第104回全国高校野球選手権大会10日の3回戦第2試合(15日11時半開始)で、高松商は九州国際大付(福岡・北九州市)と対戦し、2-1で辛勝。本当に、苦しい戦いでした。高松商は前試合で大活躍の4番本田倫太郎選手と、6番林息吹選手が新型コロナウィルス検査で陽性となり欠場、苦戦を強いられたチーム状態ですが、2人が帰ってくるまで戦う(決勝戦で復帰)との誓いから、接戦をものにして勝ち上がった。
当初目標のベスト8に、これで辿り着いた。ベスト8入は、52年ぶり昭和45年大会以来だという。そうか私たち46年卒業生の3年次、大北敏博(元巨人軍)細川安雄(元阪急)が頑張ったベスト8入り以来のようだ。今日は紫雲会大阪支部がチケットを配布してくれている『ホテルヒューイット甲子園』へお礼の表敬訪問を、岡義博紫雲会会長からの手土産を持参しました。
その際に、大森茂(大阪支部事務局長・46年卒同級生)も、ベスト4をかけたPL戦の高松商守備で、ライトがダイレクトキャッチ(判定はワンバンド捕球)したあの打球のことをよく覚えていて、あれで勝負の女神がPLへ行ったと、私と全く同じ記憶でありました。52年前の高松商は、この試合に敗れてベスト8止まり。さて今年のチームは、半世紀ぶりに先輩を抜くことが出来るのか。
さて現代に話しを戻して勝因の第一を振り替え見れば、何と言っても渡辺和大投手の力投でしょう。前試合も渡辺和大投手の活躍を勝因に挙げたが、今日は失点1(自責点1)の勝利だから文句なく、大功労。被安打7に対して奪三振6、四死球無しでした。特に6回からは1人のランナーも許さず、12人に対して奪三振3、最後の打者も三振に抑えた。豪腕ではないが、打たせてアウトを稼いだ、彼らしい投球が出来た結果だ。
ストレートを50%程度投げたが、最速141㎞ながら、最後の7番浅嶋選手への投球でも135㎞と球威が落ちていない。ひと頃の渡辺和大投手は後半7回ぐらいで急速に球威が落ちていたが、甲子園に来てから、いや県大会から体力もついてきている。香川県大会の決勝戦で、人生初足のけいれんで試合が中断したが、ここも改善されている。
打撃は4番本田倫太郎選手と6番林息吹選手をコロナ感染で失い、代役の4番山田一成選手が3安打1打点と意地を示した。全国が注目する一番浅野翔吾選手は、2打数1安打、2四死球で並みの活躍だった。浅野翔吾選手の活躍の舞台は、前を打つ8番大坪太陽選手と9番橫井亮太の活躍にかかっている。
今日は前2人とも、ヒットがありませんでした。それでも後ろ2番井桜悠人選手は2安打で、浅野選手の存在効果を感じました。チーム内の2人から新型コロナウィルス感染症が出たことは、浅野翔吾選手はじめ他の選手にも心配が広がる。今年は、敵チーム9人のほか、コロナや暑さとも戦って高松商はベスト8入を達成した。
次は18日(木)、今日と同じ第2試合で、相手は近江(滋賀)。これまでと同じ行程で甲子園へいざ見参。あの頃出来なかったベスト4へ、後輩が果敢に挑戦してくれる。あの頃は大北・細川の強打者が2人いたが、その次がいなかった。今は浅野翔吾選手というスーパースターの脇を固める、9番橫井亮太(遊撃手)や2番井桜悠人(左翼手)、3番渡辺升翔(2塁手)選手の協力陣が控えている。
楽しみなお盆休みが続いています。学校が休みであります、甲子園応援や募金に関する情報、甲子園球場での応援チケット配布等は高商紫雲会ホームページhttp://siunkai.org/を、応援バスの申込みはことでんバス特設デスク087-880-1458(9~18時)へ直接連絡して下さい。