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3.11東日本大震災から10年 シリーズ2温度差がある政治家官僚(上)と国民(下)の思い
あの日から10年の月日が流れた。地震も津波の跡も、長く復興を阻んできたが、私は三重苦の一つ『東京電力福島第一原子力発電所事故』が最大の障害だと考えています。この10年でも、まだ除染が全く進んでいない場所があります。事故現場の大熊町では、あの日から人がいなくなったままになっている。立ち入り禁止が続いていて、原子力発電所事故の後遺症は10年は言うに及ばず100年は続きそうだ。

2011年3月の東京電力福島第一原子力発電所事故の発生時、米原子力規制委員会(NRC)委員長だったグレゴリー・ヤッコ氏が、8日までに共同通信のインタビューに応じ、NRCが事故当初から核燃料が溶け落ちる炉心溶融(メルトダウン)や、溶融した燃料が原子炉圧力容器を貫通する『メルトスルー』が起きていると分析していたことを明らかにした。また『日本政府に、この評価内容を伝達していた』と語った。

初動段階で燃料損傷を認めながらも過酷事故への想定や備えを欠き、炉心溶融を明確に説明できないまま、国民の信頼を失った日本の原子力当局とは対照的に、事故研究の蓄積があるNRCが非常に早い段階で厳しい自己評価を行っていた実態を示している。

政府や東電の発表は今さらながら、その当時でも国民は『おかしいのではないか』と疑っていた。この日本の『常識論』への不信が、いま国民の中に溜まってきていると思う。昨今の新型コロナウィルスへの対応に対しても、何だか国民に隠しているように感じる。明治維新からの150余年、明治政府の方針をそのまま踏襲しているようにも見える。

官がエライ、国民は何も知らなくて馬鹿だから、上のモノが下々の面倒を見ないとこの国が列強から滅ぼされる。だから、自分たちが、必死で頑張る。そのかわり、少々の饗応や、役得は当然のことだ。明治初期の役人は、こう考えたのではないか。その甲斐あって、列強が恐れるまでの富国強兵が整った。一部には、『富国強兵』という大義のために何でもありは、人として間違っていると野に下った者もいた。

その代表の一人が、西郷隆盛だろう。「南洲翁遺訓」の【遺訓一条】廟堂(びょうどう)に立ちて、大政(たいせい)を為すは、天道を行うものなれば、些(ち)とも私(し)を挟(はさ)みては済(す)まぬもの也(なり)。いかにも心を公平に操(と)り、正道を踏み、広く賢人を選挙し、よくその職にたうる人を挙げて政柄を執らしむは、すなわち天意也。夫(そ)れ故(ゆえ)真に賢人と認る以上は、直に我が職を譲る程ならでは叶(かな)はぬものぞ。故に何程国家に勲労有るとも、其の職に任へぬ人を官職を以て賞するは善からぬことの第一也。官は其の人を選びて之れを授け、功有る者には俸禄を以て賞し、之れを愛(めで)し置くものぞと申さるるに付、然らば『尚書』仲虺(ちゅうき)之誥(こう)に「徳懋(さか)んなるは官を懋んにし、功懋んなるは賞を懋んにする」と之れ有り、徳と官と相ひ配し、功と賞と相ひ対するは此の義にて候ひしやと請問(せいもん)せしに、翁欣然(きんぜん)として、其の通りぞと申されき。

国の仕事をするモノは、決して私心(利己心)があってはならぬ。正しく選挙をして、賢人を選びその者たちに執行させるのが本来の姿。その賢人が自分より優れていると思えば、ただちにその賢人に我が職を譲るべきだ。そして勲労があったとしても、人物でなければ官職に就けてはならぬ。功労金を与えて、褒めることまでにとどめておくべきだ。この解釈は私の解釈ですから、正しいとは言いかねる。


いまさら「南洲翁遺訓」でもなかろうが、森喜朗東京五輪PP組織委員会元会長の発言でも、私は直接『女性蔑視』の発言だとは思わないが、行間には『女性蔑視』の感情が如実に滲んでいる。『体質』というか『常識』が染みついているように見える。どうするか、一案としては女性数を増やすことだろう。人類の半分が女性であれば、構成員の半分が女性としても何ら違和感はない。40%以上という目標は、50%以上でも良いのではないだろうか。

あれから10年、確かに変わったモノも多いが、何も変わっていないところもある。新型コロナウィルス禍を加えれば、東北の皆さんは4重苦にあえいでいる。何とか日本人の知恵で、100年かかるならその覚悟で、これからの1歩を踏み出したい。


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| 社長日記 | 09:56 AM | comments (0) | trackback (0) |

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