2024,02,23, Friday
2024年(令和6年)2月23日の四国新聞は、日経平均株価が34年ぶりの最高値3万9千超円と1面トップで報じているが、その5面の全面広告で、先の17日種子島宇宙センターからH3ロケット発射の成功を取り上げた写真を掲載しています。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が打ち上げたロケットが目標の軌道投入に成功し、搭載した性能確認用疑似衛星と超小型衛星2機の分離も確認されました。全紙カラー印刷ですから、美しさと迫力に圧倒されます。
カトーレックが製造した制御基板がH3ロケットエンジンに搭載されました。航空宇宙産業の厳しい品質要求に応え、H3ロケットプロジェクトに採用。カトーレックのモノづくりの『ロケット品質』が実証されました。カトーレックのEMSとは、Electronics Manufacturing S erviceの略で、電子機器の製造受託サービスを意味します。 カトーレックの生産拠点は日本、中国、ベトナム、マレーシア、タイ、インドネシア、フィリピン、インド、メキシコの9カ国に12工場を数え、OA、車載、家電、産業、医療、航空/宇宙など多様な電子機器を製造しています。こんなコピーが添えられています。驚きました、間違いなく今年の四国新聞広告大賞でしょう。 何となんと、カトーレックはLogistics(物流)会社で、サイドビジネス的にCulture『四国村ミウゼアム』を運営している会社だと認識していましたが、その間にElectronics(電子工学)が入って、『加藤のLEC』で『カトーレック』だと書かれています。ほんの身近にありながら、まったく知りませんでした。先の小欄にも書きましたが、KSB瀬戸内海放送の加藤家も親戚関係です。 コーパイロットによれば、カトーレック株式会社は香川県高松市で創業し、東京都江東区に本社を置く、EMS事業(電子機器製造受託サービス)と物流業を営む会社であると書かれています。もともと加藤汽船株式会社が陸運業の免許を取得し、その陸運部門が独立して、1967年に加藤陸運株式会社となった。その後EMS事業の伸長に合わせて、1992年にカトーレック株式会社に社名を変更したとも書かれています。 また、カトーレックの創業者・加藤達雄氏は1976年高松市の屋島南麓に「四国民家博物館」(現在は公益財団法人)を開設した。凡そ50,000㎡(1万5千坪)の敷地に、四国4県から約30棟の古民家等を移築復元し、凡そ20,000点の民具とともに保存・公開しているテーマパーク。カトーレック株式会社はCSR(企業の社会的責任)として、同博物館の開設以来財政的に支援しているのです。 『四国村』の、入口には徳島の古民家をうどん店に「リノベーション」した『わら家』があります。このところ私も続けて行ったのですが、人が絶えません。新型コロナウィルスの感染拡大の頃はここも苦戦したことでしょうが、今では屋島がチョットしたブームになっています。『四国村ミウゼアム』がリニュアルしたことや、山頂への道路が高松市所有になり無料化、加えてごく最近は自動運転のモデルともなっています。 いずれにしてもカトーレック株式会社、知ってしまえばさらに応援します。わが街のヒーローです。 |
2024,02,22, Thursday
東京株式市場では22日、日経平均株価が前日比836余円高の3万9098円68銭で終え、34年ぶりに最高値を更新した。新聞テレビに、今日はSNS(交流サイト)でも、この話題に終始した。私も株式投資は少しだけしていますが、自分の持ち株が上がったわけではなく、あくまでも平均値が34年ぶりの高値と言うだけで、『指標』の一つに過ぎない。
そうは言いながら、株高の底流には日本企業が守りから攻めの経営に転じ、海外投資家が評価する動きがある。株高の恩恵は家計に行き渡らず、賃上げを起点とした好循環実現に課題が残る。印象的なバブル経済期の1989(平成元)年末に付けた3万8915円を、終値で上回った。年初からの上げ幅は、5600円に達する。 日経平均株価が、ついに『天井』を突き抜けたと言える。天井とは言わずとしれた、1989年末のバブル経済の頂点で記録した3万8915円だ。忘れもしない大納会での慶事だったが、年明けから下落。『失われた30年』で、日本人の脳裏に染みついた「株は上がらないモノ」というマインドセット(思考様式)に変化をもたらすに違いない。しかし日本株を、この水準まで押し上げたのは日本人ではない、主に外国人投資家のようだ。 よく言われる『失われた30年』の日経平均の推移は、20年かけて8割下げた前段と、2009年に相場が大底を入れて今に至る10年余の後段に分けられる。ターニングポイントの2009年は、日経平均終値がバブル崩壊後の最安値7,054円を3月10日につけ、8月の総選挙で自民が民主党に破れ9月に鳩山由紀夫内閣が発足している。負けた自民党は、麻生太郎内閣総理大臣の経済下でした。 後段の上昇の最大の要因は、企業の利益成長だろう。実は、過去10年間の日本企業の1株あたり利益の伸び率は、米国企業を上回っている。1929年の世界大恐慌で9割近く下げた米国株が、高値を回復するまで25年かかった。日本もトラウマを癒やすのに十分な歳月が経過している。もはや戦後の流行語が再燃した、『バブル後』ではない。 英語の『インベスト(投資する)』には『服(ベスト)を着せる』という意味のラテン語が語源だそうな。『お金を投じる』と投機的な語感が残る日本語と異なり、お金に服を着せて時間をかけて増やすと考える英語圏がやはり『投資』の起源のように思う。過去最高値と言っても、GDP世界4位に下落と言われても、庶民生活には何の変化もない歴史上の記念日にすぎない一日でした。 |
