香川県高松市在住の私も、選挙には市民県民としてそれなりの関心を持ち、投開票を迎えた。高松は、市長選と市議選の二つですが、共に身近なだけに、行方に関心がむきます。結果市長選は、現職の大西秀人(63)高松市長が、5期という多選批判をよそに9万票を集め貫禄を見せて早々と当選確実から当選を得た。大西秀人高松市長はこれまで幸か不幸か、『選挙』らしい戦いがなかった。今回は、苦しんだようだ。
中核市の首長選挙が、無投票や信任投票では問題だと、会社経営者の灘波博司(63)氏が立ち上がった。この行動は賞賛に値するが、4期16年の業績の前では、この大きな壁が打ち破れなかった。私も灘波博司氏の来訪を受けて会談をしたが、何をやりたいかハッキリした意見は残念ながら聞けなかった。多選批判では、『大義』にならない。政治は言葉だ、ハッキリした大義の宣言がどうしてもいる。
大西秀人高松市長の「多選が悪いから俺に入れろ」では、選挙は戦いだと言っても余りにも乱暴だ。私の回りでも『大西批判』は、意外と多かった。雰囲気では、灘波陣営の方がより活気に溢れていたように選挙事務所の前を通っただけでも感じた。問題はこれからだ、投票率は高松市長選が42.26%。これだけ盛り上がったように見えても、結果はこの程度。大西秀人高松市長は、16年の実績の総合力で、灘波博司氏の初陣を撥ね除けたが、投票率改善まではならなかった。
私は大西秀人高松市長の支持者ですから、NHKテレビの早々の『当選確実』テロップはありがたいことでしたが、『ほんまかいな』と心配もしました。最終的にはダブルスコアーに近い得票差になりましたが、灘波博司氏が頑張って、大西市長5期目の施政は『5万2千』の批判票を意識したモノにならざるを得ない。市政が良くなれば、灘波さんの頑張りも報われる。
一方高松市議会選挙は、40の議席に52人が挑んだ。大物議員の勇退を受けて、新人の挑戦が総数の半分26人に及んだ。こちらの投票率も、46%少しという体たらく。『おいおい新人どうした』勿論新人のせいばかりでもありませんが、支持者を大勢集めて決起集会をするより、期日前投票時から投票場に送迎するなどの作戦(公職選挙法に触れたら教えて)が、当選確実策ではありませんか。本当の地域密着とは、こういうのを言うのではないだろうか。
投票率が悪いのを若者のせいにしがちだが、足の悪い人、足のない人こうした高齢者も多いのではないでしょうか。私は投票日の前『期日前投票』に行くことに決めています。過去の小欄にも書きましたが、髙松市からの『入場券』は『マイナンバーカード』がある人には郵送しない。その代わり500ポイント程度つけてあげて、入場券の代わりとする。
当選された候補者と関係者の皆さま、お疲れ様でした。香川洋二先生が7期目で最長老、確かに高松市議会は一気に若返りますかね。大西秀人高松市長が掲げる四国の中核都市として、髙松市は可能性を持っています。『楽しいおもろい街』それが高松市です。明日は、もう1回統一地方選挙について書きます。しつこいですが、お許し下さい。