思わぬ入院などのアクシデントのため、サツマイモの収穫が遅れた。昨年は途中で小型耕耘機が壊れて、思うような苗床が出来なかった。その反省も込めて、今年の5月連休は考えられる手を尽くした。自分からすれば『あたりまえ』の結果ですが、今年はなかなかの出来映えであります。非農家の、趣味の園芸に過ぎませんがこれでなかなか楽しいモノです。たかがサツマイモ、されどサツマイモ、今年も大勢に振る舞うことにしています。
先祖から頂戴した仏生山町『競馬場』にあるこの土地は、名前の通り戦前は草競馬が行われていたところだと聞いています。『仏生山町誌』の編纂が囁かれ、このあたりも資料集め等、面白い展開に心ワクワク。田と違って、その土質は粘土質で、最良の作物が『さつまいも』。母サチ子が存命の折から、つまり私の幼少期60年前から、ここでサツマイモを栽培しています。
私の代で、玉ねぎの収穫もはじめました。11月には、隣の『里芋』がどうか、今年初めての挑戦であります。格好良く言えば晴耕雨読ですが、日常生活から思わぬアクシデントがあれば、春夏秋冬の収穫時期を外してしまいます。作物は、多少の誤差があっても、季節を正確に刻んで成長します。人間様の都合は全く忖度せず、自分たちのペースで時と共に成長を進めます。土地も豊饒とは言い難い畑ですが、趣味としては面白いキャンバスであります。
自宅から離れていて、朝夕観察するという環境にありません。従って『盆栽』などの洒落た趣味にはほど遠いのであります。食べられる農作物を作り、周辺の皆さまへおっそ分けをし、社員へは即食べられる状態にして持って来ます。サツマイモは、まず嫌いという人に接したことがないくらい、喜ばれるモノです。
今日は一人で、ほんの少しだけ収穫してみました。今週中には全てを収穫しないと、虫が入り、腐植が始まりそうです。「暑さ寒さも彼岸まで」とは本当に上手く言ったモノで、この時期になると稲刈りをはじめさぬき路は収穫の季節であります。とは言いながら、収穫に感謝する神社の大祭は中止。まだまだ新型コロナウィルス禍は治まりません。
これまでに発出されている新型コロナウィルスの緊急事態宣言やまん延防止等重点措置地域も含めて、今月30日には一斉解除も囁かれ始めています。2回のワクチン接種率が全国民の50%を超え、やはりワクチン効果は確かなモノと世間的に認知され始めています。しかし喜んでばかりもいられない。アフターコロナ、これからの立て直しが大変です。