2024,02,21, Wednesday
香川県琴平町の国指定重要文化財、旧金比羅大芝居・金丸座で4月に開かれる『第37回四国ことぴら歌舞伎大芝居』(琴平町主催)の製作発表が20日都内であり、出演する松本幸四郎さんと中村雀右衛門さん、中村鴈治郎さんらが意気込みを語った。公演は4月5日(金)~21日(日)の17日間(11日(木)は休演)、各日午前と午後の2部制で計32公演。4日には恒例の、『お練り行列』を予定している。
会見には片岡町長と金比羅宮の琴陵泰裕宮司、松竹の山根成之副社長も同席。片岡町長は「当たり前にようにあった歌舞伎がなくなり、改めて琴平にとって大事なものだったと感じた。コロナ禍を乗り越えて琴平に来て欲しい」とアピールしたと伝えられています。確かに波及経済効果は大きい。しかし36回が終わっても、なぜかしら公演自体はいまだに赤字だと聞く。 全国津々浦々から歌舞伎フアンが、32公演をほぼ一杯にする。収支はトントンのはずだが、看板役者が書く新作原稿料(正式の名称は知らない)が実に高額だと聞く。主催の金比羅大芝居推進協議会は、「旧作で良いので」と考えるのだが、松竹側が忖度して予算が計画と共に組まれる。しかし先のも書いたように、地域への経済効果は大きい。飲食宿泊は地元が潤い、交通機関もJR四国やコトデン、遠路はJALとANAも喜ぶ。 私も遠い過去に最前列で鑑賞したことがあるが、初めてのことで舞台から近すぎることも知らずに、首が痛くなる経験をした。公演期間内に誕生日を迎えることから、今年はもう一度行ってみますか。入場券の一般発売は今月24日から3月24日までは松竹、3月25日以降は町役場の事務局で取り扱う。問合せは事務局0877-75-6714。 この頃のこんぴらさんは、桜の名所でもあります。暖かくなり、桜が満開から散り加減で迎える歌舞伎芝居、桜は散る前が一番あでやか。東京・京都・大阪などの常設箱でない旧金丸座、歌舞伎ファンにはたまりませんね。私も東京の歌舞伎座へ行ったことがあります。歌舞伎ファンは、比較的長く続いている雰囲気を醸し出していました。 昨今は話題で観光客が動く時代、中国などからのインバウンド客は一過性、勿論観光客はブームで動く気まぐれ客ではあるが、金比羅大芝居はインバウンドがいないそこそこの日本人客であってもらいたい。贅沢な希望ですかね。量に質を求めています。 |
2024,02,20, Tuesday
高松栗林ライオンズクラブが、『高松冬のまつり』と交換のように始めた『こどもサミット』ですが、第5回になる『2024TAKAMATSUこどもサミット』が、18日午後2時から高松生涯学習センター(まなび館)3階多目的ホールで開催されました。今年のお題目は『あなたもSDGs博士になろう!』、高松栗林ライオンズクラブと高松市に、今年は『香川大学学生EDSプロジェクトSteeep』を加えて、スタンプラリー形式の環境に関する学びの場となりました。
会場には小学生と父兄に、大学生とライオンメンバーが加わって、新聞やカメラも複数入っています。前半はL馬場基尚から、弁護士から見た麻薬・覚醒剤の『薬害に関しての注意』解説があり、日頃大人を相手に冗談を噛ましているL馬場は、こども相手に話しが滑っています。本来ならうける箇所で会場沈黙。流石にこれにはL馬場もつかみがとれず、会場内沈黙のまま次ぎに話題展開していました。 最近は、弁護士で構成する『会バンド』が絶好調で悦に入ってるL馬場ですが、今日ばかりは時間消化に悪戦苦闘。大人は忖度をしながらつきあってくれますが、こどもたちは純粋に大人の発する言葉に反応します。手元の紙にメモを取りながら、こどもはどのような環境でも学んでいます。少しは動機づけが出来ましたかね。 後半は、大学生が考えたクイズ形式のスタンプラリー。大人のわれわれも、真剣に学ぶべき内容でした。同時に人権問題もテーマで、『LGBTQ』からのクイズがありました。LGBTQとは、Lesbian(レズビアン=女性同性愛者)、Gay(ゲイ=男性同性愛者)、Bisexual(バイセクシャル=両性愛者)、Transgender(トランスジェンダー=心と体の性が異なる人)、Queer/Questioning(クィアまたはクエスチョニング=性的指向・性自認が定まらない人)の頭文字をつなげた略語で、いわゆる性的少数者(セクシュアルマイノリティ)の総称です。 性的少数者と言いながら、その数は確実に増えているようで、アメリカの現象が10年後、否今では5年後には日本で同じ轍を踏んでいます。今のようにSMSが発展する前は、20年後の日本でしたが、ITデジタル環境は2倍速で進んでいます。一番敏感な受け皿が、大学生だと言えると思います。 ライオンズクラブ関係者も高松北LCから幹事・会計が、高松紫雲LCからもメンバーが、こちらは孫の小学生と母親の親子3代で参加して下さっていました。昨年のやり方と違った今年の『TAKAMATSUこどもサミット』。進化しているようで、次が楽しみです。こどもはどのようにも態様が出来ていて、われわれが戸惑っています。 |