2018,12,27, Thursday
第95回東京箱根間往復大学駅伝競走大会(箱根駅伝)が、あと1週間後に迫ってきました。新聞やテレビの報道では、青学大が総合5連覇かとダントツ人気を書き立てています。毎年正月の恒例行事、正月2日と3日は駅伝報道と共に目を覚まします。これほど面白い駅伝は、他に類を見ません。箱根路のアップダウンが、他のマラソンや駅伝レースにない難所だからこそ、可哀想だが、ここで大きく時間をロスするアクシデントも発生する。
私も青学大原監督のコメントを聞いていたら、また青学大が総合優勝かと正直思います。母校明治大も今年はシード校の10校入りから漏れて、苦しい予選会から勝ち上がり、どうにか出場枠をつかんだぐらいで、上位争いは手が届かないようだ。それでも出るかでないかの差は大きく、OBとしては、一つでも順位を上げてと手に汗握る観戦が続く。 今年の青学大は、10月出雲全日本選抜大会、11月の全日本大会と大学3大駅伝の2戦を制覇している。2季ぶりの「3冠」に王手をかけて臨む箱根でも、優勝候補の筆頭に算えられている。2度目の3冠なら史上初。選手層の厚さに原監督も、「史上最強軍団」と胸を張る。それもそのはず、16名のエントリー者個々の記録を見ても選手層が厚い。 16人のエントリー選手の、1万メートルの自己ベスト上位10人の平均タイムは28分43秒93で、出場チームでトップ。28分台の記録を持つ選手が9人いる。1㎞3分、1秒に5㍍以上も走る。10区間だから、残り一人ぐらい落伍者がいるかと思いきや、前回はメンバー外だった2年生吉田圭太選手が、出雲・全日本でともに区間賞(区間1位)を獲得するなど新戦力の台頭もある。 憎々しい青学大だが、入学当時、目立つ存在がいなかった今の4年生。それを黙々と育ててきた原監督の指導者としての考え方が、強い、そして層の厚い選手を育てたとしか言い様がない。企業組織はリーダーで決まると言うが、もはや押しつけ教育はどの世界であっても通じない。新しい原教育を、古い歴史の垢に押しつぶされている(ではないかと勝手に思っているだけ)明治大も、真似て青学大の後ろまで付こうではないか。 |