昨日はメテオラの、奇岩の上に建つメガロメテオロン修道院を見て、カランバカで昼食を頂き、その後はアテネまで一直線で帰って来ました。ここに建つ修道院を見ていたら、四国八十八カ所霊場の建築などが世界遺産になることは、かなり難しいと思いました。弘法大師も日本全国で出没し、偉業をなしたと言われていますが、メテオラまでは足を伸ばさず、もし生前にこれを見ていたら・・・。
今朝は、アテネ市内のウィンダム・グランドホテルで目覚めました。ここは良いホテルです。2連泊になり、やはり落ち着きます。かみさんが、薄いモノは毎日していますが、ここなら少し厚物の洗濯も出ました。しかしホテル出発は、7時半と早め。ボストンバッグを出さない分、楽ですね。
ギリシアの旅、三つ目の目玉は、ミニクルージング。比較的近くの3つの島(イドラ・ポロス・エギナ)を巡る1日クルージングでゆったりするはずが、強風高波のためイドラ島行きがなくなり、2島上陸になりました。過去に経験したクルージングとはひとまわり小さな船(550人乗り)で、アテネのトロカデロ港を出港します。過去の船では、ブランド品・ホリホリの販売もあったほど。
本日船長の判断で最初に上陸したのは、3島の中では最もアテネに近いエギナ島になりました。古代ポリス国家として栄えた島の栄華が、今に伝わる島です。島の中を二人でぶらぶら、道路の脇には簡易レストランが多く営業しています。10時頃から開店する飲食店が多いのですが、もうシエスタしている人も多い。ここも高齢者と、肥満が多い。人のことは言えないが。
またエギナ島は、「ピスタチオ」の産地でギリシアは世界一の生産量を誇ると書いていました。それも船が着いたところのすぐ近くにある「キオスク」の商品が良いと、ガイドさんに聞きました。ネットで調べると、2017年のギリシア産「ピスタチオ」の生産は6位でした。1位はイランで、100年頃前に今のイランから苗木をギリシアへ持ち帰ったとのことです。
エギナ島を出航すると、すぐに船内でランチタイム。ランチはバイキングで、ギリシアサラダ(ドレッシング付き)やチキンのハーブ風味、魚のオリーブオイル焼き、デザートなどを食べました。そうこうしている内に、ポロス島へ到着。両島には自動車バイクが数多く、タクシーもあります。観光客が、多く来ています。私もその一人ですが。
ポロス島は、カラヴリア島とスフェリア島の2島からなる小さな島。2つの島は小さな橋で結ばれて、船はスフェリア島西岸にあるポロス・タウンに停泊。ポロス島は、アテネの港から訪れる3島のなかで、本土に一番近い。わずか400m程先に、ペロポネソス半島が迫る。家の白壁と、屋根のオレンジ色、真っ青な海とのコントラストが印象的だ。
言われて気がついたのだが、エーゲ海に海の匂いがない。海藻がなく、波も本来は少ない。日本の海風と、少し違うのを今回は意識した。ポロス島を出航して、予定されていたイドラ島は中止になりました。確かに船が揺れるほど、強風で中止勧告がその筋から出たとのことでした。
帰りの航路で、音楽ショーがありました。早くやれと、若者が騒ぎます。やはりギリシアも大陸人、乗りが良いですね。応援隊は、サッカー応援らしき歌を歌いながら、一糸乱れぬ大合唱の連続。よほど国民に知られている歌なのでしょう。さすがラテン系民族、子どもから熟女まで音楽に合わせて踊り出します。