2018,12,20, Thursday
約30年間商業捕鯨を禁じていたIWC国際捕鯨委員会から、日本は脱退することが報道されている。年内に脱退通知をすれば、来年6月か7月から再会できる。日本が国際機関から脱退するのは、戦前の国際連盟脱退から戦争への道をひたすら一瀉千里に走った反省からか、戦後は聞いたことがない。
1933年2月、国際連盟総会はリットン調査団報告書を審議、日本の代表松岡洋右外相は満州国を自主的に独立した国家であると主張したが、審議の結果、反対は日本のみ、賛成が42カ国で可決された。 これを受けて日本政府は翌3月、国際連盟脱退を通告したという苦い経験から。 IWC国際捕鯨委員会からの脱退が、外交問題にならないか心配するのだが、反面日本独自の路線を貫くのも、これからは必要だとも考える。 IWC国際捕鯨委員会からの脱退は、国際社会からルール軽視と批判を浴びる反面、30年間商業捕鯨をしなかった弊害も散見されている現象も解消する。 一番に思い付くのは、日本の海岸に鯨が打ち上げられる珍事。鯨の絶対数が、大幅に増えていると素人ながら想像する。船とぶつかることも、度々報道されている。船とぶつかる危険は鯨だけではないが、商業捕鯨が新ルールで乱獲にならない拿捕をすれば、間引きは出来ると思う。少なくても小舟のリスクが、大幅に軽減される。 反対の世論は、「鯨は人間と同じほ乳類」だと言うが、鯨は人間とはおよそ似て非なモノであることは、子どもでも分かる。分類が一緒と言っても、生態は大きく異なる。第一鯨が増えて、魚が減っている。海の世界では、大きな魚が小さな魚を食べる。その大きな魚を、鯨が食べる。魚は群れて回遊することが多く、鯨は大きな口を開けて大量にトン単位の魚を食べる。 日本近海や日本の排他的経済水域内で捕鯨を行う予定で、南極海へは脱退で行けなくなる。現在、規制外の鯨を捕っている漁業者が新たな商業捕鯨に参入する可能性もあるという。やはり乱獲は、漁業者自らの首を絞めることになる。これまでの乱獲を反省し、秩序ある漁業システムを新たに構築するぐらいの覚悟で取り組んでもらいたい。 鯨肉は美味しい。われわれ世代は、牛肉や豚肉以上に鯨肉を食べた。学校給食でも鯨が出ていた。日本での鯨漁では、残すところなく鯨を使い尽くす。石鹸までも、くじらで作る。鯨が可哀想だという欧米人も、牛肉を食べているではないか。適数の殺傷は、人間の生きる道として必要だと私は思う。くれぐれも乱獲にならないように、互いに反省はいる。 |
2018,12,19, Wednesday
政府は17日、一般会計総額を過去最大の101兆4千億円台とする2019年度当初予算案の概要を発表した。キャッシュレス決済時のポイント還元制度に必要な2798億円など、19年10月の消費税増税に関する特別景気対策費が2兆円など、ヒッチャカメッチカ盛りだくさんな感がする。
予算の詳細は、各省ごもっともな理由があって私ごときがどうこう言うまでもないのですが、100兆円の支出に対して歳入は62兆円。一般家庭流に言えば620万円の所得に対して、1000万円を使うというむちゃくちゃな計画になっています。これを安倍政権は、景気活性化、国土強靱化と言って胸を張る。確かに国債の発行は、1兆円ほど減額はしているが。 防衛費も過去最高の5兆2926億円という、途方もない数字が並んでいる。内訳を見ると人件費食糧費はほぼ横並び、その他が3538億円増加です。私も自衛隊は大好きで、国民の生命財産を守ってくれる自衛隊と信じてどうしても必要と認識しているが、「迎撃ミサイル」に「空母」や「F35B」などの戦闘機はいりますか。 政府は中国を視野において、脅威論を展開しますが、「お化け」は人の心のなかに出来るモノで、追求しても切りがないのではないですか。