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米国の対中制裁ついに大学にも拡大
米中のハイテク覇権争いが新たな局面に入り、中国の大学関係者等が困惑している。米商務省が5月に発表した、事実上の禁輸措置対象のエンティティリスト(EL)の対象が、中国の大学まで広がったからだ。ETとは、外交政策上、安全保障上の理由でアメリカにとって貿易取引するには好ましくないと判断された、団体・個人が登録されたリストであります。

ELに登録された大学では、学生らが日常的に使う米国製の数値解析ソフトなどが利用できなくなったり、米国の提携校との交流が停止したりするなど影響が出ている。すでに企業は、HUAWEI(中国製)を筆頭に多くが登録されているが、それが大学にまで拡大している状況が報道され始めたことになる。

ELに追加された大学は、中国の理系の名門、ハルビン工業大学(HIT)とハルピン工程大学の2校。HITでは6月上旬、学生が研究活動や実験室で日常的に使っている米ソフト会社マスワークスの数値解析ソフト「マトラボ」を使おうとしたところ、いつものようにアクセスできず利用できなくなっていたという。

大学が同社に問い合わせると、米国の政策変更によりソフトウェアを提供出来ないとの説明があり、HITがELに載ったことで使えなくなったと分かったという。同大学の利用者が米製ソフトウェアにアクセスできなくなった背景について、SNS(交流サイト)に投稿し、問題が表面化したとされている。

新たなELを発表した米商務省は、5月22日(金)の声明で「米国の安全保障と外交政策上の利益に反する活動に関わる」大学2校と22の組織を制裁対象に加えたと発表した。米政府はここ数年、中国企業に対して制裁を強化してきた。ELはその代表的な手段の一つだ。米国の技術の販売や移転の際に、あらかじめ米国政府の許可が必要な企業や団体を指定している。

特定5社と呼ばれている中国通信監視技術会社は、ファーウェイ(華為技術)・ZTE(中興通訊)・ハイテラ(海能達通信)・ハイクビジョン(海康威視数字技術)・ダーファ(大華)を指すのだか、当然のようにELに登録されている。

米商務省が国家安全保障上などの理由から、ELに指定した企業に対し、米企業は部品などを輸出・供給することが原則許されない。中国の通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)は2019年、ELに加えられたことで、米国製の半導体などの部材やソフトウェアの同社への供給を事実上禁止された。

上記特定5社のなか、監視カメラ世界大手の杭州海康威視数字技術(ハイクビジョン)、画像認識の商湯科技(センスタイム)など他の中国のハイテク企業も制裁対象となり、米国の技術利用が制限されてきた。この傾向は、日本も注視する必要がある。東京五輪パラの実施に際して、防犯カメラの増設も当然計画されているだろうが、中国製は使えない。

今回は対象が企業にとどまらず、大学にまで広げられた。これに対して中国は、米国製ソフトへのアクセス制限は、中国に対する「政治的弾圧」だとして、解除するよう米国に求めた。米国製ソフトなど研究開発ツールが使えなくなると、研究に支障をきたしかねない。米国で経験を積みたいと願う中国の学生や研究者らも、逆風に直面している。

HITで生物医学工学を専攻しているある大学院生は、大学の研究室では画像を処理するのに米国製の高性能チップを使っており、同じ品質レベルの代替品を入手する困難だと語る。制裁対象を大学まで広げた米政府による禁輸措置が今後も続けば、中国の製造業やハイテク産業が深刻な打撃を受けかねない。


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| 社長日記 | 09:17 AM | comments (0) | trackback (0) |
007/慰めの報酬 2008 
007シリーズ第22作は、ジェームズ・ボンド役6人目の「ダニエル・クレイグ」が、前回今回とまだ封切り前の第25作だが、合わせて5作に主役出演している。主演が替わったからか、マンネリ化を防ぐ意味か、これまでの作風とはかなり異なる。ストーリとしても、『007/シリーズ』初の続編となっている。

