丁度東日本大震災から1年目の3月初旬、福島県いわき市在住の被災者市毛啓次・桜子夫妻の生活が、6ヶ月無償提供を申し出た高松市塩江町のセカンドステージで始まりました。本日はお二人がわざわざ引越の挨拶に来社されました。写真はご本人に承諾を得て撮影したものです。
昨年4月に香川県の募集に対して、NPO法人セカンドステージが無償提供を申し出ていて、その窓口に弊社がなっていました。このあたりの下りは先に小欄で散々愚痴を言いましたから、今更蒸し返す気もありませんが、その間のキューピットとなった人が高松市円座町在住の川原新平さんご夫妻でした。
お二人と言うよりお互いの夫婦共に4人の友情というか、同じクリスチャンという共通点からか、私から見ればこの川原新平さんご夫婦のご尽力で、市毛啓次さんご夫婦の新天地が塩江町になったと思います。仲人というと少し違和感がありますが、「触媒」でも表現しておきましょうか。川原さんの努力は偉大でした。
入居後直ちに私が現地へ赴き、不自由がないかどうかお伺いするべき所でしたが、なかなか日常に追われて、失礼をしていました。来社されて、塩江町の素晴らしい環境は大変気に入ったと大満足のようでした。弊社の塩江町在住社員の、「遠いでしょう」には、「全然」という意外な返事でした。
それはそうだ、香川県と福島県では県土の広さが違います。福島県では、大きく「浜通り」「中通り」「会津地方」だったですか3つに分かれています。クルマで1時間は通常の移動距離で、高松三越からこの地までなら40~50分ですよね、比較対象が違うようです。
あわせて福島県いわき市といえば、石井企画㈱の石井 武典社長と石井 マサ子専務が、地元密着で有名ですよね。市毛啓次・桜子夫妻も石井さんをよくご存じだそうで、石井さんのご子息が地元香川大学工学部で教鞭を執っていますよともお伝えしました。当然でしょう、驚かれていました。
春には桜が内場池周辺にも群生していて、夏にはホタルが飛び交う塩江町。古い温泉地でもあります。ちょっと歩けば「藤川牧場」の絞りたて牛乳が飲めるし、夏にはバーベーQ―が、いこい食堂に谷岡食堂と美味しい名店も紹介しました。
同時に「さぬき」はうどんですねと言われ、「ラーメン」や「蕎麦」がなくて寂しそうでしたから、先のいこい食堂やうどん以外の穴場をお教えしました。またこれから折に触れて、いろいろアドバイスをしたいと考えています。そうだ福島県は、お米も美味しいところです。私も大学生の頃、都合4ヶ月くらい桃畑で働いたことがあります。
問題は就業です。本人らはさほど焦ってはいませんが、6ヶ月無償提供の条件からしても、私は1日も早い就業を願っています。ただこればかりは一生を左右しかねない問題ですから、軽々に物を言うことがはばかれます。いい出会いがあれば有り難い。