私の得た情報では、米軍は2026年には完全撤兵する、来年早々から、撤退の動きが始まると言う。こうなると、当然辺野古もいらない。 そもそもアメリカ軍の駐留は、昭和天皇がマッカーサー連合国司令官に懇願した結果だと聞いています。決してアメリカのエゴで、日本に駐留している訳でも何でもない。日本がお願いして、アメリカ軍が日本にいるのが現状。だから一方的に、アメリカが日本に無理難題を言っているような構図になっているという。 トランプ大統領になってアメリカも、これ以上の負担は出来ないと考え始めた。日本からの撤兵で、オーストラリア周辺に基地を設けるようですが、一部は帰国し、自国の防衛に専念するようです。確かに沖縄などの米軍基地の駐留に対する「思いやり予算」は日本側が負担していますが、米軍人への給料等はアメリカが負担しているでしょう。アメリカも、国内事情は大変なのでしょう。 過去には対米貿易不均衡から、政府専用機を購入して取り繕った経緯がありますが、今度はいらない迎撃ミサイルを2基2000億円とか、「F35B」を100機とか、そのために今あるヘリコプター用空母いずもを戦闘機用に改修するとか。新たに作るとなると、国民の合意が得られないと考えているフシがある。こそくな手段で、国民の視線をはぐらかす。 日本から米軍がいなくなったら脅威が高まると言われるが、もう世界は戦争はしない。地域紛争はあるだろうが、第3次世界大戦のような戦争は、人類滅亡への道だと誰もが知っている。日本はこれを機会に、独自の外交を進めてもらいたい。厚木航空管制がなくなるという、大きなメリットもついてきます。 ただ、心配もあるのです。宇宙・サイバー防衛は喫緊の課題。ミサイルや戦闘機はいらないが、国民の生活を守る宇宙・サイバー防衛は専門部署を作ってまで、真剣に取り組みなければならない課題だ。どちらかというと、陸上自衛隊の機動戦闘車というハード面より、サイバーテロ対策のプロ、つまり人の育成組織の充実を早くやってほしい。 |
2018,12,18, Tuesday
岡田泠子さんが来社され、12月17日(月)の四国新聞を持参された。留守の従業員は、訳も分からずその新聞を預かった。私も地元紙はよく読む方だと思うのですが、流石に「歌壇」まで目を通すことはありません。本日は武藤忠数と一緒に、平成乙女の像寄付者の何人かに、お礼参りをしていました。
「長堤少女の像の除幕式人柱てふ伝説今に」という短歌が掲載されている。11月18日(日)の平成乙女の像除幕式のことを謳っているのか。岡田さんへ、お礼の電話を入れた。てふとは、「とい(言)ふ」の変化したもの。有名なところでは、「春過ぎて夏来(き)にけらし白妙(しろたへ)の衣(ころも)干すてふ天(あま)の香具山(かぐやま)」がある。「衣干すちょう」と、聞いたこともあるが。 私はこの類い(俳句・短歌)の手習いは全く素養がなく、恥ずかしながら善し悪しは出来かねますが、佳作に選ばれて掲載されているので、間違いなく秀作と言えると思います。ありがとうございます。寄付者へのお礼参りも限られますが、今は正式な芳名板づくりの校正にいそしんでいます。年内には完成して、記念碑の表裏が揃います。やっと6年越しの計画が、終わります。 愚痴になりますが、最後の方は1万円を目標に声がけしましたが、なかなか1万円は頂けません。心も折れそうになるのですが、不思議と腹が立ちません。1万円という大金は、そうそう簡単に頂ける金額ではありません。このことから芳名板の上には、「平和と繁栄が続きますように」と書き刻みました。 100年後には、再度乙女の像のやり替えがあると思います。その時は今の価格650万円(台座をやり替えるなら800万円はかかったと思います)より、数倍の費用がかかると思いますが、その時もこの街周辺が賑わい繁栄していることを祈っています。岡田泠子さん、ありがとうございました。 |
