2018,07,30, Monday
ここへきて助成金の不正流用疑惑が出ている日本ボクシング連盟、ここでも長く君臨しているトップ山根明会長のワンマンぶりがマスコミ等で叩かれている。日大のアメフト問題も、日大田中英寿理事長の決定的責任が追及されている。文部科学省の体質に、大きな責任が内在していると言わざるを得ない。
今年正月の毎日新聞に、「明治維新から150年何がめでたい」という特集記事があって、正月だからもあって、丁寧に読んでみた。「明治維新」が日本の近代化の夜明けだという定説が、果たしてそうなのかというアンチテーゼであった。よくよく考えてみると、今の文科省のように全国津々浦々の統一教科書的発想と、リードが今も必要なのか。 そう言ったら失礼だが、財務省や経済産業省などに比べたら、国会での追及や、矢面に立つ機会が少なく、官僚としての椅子は比較的安定したもののように思う。だからわが子を裏口入学させるという発想や、「もりかけ」問題のような「ぬるい行政指導」がまかり通るようにも思う。ここへ来ての不祥事は、文部科学省が圧倒的に多い。 日大の田中英寿理事長の反社会的勢力との付き合いは、3年ぐらい前に写真週刊誌で山口組6代目の司忍(本名・篠田建市)組長とのツーショット写真が公表されて、当時の下村文科大臣が調査すると約束しながら、そのまま今日に至って死んだフリをしている。田中英寿理事長は、JOCの副会長に就任していて、IOCから厳しい叱責を受けている。 東京オリンピック・パラリンピックも、本当に大丈夫だろうか。今の文部科学省体たらくを見ていると、本当に心配になってきた。メイン会場は間にあうようだが、サブトラックの整備が危ない。築地市場の整備も間にあわない。もちろん豊洲移転の日程だけで決まっていて、その他は賑わい施設なども、手が着いていない。 この猛暑の日本の8月、本当に災害発生中の東京オリンピック・パラリンピック。50年前は10月、あの頃と比べても気温が上がっている。アメリカのメディアに合わせた試合開催が、本当の意味での「アスリート・ファースト」と言えるのだろうか。何だか歯がゆい手の届かない問題を、文部科学省の責任にしたがっている私がいます。 |