前作『007/カジノ・ロワイヤル』で、ボンドガールとしてイギリス情報諜報局(M16)の金庫番で登場し、ボンドが惚れ込んで結婚し、M16を退局する決意をするまでの女性「ヴェスパー・リンド」がこの作品につながっている。本人は登場しないが、名前が頻繁に出てくる。ついこの前の話のように、巧みに仕立てられている。ただシリーズ初の試みであるが、前作を覚えているヒトばかりではない。ましてや前作からは、2年も経過している。

前作のラストで、エヴァ・グリーン演じる「ヴェスパー・リンド」との心の安息を奪われた孤高のスパイ、ダニエル・クレイグ演じるボンドの怒りの追跡劇に、頭から共感満載で没入できる珍しい作品で、愛に殉じる希少なボンドが観られるのが本作最大の特色だ。ボンドは1作ごとに、相手が替わるのが定番で、われわれの期待もそこで膨らむ。

悪人も従来の世界征服を企む巨大組織の「スペクター」ではなく、NPO法人を隠れ蓑に私腹を肥やす子悪党なのも、どこにでもいそうな現実社会にマッチしていて面白い。そして今度のボンドガールも、既成概念を撃ち破る。親の仇討ちに奔走する、薄幸のオルガ・キュリレンコ演じる「カミーユ」と言う設定も現代的だ。

アフリカの貧困救済を隠れ蓑に、「水」利権を巧みに操る悪党像は恐ろしく現代的で、昨今のアクション映画に多く見られる核兵器モノよりも惹き付けられる。過去の007シリーズに比べれば悪のスケール感は確かに小さいが、ジェームス・ボンドの人間の器が一番大きく見える意欲的な傑作だ。

ジェームズも一人の人間であり、世界の救出も一人の少女の救済も重さは同じとする製作の意図に称賛したい。昨今の少数の犠牲の上に国策が成り立つと言う、安易な政治思想に敢えてくさびを打ち込む意義を描いた脚本には、心から賛同する。アクション中心の娯楽映画の域を超えた、歴史に残る名作と評される時代が来るかも知れない。

私はまだ全編を見たわけではないが、手元にある21巻だけでも速く観て、自分なりの007/シリーズ総括をしてみたい。映画音痴のクセして、古希を前にして偉そうなことを。




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| 社長日記 | 09:41 AM | comments (0) | trackback (0) |
007/カジノ・ロワイヤル(2006=平成18年)主演ダニエル・クレイグ
私も断片的には『007/シリーズ』のDVDを持っていたのですが、後世に残すことも考慮して、シリーズ全25巻(欠番もある)を買い求めたのは先の小欄で触れています。昨日の小欄で、そのことに関して大袈裟に書き込みをして、自分自身も高揚しているのを感じます。「密閉・密集・密接」のため、夜のイベントも自粛気味。STAYHOMEは、『007/シリーズ』を楽しみます。

と言うわけで、DVDシリーズ最新作の6代目ボンド俳優となった「ダニエル・クレイグ」の作品から観てみることにしました。彼の第1作が、『007/カジノ・ロワイヤル』であります。本作ではジェームズ・ボンドが、殺しのライセンスを持つ「007」になる前の物語が描かれている。6代目ボンド俳優となったの「ダニエル・クレイグ」、これまでのボンドにない影のある不屈のキャラクターが誕生しています。

英国の諜報機関M16のスパイとして、「00」に昇格したジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、世界中のテロ組織のネットワークを根絶するため新たなミッションにつく。テロ組織の資金を運用する「ル・シッフル」に接触すべく、モンテネグロのカジノへ向かったボンドは、そこでポーカー・ゲームに参加するのだが・・・

