2020,06,01, Monday
2020年6月1日(月)20時から、花火に悪疫退散の願いを込め僅か5分間だったが、全国163の花火業者が各地で「ドンパチ」と一斉に花火を打ち上げた。事前の告知はなされておらず、マスコミ各社は知らされていたようだが、私も知らなかった。やはり「密閉・密集・密接」を避けるための「無告知」だったと思います。
花火業者の有志が企画し、感染防止のため打ち上げ会場に人が集まらないように配慮されたものだ。日本煙火協会(東京)青年部に属する業者の有志が、見る人に笑顔になって貰いたいと企画し、各地の花火業者に呼びかけた「チアアップ!花火プロジェクト」。テレビ画面では、大輪の花が思いを込めて広がる様子を上空から捉えたものもあった。 花火と言えば夏の風物詩。暦の上では「立夏」が過ぎて、もう夏だがこの時期に花火が上がるとは、思ってもいなかった。6月に入り、嫌な梅雨が到来すると身構えていた所に、突然のプレゼント。驚くと同時に日本人は、花火が大好きだから嬉しいプレゼントに違いない。過日首都圏の上空に、自衛隊のブルーインパルス編隊が医療従事者激励の編隊飛行を敢行した。これも、サプライズ・プレゼントだった。 先の花火は高松でも、「末沢火工品店」さんが約束の午後8時から5分間、高松港周辺で計15発を打ち上げたようだ。その打ち上げ間隔は、坂本九さんの「上を向いて歩こう」の音間に合わせたものだったという。「上を向いて歩こう」は、われわれ60歳代が選ぶベスト10に入っているほどの名曲だ。若者は知るよしもないが、坂本九さんの「上を向いて歩こう」はアメリカでも1964年に米国内でのレコード累計販売枚数が100万枚を超え、「すき焼きソング」として大流行した。 今に「上を向いて歩こう」が懐メロに登場しないもので、若者は坂本九さんの歌声を知らないのだろう。彼は1985年(昭和60年)8月12日に発生した、日本航空123便墜落事故(死者520人)により帰らぬ人となったからだ。当時言われていたのは、8月11日夜に『クイズクロス5』(テレビ新広島)の収録のため広島入りし、翌12日に同番組の収録(同年8月16日放送分)を行った。当初の予定では、『クイズクロス5』の収録後に、岡山から車で直接大阪入りする予定だった。 だが、夏休み休暇中のうつみ宮土理の代役として急遽『歌謡スペシャル』(NHK-FM放送)の司会を務めることになったため、一旦帰京した。そのため、この『歌謡スペシャル 秋一番!坂本九』の収録が坂本の生前最後の仕事となった。その後、大阪府にある友人(坂本の元マネージャー)の選挙応援として、翌13日に行われる事務所開きに駆けつける途中、日本航空123便墜落事故に巻き込まれ死亡した。43歳没。 |