2024,05,14, Tuesday
20年余、一般社団法人香川宅建高南支部長をやらせてもらいました。欲を出し、香川宅建の会長になりたいと悪あがきをして、意図する以上のながきを占有する結果になってしまいました。先月19日の支部総会で支部長を降り、今月29日の協会総会で理事歴30年の役職のすべてから退任します。長く住みよい業界で、おり場を頂きました。ありがとうございます。慰労として、親しい人らが一席を設けて下さいました。
その一人、川松義春氏が私の前席で、隣のY氏が「あの時の川松さんの挨拶が良かった」と話しだし、話しが1997(平成9)年9 月のREG(Real Estate Group)香川県不動産同友会の結成20周年記念講演会に及んだのです。その時の会長が川松義春氏で、私もそのイベントの舵取りをした一人でした。REG香川県不動産同友会は、1977(昭和52)年、後の社団法人香川県宅地建物取引業協会会長を務めた故植本義明氏ら数人が中心となって、『香川県不動産青年同好会』として発足した任意の組織でした。 現在高松市庁舎横の『防災センター』になっているところに、『高松市民会館』がありました。ここに県内外から約1千人の聴衆者を集め、協賛の住宅メーカー各社から1社50万円(5社)を集めて賑々しく開催しました。その開会の会長挨拶が良かったという思い出話です。テレビ・新聞等、また県市の後援を頂戴し、会場超満員でした。『これからの賃貸管理市場』がこうなると、東京からコーディネーター林弘明(ハート財産パートナーズ代表取締役)氏や不動産専門江口正夫弁護士、福岡から賃貸管理業の神様故三好勉会長を招聘しました。 REG香川県不動産同友会は今も研鑽を続けていますが、公益社団法人香川県宅地建物取引業協会の歴代会長をはじめ、これまで多くの役員を輩出しています。この前の1991(平成3)年2月には、『土地神話崩壊』をテーマとしたシンポジウムを開催しています。前年10月には『NHKスペシャル緊急土地改革地価は下げられる』特番が3夜連続で放映されたのです。今に言われる『バブル崩壊』を予見したような、シンポジウムでした。 業界のご意見番と言われる河野二郎さんは、「あの翌日から高松の地価は暴落した」と怒っていました。確かに高松香川の地価は1991(平成3)年頃から下がりましたが、建設業界は先のREG香川県不動産同友会20周年記念事業の1998(平成10)年頃までは、キンキンでした。今振り返ればあの頃が手に取るように分かりますが、最中は夢の中、無我夢中でした。 川松義春氏はこの恩を感じてか、私が会長選挙に立候補を模索していた頃、大いに応援してくれました。結果推薦人が規定以下で、立候補すら出来ませんでした。不徳の致すところでありますが、本人は力不足をいたく感じ、達観しています。結果今年の総会では、選挙管理委員長を拝命しています。今や昔、時代は輪廻しながら良き方向に進化しています。 今は業界内で競争をしていますが、ITデジタル時代にあって、生き残る業界であるやなしや、会員同士よりもAIが強敵になるかも知れません。古くは江戸時代から存在し、戦前も君臨し、戦後昭和27年6月現在の『宅地建物取引業法』の骨格となる法律が田中角栄らの議員立法で出来て、市井の3大必要財と言われる『衣食住』の『住』を担う団体。私は残るどころか、大いに影響力を持つ組織になると信じ、後進に道を譲りたい。 |