す機会となりました。樋口さん以上の感謝感謝です。 60回忌と言って、何するモノでもありませんが、お盆法要も一区切りついて、静かになった墓所で一人新しい花を生けて、墓石の掃除をして蝋燭線香を上げるだけですが、一区切りついたな感じております。本来なら子々孫々集まって坊主の読経も必要かと思いますが、この酷暑の中、自分一人で濃密な時間を堪能しました。 |
2022,08,24, Wednesday
お盆の時期を挟んで、全国的に夏祭りが開催されたり、3年ぶりだと言って大型音楽イベントがあったり、予想されたことではありましたが全国的にコロナ感染者が増えています。身近なところでは、社員が感染したり、所属する団体のメンバーが当事者になったりしています。それでも初期の頃の、『感染者は犯罪者』(あくまでも私の主観)的な視線はありません。
私の周辺のおっさんおばさん感染者をみると、2歳の孫から感染したとか、一家全員が感染したとか、若年者層から家庭へ持ち込まれたと言うケース。もう一つは、東京など県外者が高松へ来られて、会食・商談で罹患したと思われるケースがあるようです。いずれにしても、なかなか避けられない『COVID-19(新型コロナウィルスの正式名)との遭遇』です。 今日夜の岸田文雄首相の発表によりますと、コロナ感染者の国への報告は、これまでのような全数届け出をみなおし、今後要観察へ移行すると思われるような高齢者や中等者・重症者に限定する方向のようです。もうすでに新型コロナウィルスは、インフルエンザのような5類分類ではなくても、これまでの2類分類ではもはやないと言う見解を示しています。 そのため現在は感染確認後、10日間の隔離観察療養が必要ですが、この期間も7日に短縮したらどうかという案も浮上しているようです。当事者に聞いてみたら、初期の3日は40度以上の高熱が続き七転八倒したが、それ以降は、熱も下がり食欲も出て、することがなくて手持ち無沙汰だったと証言する人もいる。いや全く異常は無かったという、65歳以上もいます。ワクチン接種後の症状と同じで、個人差が大きいようであります。 言われているように感染力が異常に強く、横を通っただけでも感染するようにも聞きます。それでいて、10日が経過すれば何もなかったように笑い話になると言うのが、今の新型コロナウィルスの実態のようです。今日ぐらいからピークアウトするように思いますが、後遺症についてはまだまだ経験も少なく、今は全くないと今言う人も1年後3年後5年後はどうなるか分かりません。 よくよく聞くと、4回ワクチン接種者も感染しています。われわれ国民は、政府の言うように4回のワクチン接種、混雑時のマスク着用ぐらいしか防御策がありませんが、私は歯磨きにもこれまでの己の行動に比較して熱心に取り組んでいます。直接の効果はわかりませんが。これとても、しないよりした方が良い程度の認識です。決定打ではありません。 |
2022,08,23, Tuesday
日本高野連は22日、米フロリダ州で9月に開催される18歳以下のU18ワールドカップ(W杯)に出場する高校日本代表20選手を発表した。高校通算67本塁打を打った、プロ注目スラッガー浅野翔吾選手らが選ばれ、近江(滋賀)の山田陽翔選手が主将を務める。監督は、明徳義塾(高知)の馬淵史郎監督。「日本を代表して戦うという誇りをもって大会に臨む」と談話を発表している。
楽しみですね、来年3月のワールドベースボールに日本代表として大谷翔平選手が出場することがほぼ決まっている。私は経験が無いが、胸にJapanをつけて戦う試合は、燃えると言います。浅野翔吾選手のみならず、代表に選ばれた各校の代表者諸君、苦しみながら時には楽しんで野球をやって来て下さい。 20人のうち、投手が7人、捕手が3人、内野手が6人、外野手が4人と控えがほとんどいない中、馬淵史郎監督は投手を中心とした堅い守りと機動力を使って好機で確実に得点に結びつける攻撃を目指している。少数精鋭、日本最高の高校生チーム、期待が膨らみます。帰ってきたら、国体が栃木であります。白河の関が、一大観光地化するのではないですか。 23日は、夏の甲子園で優勝した仙台育英が、地元仙台へ凱旋したことが伝えられています。報道を見聞きしていると、東北6県が一丸となって白河の関を越える(東北チームが優勝する意味)意識で一致団結していたことも公表されています。西高東低と思われていた高校野球も、仙台育英の初制覇で構図が変わると思います。面白くなります。 |
2022,08,22, Monday
第104回全国高校野球選手権大会は22日、平日の月曜日にもかかわらず甲子園球場に3万人超の高校野球ファンを集め、決勝戦が行われ、仙台育英(宮城)が下関国際(山口)に8-1で勝って、初優勝した。おめでとう、月並みだがよくやりました。まさに「あっぱれ」、東北勢が甲子園大会で頂点に立つのは、春夏合わせてはじめてのことです。
この大会は、新型コロナウィルスの感染拡大が治まらず、組み合わせ抽選から関係者が苦労した。大会関係者の3分1は公務員で、3分1は朝日・毎日新聞社社員など、内訳を言ってしまえばどうしても平常大会を予定通り終わらせたい思いがあっただろう。しかし3分の1は純粋なボランティア活動者だから、そうした穿った見方はさておき、どうにか無事終えて、結果東北勢初の優勝が仙台育英高校の手で叶った。 東北勢は50数年前の青森三沢高校以来、半世紀にわたって挑戦し続けていたが(1915夏秋田中もあるが)、春夏合わせて13度目の決勝挑戦で悲願を果たし、よく言われているように優勝旗が白河の関を越えることができる。それにしても仙台育英、完投出来る投手を5人擁して、何とも贅沢なチーム内競争をしながら背番号14の岩崎選手の満塁ホームランで試合を決定づけた。 新型コロナウィルス感染症の影響が残る中、3年ぶりに一般観客を入れて開催した今大会。優勝監督インタビューで須江航(すえわたる)仙台育英監督が言っていたように、今の3年生は入学前からコロナ禍で野球の練習のみならず、卒業式から入学式、学園祭から修学旅行まで何一つ満足出来る状態でやれたものはなかった。そんな中での悲願の初優勝。東北が3.11東日本大震災から復興する、今日が新たな一里塚ではないか。 そして今日の優勝は、東北勢がこれまでの雪国ハンディキャップをはねのけ、高校野球の次のステージを作ったと思う。これまで仙台育英だけを観ても、89夏2001春15夏と決勝戦で涙を呑んで、22夏ついに優勝を果たした。4度目の正直がこれから言われるキーワードかもしれない。大谷翔平選手の2桁勝利と2桁本塁打も4度目だった。いずれにしてもこれからの高校野球、ますます面白くなります。 仙台育英高校、おめでとうございます。そして東北の皆さん、おめでとうございます。 |