昨年から香川県政策部男女参画・市民活動課が主催し、高松市が共催するNPOマネジメント講座の最終回です。NPO法人では人不足金不足で、アイディアも枯渇気味です。自分のその一人ながら、NPO法人の数が多すぎます。人集めにまず苦労しています。今日はもう一つの苦労、活動資金の獲得方法として注目を浴びている標題のクラウドファンディングです。
私の先入観として、クラウドファンディングは『労多くして功すくなし』というイメージを持っています。やたらめったら使うモノではないと、これまで手を出すこともなく傍観していました。本日は数あるクラウドファンディング会社の中の一つ、『レディーフォ』の徳永健人さんが講師です。話しの途中で触れなかったので最後に質問したのですが、この会社の成功報酬は『12~17%』だそうです。
目標金額を超えたら、その中から最低12%を支払うということは仮に1千万円だと120万円ですから、かなりの高額です。ただし目標金額に足しなかった場合には、寄付した人に全額返すようです。その際の振込料等の費用は、クラウドファンディング会社の負担とのことでした。こんなことを聞いたら、報酬ゼロの会社は委託するのに心配があります。安いのにも高いのにも心配があります。クラウドファンディングが、まだまだ過渡期だからでしょうか。
クラウドファンディングを『コーパイロット』に聞いてみたら、『クラウドファンディング』は、インターネットを利用して不特定多数の人や企業から資金調達を行うしくみで、2000年代にアメリカでスタートしました。この形式は、防災、市民ジャーナリズム、アーティストの支援、社会・政治運動、ベンチャー企業への出資、映画、フリーソフトウェアの開発、発明品の開発、科学研究、個人・事業会社・プロジェクトへの貸付など、幅広い分野で活用されています。
『クラウドファンディング』の言葉自体は、「群衆」と「資金調達」という単語を組み合わせた造語です。現在では、インターネットを介して世界中の不特定多数の人々から資金を集める方法を指しますが、言葉そのものは「一般の人々から広く資金を募る」取り組みを意味します。この観点からみると、現在のクラウドファンディングの原型はかなり古くからみられました。
有名な「自由の女神」像の建設資金を寄付によって集めた事例もクラウドファンディングの過去の事例として挙げられます。日本では、2011年の東日本大震災をきっかけに、復興支援を目的とした寄付型のクラウドファンディングが広まりました。さらに、2014年には規制を緩和する金融商品取引法の改正案が可決され、投資型クラウドファンディングも注目されるようになりました。 現在では、日本国内でも多くのクラウドファンディングプラットフォームが運営されており、様々なプロジェクトが支援を受けています。
クラウドファンディングは、共感者を募る手段として今後も発展していくことでしょう。
講演の内容は、この解説で網羅されています。この先の疑問と答えは、実際やってみないと分からないのでしょうね。私の所属する『特定非営利活動法人仏生山魂再開発フォーラム』はこれまで、近隣の賛同者の寄付金を集めて計画を達成してきました。ここがポイントで、近隣の住民の利益になりそうな案件はこれまで通り寄付金・募金で、全国からのクラウドファンディングは、全国的に影響が大きい案件に絞られるように感じました。