2019,10,24, Thursday
衆議院は21日に、任期4年の折り返しを迎えた。永田町周辺では、11月の天皇陛下の即位の礼のあと、国会が始まる前に解散するのではないかとの噂で持ちきりでした。来年の東京五輪・パラリンピックの後では、追い込まれ解散になって、自民党与党が不利だと言われている。選挙は、有利と思われる時に仕掛けるものだ。
しかし、12日からの関東・上信越・東北地方の大雨災害で、解散は出来なくなったのではないかと、私は推測する。災害の範囲が、「この程度で」という枠を大きく超えている。このタイミングで投開票となれば、開設できない投票場も出てくるのではないか。衆議院選挙はないとしても、ポスト安倍は遅かれ速かれやってくる。 安倍晋三首相は11月に、通算在職日数が桂太郎を抜き、歴代最長になる。安倍晋三首相の自民党総裁任期は、2021年9月までとなっている。衆議院員の任期は翌10月。安倍晋三首相は先の内閣改造の際に、自らの手でもう一度組閣をすると明言したようだ。入閣待望者へのリップサービスともとれるが、今の安倍晋三首相の立場を脅かす、明確な候補がいないこともポスト安倍は安倍晋三首相しかいないと揶揄される所以である。 アメリカ・韓国との関係も、もうトップを代えないとどうにもならないところまで来ているように思う。安倍晋三首相は韓国にしてやったりとほくそ笑んでいるのかもしれないが、17日の小欄で書いたように韓国からの来日者数は前年対比58%減まで落ち込んでいる。箱根観光客が激減しているのは災害だが、これほどまでの落ち込みは全国津々浦々へ及ぼす「人災」だ。 アメリカとの蜜月ぶりも、トランプ大統領のポーズだと私は見ています。もともと安倍晋三首相はクリントン大統領候補と親しかったのをトランプ大統領も承知で、安倍晋三首相とゴルフをしたり、蜜月ぶりをことさら強調している。彼の行動の根底には、自分の再選しか眼中にない。 トランプ大統領の提唱する有志連合に、日本はイラン等の関係から不参加を表明し、そのかわり自衛隊を独自の判断で中東へ派遣するようだ。これはこれで、私は支持する。綺麗事を言っても、実行支配する者には、戦うしかない。実際の戦いをせずに、そこにいるだけで抑止力になるのであれば、派遣すべきだ。 いまこのタイミングで中東からの原油が止まったら、日本経済は失速する。脱化石燃料へ舵を切るのは当然としても、今すぐ止まると立ちゆかなくなる。昨今は、自衛隊頼りが続いている。陸海空自衛隊が、国民の災害復興を助けてくれている。海上自衛隊も、中東へ行かざるを得ないと思う。予備自衛官も、東日本大震災以来の1千人、招集されている。 ロシアのミサイルに勝てないアメリカのイージス・アショアを、日本が買っても全くの防衛策にならない。これらの予算を、自衛隊員増強へ回せば良い。安倍晋三首相の目論む改憲は、難しいと私は思う。第一、日本国民の中に、自衛隊が憲法違反で必要ないと考える人はいないと思う。どの場合でも、自衛隊が頼もしいわが国の軍隊だ。 話しがとんでもない方向へ飛んでしまったが、ポスト安倍は、宏池会の岸田文雄党政調会長と菅義偉官房長官の二人が有力視されだした。私は、宏池会贔屓(過去に応援していた真鍋光広元衆議院議員が宏池会)ですから、岸田文雄党政調会長に頑張って貰いたいと考えています。政治の世界、一寸先は闇の中と言われますが、日本のトップは頑張らないと、天皇皇后両殿下のように、ラグビーフットボール日本チーム「桜ジャパン」のように逞しく。 |