特別名勝栗林公園(高松市)で10月31日朝、イノシシ1頭が仕掛けた罠にかかって、無事捕獲された。園内に出没していた3頭の内の最後の1頭と見られ、翌日に予定されていた一斉捕獲のための臨時閉園が取りやめになった。都心部の特別名勝栗林公園にイノシシとは、にわかに信じられない話しでありましたが、借景が紫雲山ですから、昨今の餌不足で、イノシシが出没しても不思議はない。
私が幼少の頃だからもう時効、親戚の観興寺が公園南西にあり、ここから公園に出入りしていたぐらい。同公園では、8月下旬にイノシシ3頭が出没。2頭は既に捕獲したが、1頭を取り逃がし、10月11日には急遽閉園する羽目に陥り、観光客等に迷惑をかけていた。出没以降、山林と園を仕切るフェンスを隙間なく設置するなど、公園事務所は必死になって残り1頭の捕獲に懸命になっていた。
残り1頭のイノシシの動きは、監視カメラなどで把握していて、潜伏していると思われる場所の公園の北西の芝生広場付近に罠を仕掛けて動きを監視していた。イノシシは夕方すぎに山林から園内の西湖を泳いで入り込み、梅林の土を掘ってミミズを探すなど園内を入園料も払わず動き回った後、早朝に山林に戻っていたという。朝帰りをしていた、何という不良者か。御用になって、当然だ。
これから秋の園内ライトアップが予定されていたり、特別名勝栗林公園は、近場の紅葉の見所でもあります。インバウンド客も多くなり、高松と言えば栗林公園と言われるほど、市民や観光リピートー客にはなくてはならない場所となっている。勿論イノシシ騒動は、今年初めてのハプニングで、公園管理事務所や香川県職員は、ホット胸をなで下ろしていると思う。
しかしこれからも、イノシシの闖入はあり得ないことではない。しかし事前に防ぐ妙案がないのも事実。人間に危害を加えない、共存方法はないものだろうか。