2020,08,17, Monday
新型コロナ感染拡大のニュースです。2-3か月前には安全だったハワイで、感染猛威を振るっていたニューヨークからの人を入境制限していたのですが、今では逆に感染急拡大のハワイからニューヨークへの入境が制限されることになってしまいました。8月13日の集計では、ハワイでの感染最多を更新して、一日の感染者数355人、合計で4,312人となりました。
7月中の一か月の感染者合計は1,205人だったところ、8月前半の半月ですでに2,000人を超えています。 ハワイでは、軍の関係者の感染が州全体の約7%に達しているというニュースや、ハワイ最大の刑務所で感染が爆発的に拡大し、クラスターがオアフ島全体で発生しているというニュースもあります。 経済活動を再開するため、移動制限を緩くし、ビーチ・公園などを開放したことで、あっという間に感染が広がりました。日本とハワイとの間には、特別臨時便以外にはまだフライトが飛んでいない状況ですが、日本でもハワイでもほぼ同じような状況にありますので、しばらくは、フライトが元に戻ることはないだろうと思います。 ハワイでは、こうした状況を受けて、ビーチや公園はまた閉鎖ということに戻りました。一般企業でも少しずつ、もどりつつあったオフィス勤務から、再度在宅勤務への切り替わりをするところが増えています。 ハワイ州での検査数ですが、世界的に流行が始まって以来、153,627件の検査が実施され、そのうち約2.8%が陽性となっています。13日には3,384件の検査を行った結果、その10.5%に当たる355人が陽性となり、これまでで最も高い陽性率となっています。 公立学校の再開は8月17日からとなり、その後延期かどうかと検討されていましたが、結局17日スタートで、当面4週間はオンライン授業ということになりました。やっとのことで新学期が始まりますが、教員側も生徒・父兄側も慣れない対応となるのでしばらくは混乱が続くことになるでしょう。学校側は、父兄に端末を提供するようです。小さいお子さんが端末を使うには、父兄の手助けもいるでしょう。 このような状況下で、不動産はどう推移しているのかと不動産情報を見てみると、7月のオアフ島の不動産取引データによりますと、一戸建ての中間価格は$815,000(約8700万円)で前年同月比の2.4% 減、販売戸数が361で3.0%減でした。これを1月-7月の前年同期比で見てみると、金額で0.6%増、戸数で4,5%減となっています。 コンドミニアムでは、中間価格$440,000(約4700万円)で前年同月比4.7%減、販売戸数426で、17% 減を記録しました。1月―7月の比較では、価格が1.2%増、戸数で21.2%減となっています。全般に見ると、マーケットへの新規売出が一戸建てもコンドミニアムも、昨年同期に比べると約2割減で推移しています。いずれにせよ、価格が下がってくるという予兆のようなものは今のところ見当たりません。 ところでこのハワイ、1941年12月、日本は真珠湾を攻撃し、日米戦争が勃発しました。同12月、イギリスの支配下にあったボルネオ島を攻撃して、ミリ油田・セリア油田・ルトン製油所を制圧。1942年1月、オランダ領セレベス島メナドを攻撃。同2月、オランダ領スマトラ島パレンバン油田を攻撃、制圧。これらのことは初めて知りました。 日本は、真珠湾攻撃をせず、いきなり東南アジアのイギリス・オランダ領を攻めて油田を確保すればよかったのか。ルーズベルトは、「戦争しない」ことを公約に掲げ再選された。日本がアメリカ領ではなく東南アジアを攻めただけでは、「戦争を開始する口実」としては弱すぎた可能性がある。 日本は、石油問題を解決し、アメリカと戦争にならない。でもイギリス・オランダとは戦争になるでしょうか?オランダは1940年5月、すでにナチスドイツに敗れています。イギリスはドイツと死闘を繰り広げていて、東南アジアで戦争をする余裕はなかったでしょう。何が言いたいかというと、日本は、ナチスドイツの同盟国にならなくても、道はあったと言うことです。(米中覇権戦争の行方より)ハワイは、不思議なところです。 |