2024,05,10, Friday
国民皆所持(みんなが持っている)の携帯電話ですが、自分の手元に現物がありながら、乗っ取られて使えない現状があると報道されています。これには私も驚きました。古くは2022年頃から散見されていたようですが、ここへ来てTVで盛んに喧伝されています。『詐欺窃盗なりすまし』は昔からあることですが、今回国民を震撼させているのはその手口です。それも今、国が力を入れている『マイナンバーカード』を使った手口です。
東京都内在住のAさんのスマートフォン(ガラ携も同じ)が、急につながらなくなった。困ったAさんが、近くの携帯ショップへ出向き窮状を告げると「名古屋であなたが機種変更していて、このスマートフォン(スマホ)はもう使えませ」と言われた。名古屋のショップで、あなた(被害者)が機種変更していると言われても、勿論心当たりはありません。その際の本人確認は、「あなたのマイナンバーカード」が使われている。 勿論偽造された「マイナンバーカード」ですが、写真は名古屋の店頭に現れた『詐欺の出し子』の顔。何も怪しまれずに、現品を紛失したと言って新型スマホに機種変更、名古屋のショップは新しい機種が売れて喜び、代金は通話料と共に元の契約者へツケとしてまわる。ここまでが第1弾の被害。 第2弾として、そのスマートフォンに入っているアプリ(PayPay等)を使い、残金がなくなればそこに紐付けされている口座から機種変更したスマートフォンに現金を移し、それで買い物をする。次ぎに高級時計等を買い付ける。時間の経過と共に、被害金額が増える。Aさんが気づき、各所に無効の通知をするまで犯罪は続くのです。 実に巧妙に考えられた詐欺の手口です。本人が事前に防ぐ方法は、皆無と言って良いほどありません。今どき名前と電話番号、自宅住所は漏れ漏れ。SNSに生年月日も掲載しています。これだけ個人情報があれば、「マイナンバーカード」を偽造したら、先の手口は簡単にできるようです。唯一無二、あなたの携帯が通話出来なくなったら乗っ取られた可能性が高い。 このような事態に対処するために、『緊急使用停止』の連絡先を紙に書いて、持ち歩くべきです。やはりITデジタルが進化すると、アナログが必要になるのです。 |