テミス(Themis)と題した、事務所報第62号が届いた。発行のたびに送付頂いているのに、お礼を言ったこともない。過去に弊社も『MISS』という『生活情報紙』を書いて、地元に配っていたことがあります。弊社新人の登竜門として毎月発行していましたが、名古屋大学から優秀な学生が入社し、彼にまとめを任せていたが彼の代で休刊となった。定期発行は、知恵や知識より熱意がそうさせるように感じた。
もう廃止して10年以上にもなるが、今頃になって『MISS』を話題にされる御仁がいる。私からすれば「なんでその時言って、若者の激励にしてくれなかったのか」と、ついつい愚痴が出てしまう。継続して文章や絵を出し続けるのは、並大抵のことではない。今回は事務所岡義博所長に断り、転載が許された。私のアンテナは一番に、『法の女神・テミス』の由来に行った。これを『会長日記』に書き残したかった。
テミスは、『法の女神・テミス』というあの有名な人形像。右手に掲げるはかりは、公平を象徴するとともに、悪の重さをはかり、左手の剣は力による貫徹を象徴し、目隠しは無私をあらわすものといわれています。テレビドラマでも登場し、弁護士バッジにも刻まれている。最近こそ女性司法関係者も増えたが、もとは厳つい男性がこの業界の顔でした。
所長岡義博弁護士は巻頭で、今の話題を取り上げ62号は、ロシアのウクライナ侵攻について、書かれている。(中略)指導者があらわれると、指導者の考えの下で群れが動くようになる。いつしか、個々人の利益をはかるという根本的な部分が疎かにされ、群れ全体の利益、国の利益のみを考えるようになる。そしてあろうことか、国民を戦争に狩り立て、国民の命を奪ってしまう。(中略)指導者は国家という言葉に思いを致し、ここの国民の利益をはかる行動をとるべきでないだろうか。
もう一つ『冬のセミ』と題した、相野正氏の文章が裏面の紙幅全部を使って掲載されている。高松商の先輩、岡義博高商紫雲会会長の同級生で、なかなの論客ですが、硬苦しい。取り上げると、私の涙腺が締まらない。振り返って事務局・岡悦子さんの川柳で締めたい。『そこのあれ 取ってと言われ わかるかい』『だんな様 昔イケ面 今シケ面』思わず笑顔になりました。ありがとうございます。次号も頑張って下さい。