新しい知事を決める知事選が、28日(日)投開票されました。大方の予想通り、元国土交通省道路局長の池田豊人氏(61)が16万票余を集め、浜田恵造香川県知事勇退後の新知事に決まった。心配された投票率は、29.09%と前回を下回り、過去最低を記録。投票してもしなくても、結果は変わらないというムードが漂っていたのは事実でした。
と言うのも対立候補が無所属新人で、共産党県委員長の中谷浩一氏(61)ただ一人だったことから、安泰ムードがあった。池田豊人氏は、自民党はじめ、立憲民主党、公明、国民民主の4党からの推薦に加え、多くの企業や団体から支持を受けて終始優勢に選挙戦を戦ってきた。共産党が候補者を出さなかったら、四国の玄関香川県で新人無投票となるところだった。やはり知事選は、選挙戦が必要だ。
むしろ高松市民(高松選挙区)にとっては、知事選に合わせて投開票された県議補欠選挙に注目が集まったのではないか。こちらには4名の候補が立ち、それなりの異彩を放った選挙戦になったのではなかろうか。当選した里石明敏氏は、高松市都市整備局次長兼道路整備課長を歴任された59歳。次点の国民民主党新人金藤友香理氏(50)に、8千票差をつけて駆け込んだ。
また維新新人で元うどん店経営の黒川保氏(60)、無所属新人で農業喜岡広美氏(72)も退けた。無効票が5,327票と言うから、補選は僅差と見ていいのではないか。ただしこちらの任期は、来年4月の通常選挙まで。春にはまた厳しい選挙戦が待っているのだが、一度経験したら強くなるとも言われていて、当選した里石明敏氏はもちろん、再挑戦者もこの中から出てくるのではないか。
前回の参議院議員選挙から、新設なった仏生山交流センター(市民病院北に新設された南部行政拠点)でも、期日前投票が出来た。私も期日前投票が気楽で確実なことから、高松市庁舎や香川町庁舎へ足を運んでいたが、仏生山交流センターはさらに足の便が良い。1日に一度は、この前を通っている。いろいろ策を弄しても、やはり投票率が50%は欲しいものだ。選挙民が投票に執念を燃やさずして、議会の活性化はなるまい。堂々と文句を言うなら、粛々と投票。まずここからだと思います。