先月25日に開かれた高松市選管の事前説明会に、現職大西ひでと陣営だけ参加し、事実上の無投票が確定した大西秀人高松市長。本日は、当初から予定されていた標題の集会でした。週末の午後6時半、高松テルサホール。25日の発表のためか、思ったより参加者が多くなかった。私は、臨時駐車場へ回されることも覚悟していました。
冒頭、「大西市長(3期目4年間)活動の軌跡」映像が、30分弱にまとめられて映し出されました。良くまとめられた、短時間で分かるDVD勉強会になりました。現職ですから、1期の実績2期の実績、そしてこの4年間3期目の実績の報告です。箱物(建物)も、「子ども館ミライエ」、「防災センター」「高松市みんなの病院」など、構想が眼に見えるようになってきました。
第2部では「マニフェスト2015」検証と題して、パネルディスカッションが行われました。出演者は大西秀人高松市長、建築家林幸稔氏、NPO法人子育てネットひまわり有澤陽子氏、コーディネーターは高松大学佃昌道学長です。最後に、「マニフェスト2019」発表。
大西秀人高松市長は、優れた才に恵まれ、かつ行動力に溢れています。元総務省官僚、特に私が良しとしているところは、キャッチフレーズが分かりやすい。「「コンパクトエコシティー構想」が私の考える最優秀ですが、これにすべてが集約されていると思います。全国一小さな香川県の高松市にあって、平成16年に市街化調整区域が廃止され、スプロール化がどんどん進んでいます。
これまで(平成16年市街化調整区域廃止)は、原則建築が制限されていた地域にあって、廃止で道路さえあれば建築が出来るようになりました。市街化調整区域が廃止は香川県下全域で、高松市だけではありません。人の心理として、今まで長く(昭和46年から)抑制されていたパンドラの蓋が開いたわけです。
この結果、特に太田第二区画整理の地域では、宅地開発が進み、中学校が定員あふれで、増築がどんどん進み、ついに運動場がなくなるまでになっています。もちろんその範囲は、区画整理事業区域外へまで広がっています。こうした現状を危惧する大西秀人高松市長が新たに出したマニフェスト2019に、「高松市立地適正化計画」があります。
スプロール化に歯止めをかける意味でも、道路幅員がこれまでの4㍍から5㍍に義務づけるモノです。確かにこれだと開発できる場所が限られるため、一定の抑制にはなりますが、これまで4㍍道路と言っていたものがにわかに5㍍となると、農業後継者不在で売りたいと希望しても、現実的に売れなくなる農家も沢山出ます。
開発する中の道路が5㍍というならこれは致し方ないと思いますが、公道からこの土地までの間が、道路幅員5㍍を要求されることになります。しかしこれも長期視点で見るならば、「コンパクトエコシティー構想」そのものの具現化です。反対も多いようですが、長期視点からの俯瞰も必要だと思います。
今だけここだけ自分だけ、という考え方が戦後の日本では当たり前のように思われていますが、街はみんなのモノです。とりわけ大西秀人高松市長は、将来を託す子どもらのことを強く考えています。弊社南の賃貸マンションサカイハイツに、NPO法人子育てネットひまわりの認定こども園があります。
マニフェスト2019の第一に、「共生のまちをつくる」があります。コミュニティーセンター、子ども・子育て、介護・高齢者福祉等の記載があります。これまでの、マニフェストを達成してきた大西秀人高松市長の第4期が楽しみです。