モンテネグロは、ヨーロッパ南東部、バルカン半島に位置する共和制国家。イタリアの、アドリア海を挟んで東側に位置します。首都はポドゴリツァ。ユーゴスラビア紛争によるユーゴスラビア社会主義連邦共和国の解体によって成立した、ユーゴスラビア連邦共和国(1992年-2003年)および、セルビア・モンテネグロ(2003年-2006年)を構成する2つの共和国のうちのひとつ、モンテネグロ共和国であったが、2006年6月3日に独立を宣言した。

南はアドリア海に臨み、北西をクロアチアのドゥブロヴニクとボスニア・ヘルツェゴビナ、北東をセルビアのサンジャク地方、南東をアルバニア、東部をコソボと接する。紛争が起きて、何だか怪しげな町として描かれている。21世紀の今でも道路はアスファルト舗装がなく、建物も海へ座屈するほどの耐震強度、アドリア海が印象的です。

原作は第二次世界大戦中、イギリス海軍情報部に所属していたイアン・フレミングが、戦後その知識と経験を基に創作したスパイ小説です。1953年に、イギリスのジョナサン・ケープから刊行されたモノ。イギリスの秘密情報部員ジェームズ・ボンドの活躍を描いた物語で、シリーズ化された。アメリカ合衆国で刊行されたペーパーバック版は、当初『You Asked for It』というタイトルで刊行されました。

そしてこの作品は、イアン・フレミングの小説007シリーズ長編第1作、およびその映画化作品だという。原作は戦後すぐから1953年頃にまとめて書かれていて、映画ごとに作成したモノではない。逆に脚本は、その作品にあわせて作られている。過去にはコメディ映画として、提供されたこともあるようだ。もちろん『007/シリーズ』外で。

ソ連の組織「スメルシュ」のフランスにおける工作員である「ル・シッフル」は、使い込んだ組織の資金を穴埋めするため、ロワイヤル・レゾーのカジノで、テキサスホールデムポーカーによる一攫千金を狙っていた。 イギリス秘密情報部員007、ジェームズ・ボンドは、上司のMから、テキサスホールデムポーカーで「ル・シッフル」を負かして破滅させるよう命令される。

ボンドは、同僚の女性「ヴェスパー・リンド」、フランス参謀本部2課の「ルネ・マティス」、CIAの「フェリックス・ライター」と連携し、一度は窮地に陥りながらも任務に成功する。途中で毒を盛られ、解毒のためにふらふらになりながら、愛車アストンマーティンへ向かう。そこには解毒薬と、小型AED(自動体外徐細動器)が備え付けられていたのだが・・・

任務を果たし、英国国家の資金も回収し、成功の美酒に酔いしれているその直後に、「ヴェスパー」が「ル・シッフル」に拉致され、後を追ったボンドも捕まり、金を返すよう拷問にかけられるが、「ル・シッフル」はスメルシュの刺客に粛清され、ボンドは命拾いをする。ボンドは自分の仕事に疑問を抱いて辞職を決意し、「ヴェスパー」との結婚を考えるが、その結末は悲劇に終わる。

それまでのボンド映画とは主役が別の、新しいボンド映画の1作目である。そのため、ボンドは1968年4月13日生まれに設定され、冷戦時代にボンドはスパイとして活躍していないなど、それまでの設定とは異なっている。それまでは、ショーン・コネリー~ロジャー・ムーアが演じたボンドは1920年代生まれで、ダルトン、ブロスナン、クレイグのボンドは、それぞれの俳優が誕生した年がボンドの産まれた年となった。そのため、ジュディ・デンチ演じる上司Mも性格の異なった新しいMとなっている。

終わったかと思うと次の展開がはじまり、手に汗握る構成に、トイレもままならない。実によく出来た作品の一つだと、感心しながらの約150分。製作はイギリス・アメリカとなっています。堪能しました。21時前から観ないと、日付変更線を超えかねません。暫くはまりそうです。




