2022,08,13, Saturday
10日夜に発生した北九州市・旦過市場の火災で、少なくとも30店舗以上が被災した。焼損面積は約2千㎡(約600坪)に及ぶ見込みで、被害店舗の特定を急ぐと市消防局と福岡県警は発表しています。現地の人に電話で聞くと、営業中(お盆期間は不明)の店舗もあるという。戦前は勿論、戦後復興の象徴だった旦過市場、市民のシンボルが焼け落ちている。
旦過市場は4月にも42店舗、1924㎡を焼く大規模火災が発生して、日本中を驚かせた。市場に近接する飲食店エリアの店舗が火元とみられている。捜査関係者等によると、今回もこのエリアの店舗から燃え上がったようだ。天ぷら油の始末材を鍋に入れて、ちょっと目を離した隙に、鍋に火が入って天井まで燃え上がったようだと報道されている。 市消防局は4月の火災以降、防火設備の点検を徹底するため、このエリアの店舗に対し、営業する際は連絡するように求めていたが、知らせはなく営業を把握できていなかったという。私も不動産中央情報センターの『不動産実務研修ゼミ』受講のために小倉へ入り、帰りにはこのあたりをうろうろしていた記憶があります。30年近く前の話です。 建物は古く、道路幅員からも同じ建物、同一の店舗の営業は出来まい。市消防局によると、今回の火災は発生から約22時間後に鎮火。前回と同様、木造密集地で火の回りが早く、トタン屋根が放水の妨げとなり、消火に時間を要したという。建物は前回火災と同じだから、消火にもそれと同じ時間がかかるのは仕方がない。長い間、近くの10階建てのビルから消防活動を眺めていたとは、先の電話の主の弁。 前回の火災後、『クラウドファンディング』で全国から浄財を募っていたが、果たして今回も同じ方法で再興を模索することが出来るのだろうか。私がうろうろしていた頃でも、働く人々の高齢化が目立っていた。その分だけ、活気があった。北九州市も4月の火災後、被災事業者を支援するプロジェクトチームを設置。補助金など支援策の情報共有を行っているようだ。 全く同じ建物・店舗は出来ないまでも、令和の旦過市場として、新たな役割を担った場所の提供が出来たら、昔を知る人間の一人として私も嬉しい。 |