2018,12,29, Saturday
スマートフォン(スマホ)を使った代金決済サービスが、まさに百花繚乱(ひゃっかりょうらん)の様相を呈してきた。百花繚乱とは広辞苑によれば、種々の花が咲きみだれること。転じて、すぐれた人・業績などが一時にたくさん現れることにいう。私は映画などで見る、吉原花魁の絢爛豪華をイメージする。朝から不謹慎な発言、お詫び申しあげます。
日本経済新聞はファミリーマートが、2019年7月に独自のスマートフォン決済サービスを始めると報道しています。販売店に備えられた読み取り機に、スマートフォン(スマホ)をかざす「非接触型」も含めて乱立気味だが、どのサービスが消費者に支持されるか。生き残り競争が始まったと、見るべきだろう。将来は合従連衡により、サービスが集約されそうだ。 各社がいち早くスマートフォン(スマホ)決済に参入するのは、一番が勝ち残ると考えているから。ヤフーとソフトバンクが展開する「PayPayペイペイ」は、巨額の還元キャンペーンで、初期段階でのシェアー拡大を狙う。私もよく行くビックカメラで、ペイペイの契約をしようと12月上京時を狙っていたが、その前にセールは目標(還元金100億円)オーバーで前倒し終了となってしまった。 ただし美味しそうな餌をつけたこのペイペイは、利用客で「お客様の同意を頂いた場合は、第三者に対して個人情報を提供させて頂きます」などと記されており、外部事業者との共同利用を視野に入れている。ということは、覚えのない分からないところからメールやDMが届くことになる。これもやっかいなことだ、私のところへも300~500/dayが届く。 そのほかに、「LINEラインPay」などスマートフォンには支払方法が沢山既存で入っているが、なかなか使えない。もともと私などは、スケジュールはいまだに手帳を使っている。スマートフォンにいれる人も多いが、私は分散管理しないと落ち着かない。このように考える人は、「d払い」や「dポイント」は使えない。 そんな私の味方のようにファミリーマートは、全国1万7千店舗で電子マネー「ファミペイ」を始める。消費者がスマホ画面に表示したバーコードを提示して、店員がこれを読み取る。店舗のレジで現金をチャージできるほか、クレジットカードとのひも付けも出来る。買い物額に応じたキャッシュバックもする計画だという。 スマホを使った決済サービスは、先の小欄でも書いたJR東日本の「モバイルSuica」やNTTdocomoの「iD」など非接触型と呼ばれる方法が先行する。空港でも、若者はスマホをかざして検査場や搭乗ケートをクリアーしている。実に格好いいが、電池がなくなればタダノ箱だ。 多様な企業が争うことで新たなサービスが生み出される一方、私のような高齢者は「多すぎて何を使えば良いのか分からない」という声もきかれる。一番のサービスの改善は、QRコードの共通化など各社のサービス連携だと思う。経産省が音頭をとって、大同連合が出来れば、高齢者などの生活弱者にはありがたいサービスになるのだが。 |