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| 社長日記 | 08:43 AM | comments (0) | trackback (0) |
不朽の名作007シリーズ1962-2020の58年間で全25作
何かの弾みで、「戦後75年政治経済史」を作り始めて、もう5年以上が経過しています。ウナギの蒲焼きのタレのように、作っては差入さし込みを繰り返し、また池田清一郎氏の資料からも多くを頂きました。4月からの大型連休後は「密閉・密集・密接」を避けて、STAY・HOMEで空いた時間で何か、面白い企画はないモノだろうかと考えました。

そこで取り入れたのが、1959(昭和34)年に始まった「日本レコード大賞」受賞曲と歌手名。これが入ると、年末大納会の株価と、その一年が何と無く思い出されます。当時の総理大臣は、56代57代自由民主党岸信介、現職安倍晋三首相の御祖父です。この年4月18日には、皇太子明仁親王26歳と、正田美智子25歳のご成婚。その祝賀パレードには、53万人の群衆が駆けつけたとあります。

市井の話題は、6月の天覧試合で長嶋茂雄がサヨナラホームランを打って阪神に5-4で勝利したことの方が印象に残っているし、若い人でも再現VTRを観たかもしれない。話がそれてしまいましたが、この年第1回の日本レコード大賞は、『黒い花びら』水原弘であります。ちなみに昨年末は、第61回レコード大賞は『パプリカ』Foorin。「百笑ももえ」が踊ります。

それからもう一つ、映画の世界で国内のみならず世界的に通ずる作品はないかと考えました。『男はつらいよ』シリーズや『若大将』シリーズも考慮しましたが、落ち着いたのは標題の『007シリーズ』でした。1962(日本で上映されたのは翌年6月)-2020の58年間で全25作の作品があり、2020年に第25作目『007/ノー・タイム・トウ・ダイ』へと、いまだに続いています。

「特別定額給付金」の10万円も有り難く頂戴したところで、全25作の内DVDで販売されているモノを全て買いました。主人公ジェームズ・ボンドは、1~5と変則ですが7作が初代ショーン・コネリ主演となっています。問題の1969(昭和44)年第6作『007/女王陛下の007』だけが、2代目『ジョージ・レーゼンビー』となっているのです。評判が芳しくなくて、1作で降板、ショーン・コネリが再登場しています。

またこの年は、先に紹介した『男はつらいよ』シリーズ(8/27)が始まっています。そして1973(昭和48)年の8作から、3代目主人公ジェームズ・ボンドを『ロジャー・ムーア』が7作演じています。シリーズでは一番多くの作品に主演しているのですが、どうしたことか初代のショーン・コネリ主演が板に付いているというか、頭にへばりついています。

1987(昭和62)年からの15作品から、主人公が4代目『ティモシー・ダルトン』に替わっています。彼が2作品の『主人公ジェームズ・ボンド』を演じています。15作『007/リビング・デイライツ』(1987)と、16作『007/消されたライセンス』(1989)。続いて1995年の『007/ゴールデンアイ』から4作、『ピアース・ブロスナン』が演じています。

6代目ボンド俳優となったのが、『ダニエル・クレイグ』。この作品あたりから、『007/シリーズ』の中身が違ってきた。娯楽映画だったモノが、社会性を帯びた問題提起の様相を含んだものとなった感がします。前作の2002年『007/ダイ・アナザー・デイ』では、ジェームズ・ボンドが北朝鮮の捕虜となる。これまでにない展開であります。

新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、25作『ノー・タイム・トウ・ダイ』は4月1日(水)の公開予定でしたが、日本国内では11月20日(金)に変更になっています。新しい展開があるものと、楽しみにしています。楽しみと言えば、ボンドカールも楽しみであります。世界中の美女をかき集めているようです。

さて前置きが長くなりましたが、シリーズ第一作1962(昭和37)年の『ドクター・ノオ』が、1週間前BS放送されていました。第1作は、前回の東京オリンピック開催前であります。実際に日本で上映されたのは翌63年6月1日ですが、その時代を見事に反映しています。走っているクルマもオンタイム、その時の物を使い、ロケ地もその時代のその町そのものです。だから面白いとも、言えると思います。

