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散歩で実感した龍雲地区の宅地区画増
先に小欄で書いたように、ルームランナーが故障して2週間、室内で歩くことが出来ず自宅周辺を散歩してみました。この龍雲地区は、高松市の『立地適正化計画条例』(郊外への開発を抑制する為、5M道路以上沿いでなければ20年7月以降は開発許可しない)のため、抑制される前の駆け込みで、数百の宅地画地が完成しています。地元の『龍雲中』は、高松市内有数のマンモス校と化しています。私が在校生つまり60年前は、新設『龍雲中』は老舗『紫雲中』の分校かと言われたモノでした。

この校区で宅地が増えはじめたのは、昭和50年代から始まった『高松市太田第二区画整理事業』だったと思います。区画整理事業は、その周辺の土地所有者が自らの土地を削って公共に提供し、道路や公園を整備するというモノでした。当初は大反対もあったと聞きましたが、結果碁盤の目のようなまちづくりが完成し、土地の価格が高騰し、土地そのものは減ったモノの総額ではプラスになって、今日を迎えています。

さらにこの校区に人気が集まったのは、高松琴平電気鉄道仏生山駅至近に、『高松市みんなの病院』が建設され、急性期病院(急性期病院とは、急性疾患または重症患者の治療を24時間体制で行なう病院のことで、病気の発症から回復期や亜急性期に移行するまでの期間における医療を提供します)としての役割を果たしています。この基幹病院新設の相乗効果として周辺には、新規の病院や医院が開業しています。







そんな拙宅から東西南北、どの方向へ歩いても区画数の差こそあれ、開発工事が完成し、建物の建築が進んでいます。ほんの一部ですが、これから造成工事(許認可済み)という現場もまだあります。平たく言うと、農地を売却しようと考えても、既存の接道は概ね4M道路です。それは至極当然で、法律(建築基準法)では4M道路が基本で、これまでは幅員4Mあるかないかの戦いでした。それを条例で、規制を付加したわけです。

道路・上下水道などインフラ整備を考えたら、これ以上郊外への開発は容認できないという高松市の考えも理解できます。平成の大合併で、高松市の行政面積も大きく拡大しています。50年前施工の水道管のやり替え、下水道管も、これから市勢全域におよぶと思います。であるならば、新規に上下水道網を拡大することは出来ないという判断は正しいと思います。そのため1年間の猶予を経て、現在はもうどうにもならない状況です。皮肉なことに、こうなったら売りたいという申し出が、沢山来ています。

人の世の常というか、出来る内は、「不働産屋の話しはあてにならない。議員さんに頼めばどうにかなる」と考える人も多かったのであります。因みに旧の市街化調整区域内の農地は、700㎡(約200坪)以内であれば農地転用つまり宅地として売却することが今も可能であります。それ以上の規模の開発行為(建築物の建築又は特定工作物の建設の用に供する目的で、土地の区画形質の変更を行うこと)は、残念ながらもう出来ません。

従って今日現在、造成地が急増し、建物の建築が始まりまた既に完了した区画もあります。具体的数字は知りませんが、自らも関与していますが、これほどまでの数が必要かなと心配します。昨日の小欄に書いた『空き家』が増える反面、新世帯の新しい住宅が、これからも増えていきそうです。職場等の世代交代は、広い意味での『熟練工』が求められ、60歳定年と言われながら70歳ぐらいまでその期間は延びていますが、住宅は築後50年を待たずに使用停止、解体されるようになるのかもしれません。

いやいや人口増の昭和30年代からの住宅不足では、『スクラップ&ビルド』が常識でしたが、これからは親の住宅は居住者がいなくなったらそのまま放置されるかもしれません。宅地が人口減で余ることになれば、わざわざ解体してまでその土地を使うことをしなくなる、つまり空き家が無尽蔵に増えることが心配されています。そういう視線で新しい宅地区画を見ていると、朝日がやけにまぶしく見えてきます。



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| 社長日記 | 09:01 AM | comments (0) | trackback (0) |

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