2018,12,17, Monday
盛和塾ハワイ三田英郎さんから、ハワイ便りが届きました。私の関心事の事が書かれているので、本人の了解を得て引用させて頂きます。皆さんの大好きなハワイ、不動産を買うなら三田英郎さんを指名して下さい。私は物件を見ただけで、買っていません。しかし流石ハワイ、高いですね。日本人のみならず、世界中から暑い視線が寄せられています。
そうそうハワイと言えばその昔、1881年カラカウア王が来日し、明治天皇と会見し、明治政府との間で正式に移民協定が結ばれる。また日本にとってハワイ王朝は、不平等条約改正を約した初の外国であった。なおこの時、アメリカの政治的経済的侵略に危機感を抱いていた王は、カイウラニ王女と山階宮(後の東伏見宮依仁親王)との政略結婚によるハワイ王朝と皇室との間の関係強化および連邦制を提案したが、アメリカとの関係悪化を懸念する日本政府に断られた。 このようなことが、フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』に掲載されています。何と世が世であれば、ハワイ州は日本の国の一部になったかも知れないのです。カラカウア王は、アメリカより日本統治を懇願していたとある本で読んだことがあります。あの大王に、日本は認められていたのです。 それは1868年(明治元年)横浜から、日本人移民148名がハワイに移住した。これは貿易商ユージン・ヴァン・リードの斡旋による移民であった。明治新政府はこれを公式に認めておらず、移民達はパスポートすら持っていない、いわば非合法状態であり、密出国というべきものであった。このときの移民は、のちに「元年者」と呼ばれる。彼らが、良い仕事をしたのでしょうね。 今年もパールハーバー記念行事が12月7日に行われました。太平洋戦争開始から77年目にあたります。12月9日には第46回ホノルルマラソンが開催され、日本からの約1万2千人を含め3万人を超える参加者が42.195キロのランを楽しまれました。優勝者は男女ともにケニア出身の選手でした。 私は体調が整わず、今まで17回参加してきましたが、今年は参加を断念しました。そのマラソンコースの途中にあたるカハラ地区で新しい商業モールができることになり、そこにあったガソリンスタンドなどの取り壊しが進んでいます。カハラ・ジッピーズのすぐ近くで2020年には新モールが完成する見込みです。 パールシティ・ショッピングセンターに日本の「ダイソー」がハワイ1号店をオープンしました。ハワイでは将来、最低でも6店舗を開く予定とか。このパールリッジ店では、午前11時の開店のところ7時半ごろから列ができたとのことです。大半の製品が1ドル50セントとのことで、ハワイの住民から大歓迎されることになりました。 続々と開発されているカカアコ地区で、「ワイエア」「アナハ」に次ぐ3番目の高級コンドミニアム「アエオ」が12月6日に完成し、入居が開始されました。このほぼ階下にホールフーズマーケットがあります。一方、60%がアフォーダブル(手ごろな低所得者向け)用に作られた「ザ・カピオラ二・レジデンス」がアラモアナセンターの山側に完成し、こちらも12月10日に入居が開始されました。 「アエオ」と「ザ・カピオラ二・レジセンス」を合わせると両方で約1千戸近い住宅が増えたことになります。ちなみに「アエオ」の平均価格は100万ドル、もう一方は59万ドルとのことです。ちょうどこのタイミングでホノルルスターアドバタイザー紙にホノルルの「手ごろな住宅」は全米で一番高いという記事が出ていました。 ホノルル市の中間世帯収入は8万1284ドルのところ、中規模サイズの住宅の中間価格は81万8600ドルと年収の10倍以上に達しており、全米で最も高いとのことです。 カイナハレへどうぞ |