2021,01,28, Thursday
プロ野球楽天は28日、米大リーグ『ヤンキース』からフリーエージェントとなっていた田中将大投手(32)と2年契約で入団に基本合意したと発表した。推定年棒は9億円プラス出来高払いで、契約を更新した巨人の菅野智之投手の8億円を超えて日本球界最高となる。8年ぶりの楽天復帰となり、東日本大震災から丁度10年、東北は歓喜に沸いている。
プロ野球南海(現ソフトバンク)で捕手兼任監督を務め、ヤクルト、阪神、楽天でも指揮を執った野村克也さんが死去したことが今月11日、関係者の話で分かった。84歳だった。野村さんは数々の名言を残した。『マー君、神の子、不思議な子』田中が楽天入団1年目の07年8月3日、4回で5失点しながら勝利投手になり、神懸かり的な力に驚く。「何点取られるか投げ続けさせたら、天から神が降りてきた。先祖代々、何かあるんだろうな。そういう星の下に生まれている」。 北海道駒大苫小牧高で甲子園を沸かせ、3年の夏の甲子園で田中将大擁する駒大苫小牧と対戦した『ハンカチ王子』こと早稲田実業高校エースの斎藤佑樹投手に、決勝再試合の末、残念ながら負けた。この段階では、結果的に斎藤佑樹投手が一枚上だった。しかしプロスカウトは、そうは見ていなかった。田中将大投手は楽天へ、斎藤佑樹投手は北海道日本ハムファイターズへそれぞれ入団した。 田中将大投手は2007年に、先に書いたように高校生ドラフト1巡目で楽天が指名、野村克也監督の指導のおかげかすくすく成長し、13年に24勝0敗1セーブという圧倒的成績で、球団創設9年目で初のリーグ優勝と日本一に貢献。東日本大震災からの復帰を目指す地元ファンに、大きな勇気を与えた。 日米通算成績は、日本で175試合に登板し、99勝35敗3セーブ、防御率2.30。大リーグでは174試合に登板し、78勝46敗、防御率3.74。マー君はまだ32歳で、日米通算200勝達成は、2021年にもあり得る。田中将大投手が日本球界へ復帰するのは、新型コロナウィルス感染症の影響も大きいと思います。 いずれにしてもマー君の復帰は、楽天ファンのみならず、日本中の私のように今は若干冷めているプロ野球ファンも、少なからずいると思います。新型コロナウィルス禍で失業したり、転職を余儀なくされている人、あまり幸せでないおじさんおばさんにも、トンネルの先の灯りのようにマー君、神の子、不思議な子に思えるのではないかな。 |