当時のアメリカ大統領は、第35代ジョンFケネディ(民主党)。前年1961年1月就任し、4月にソ連が世界初の有人宇宙飛行に成功しています。遅れじと、米国はアポロ計画を5月に発表しています。米ソが宇宙開発にしのぎを削るそのタイミングで、ジャマイカで月面ロケット発射工作にあたっていた英国諜報員が何者かによって殺害される。

真相解明のため現地に派遣されたのは、コードネーム「007」を持つM16のエリート諜報員、ジェームズ・ボンド(ショーン・コネリ)。そこでアメリカによる宇宙開発を阻止しようとする、謎の中国人ドクター・ノオと対決する。いみじくも21世紀の今、繰り広げられている米中貿易戦争をなぞらえている映画とも言えそうです。

英国の作家イアン・フレミングによるスパイ小説「007」の記念すべき映画化第1作。主人公ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリは元祖ボンド俳優として一躍世界的スターになった。監督は名匠テレンス・ヤング。また音楽も興味深い。服装も貧富の差がハッキリして、なんとも言えない時代絵巻を観ているようだ。

下らないバラエティー(中にはクレバトのような勉強になるモノもあるにはあるが)をやめて、時代背景を考えながら『007/シリーズ』を観るのも、悪くはない。さて今晩は、おやおやBS放送では『007/シリーズ』はない。包装紙をとって、今晩はどれを観るかな。




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| 社長日記 | 09:18 AM | comments (0) | trackback (0) |
リニア中央新幹線27年開業が困難に意見の衝突
JR東海(金子慎社長)と、静岡県(川勝平太知事)の会談が物別れに終わった。両者の葛藤が続く。26日に初めて開かれたトップ会談が、双方の意見の出し合いで合意には至らず、平行線で終わったと報道されている。リニアモーターカーは、品川-名古屋間を40分で結ぶ計画だ。最高時速500キロで、現行の東海道新幹線より約1時間短縮される。JR東海は、27年の開業に向けて各地で工事を進めてきた。

当初から難航が予想されていたのが、山梨、静岡、長野の3県を通る南アルプストンネルの工事だった。このうち静岡工区は、川勝知事が「大井川の流域減少につながりかねない」として工事を認めず、滞っていた。もともと静岡側に、メリットが乏しい。東海道新幹線では県内に6つの駅があるが、リニアモーターカーでは山間部の地下を通るだけ。7都県のうち、静岡だけ一つも駅がない。

そもそも論だが、JR東海は東海道新幹線が大規模災害に遭った場合のバイパスの役割を持つと主張する。しかしテレワークが広がる昨今の状況では、利用する出張客もこれまでのように常に高利用率を維持できるかどうか分からない。いらないのではないかという、専門家の意見も多い。特に大阪まで延伸すると、9兆円という莫大な投資となる。名古屋まででも5.5兆円は、投資対効果でバランスしていない。

リニアモーターカーは、JR東海の葛西敬之(かさい よしゆき)名誉会長が一生懸命旗振りをしているプロジェクトだが、笠井氏の引退後は、工事が継続するかどうかも定かではない。日本で初めて新幹線を導入したJR東海としては、次を見据えた新規計画が必要だが、時速500キロのスピードを求めるなら、飛行機に委ねても良いのではないか。

私が別の講演会で聞いたところによると、南アルプスのトンネル計画域では、「天然のヒ素」が出るとのことであった。静岡側は、水の問題として環境破壊を主張しているが、「天然のヒ素」を静岡県も把握していると聞く。静岡県にメリットがないという一面では、現行の東海道新幹線でも「のぞみ」が止まる駅はない。

JR東海と静岡県の確執は、なかなか容易に氷解するようには思えない。どちらも「俺の都合」とは考えていないと思うが、「利他の心」も必要ではないか。


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| 社長日記 | 09:55 AM | comments (0) | trackback (0) |
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