私も断片的には『007/シリーズ』のDVDを持っていたのですが、後世に残すことも考慮して、シリーズ全25巻(欠番もある)を買い求めたのは先の小欄で触れています。昨日の小欄で、そのことに関して大袈裟に書き込みをして、自分自身も高揚しているのを感じます。「密閉・密集・密接」のため、夜のイベントも自粛気味。STAYHOMEは、『007/シリーズ』を楽しみます。
と言うわけで、DVDシリーズ最新作の6代目ボンド俳優となった「ダニエル・クレイグ」の作品から観てみることにしました。彼の第1作が、『007/カジノ・ロワイヤル』であります。本作ではジェームズ・ボンドが、殺しのライセンスを持つ「007」になる前の物語が描かれている。6代目ボンド俳優となったの「ダニエル・クレイグ」、これまでのボンドにない影のある不屈のキャラクターが誕生しています。
英国の諜報機関M16のスパイとして、「00」に昇格したジェームズ・ボンド(ダニエル・クレイグ)は、世界中のテロ組織のネットワークを根絶するため新たなミッションにつく。テロ組織の資金を運用する「ル・シッフル」に接触すべく、モンテネグロのカジノへ向かったボンドは、そこでポーカー・ゲームに参加するのだが・・・
モンテネグロは、ヨーロッパ南東部、バルカン半島に位置する共和制国家。イタリアの、アドリア海を挟んで東側に位置します。首都はポドゴリツァ。ユーゴスラビア紛争によるユーゴスラビア社会主義連邦共和国の解体によって成立した、ユーゴスラビア連邦共和国(1992年-2003年)および、セルビア・モンテネグロ(2003年-2006年)を構成する2つの共和国のうちのひとつ、モンテネグロ共和国であったが、2006年6月3日に独立を宣言した。
南はアドリア海に臨み、北西をクロアチアのドゥブロヴニクとボスニア・ヘルツェゴビナ、北東をセルビアのサンジャク地方、南東をアルバニア、東部をコソボと接する。紛争が起きて、何だか怪しげな町として描かれている。21世紀の今でも道路はアスファルト舗装がなく、建物も海へ座屈するほどの耐震強度、アドリア海が印象的です。
原作は第二次世界大戦中、イギリス海軍情報部に所属していたイアン・フレミングが、戦後その知識と経験を基に創作したスパイ小説です。1953年に、イギリスのジョナサン・ケープから刊行されたモノ。イギリスの秘密情報部員ジェームズ・ボンドの活躍を描いた物語で、シリーズ化された。アメリカ合衆国で刊行されたペーパーバック版は、当初『You Asked for It』というタイトルで刊行されました。
そしてこの作品は、イアン・フレミングの小説007シリーズ長編第1作、およびその映画化作品だという。原作は戦後すぐから1953年頃にまとめて書かれていて、映画ごとに作成したモノではない。逆に脚本は、その作品にあわせて作られている。過去にはコメディ映画として、提供されたこともあるようだ。もちろん『007/シリーズ』外で。
ソ連の組織「スメルシュ」のフランスにおける工作員である「ル・シッフル」は、使い込んだ組織の資金を穴埋めするため、ロワイヤル・レゾーのカジノで、テキサスホールデムポーカーによる一攫千金を狙っていた。 イギリス秘密情報部員007、ジェームズ・ボンドは、上司のMから、テキサスホールデムポーカーで「ル・シッフル」を負かして破滅させるよう命令される。
ボンドは、同僚の女性「ヴェスパー・リンド」、フランス参謀本部2課の「ルネ・マティス」、CIAの「フェリックス・ライター」と連携し、一度は窮地に陥りながらも任務に成功する。途中で毒を盛られ、解毒のためにふらふらになりながら、愛車アストンマーティンへ向かう。そこには解毒薬と、小型AED(自動体外徐細動器)が備え付けられていたのだが・・・
任務を果たし、英国国家の資金も回収し、成功の美酒に酔いしれているその直後に、「ヴェスパー」が「ル・シッフル」に拉致され、後を追ったボンドも捕まり、金を返すよう拷問にかけられるが、「ル・シッフル」はスメルシュの刺客に粛清され、ボンドは命拾いをする。ボンドは自分の仕事に疑問を抱いて辞職を決意し、「ヴェスパー」との結婚を考えるが、その結末は悲劇に終わる。
それまでのボンド映画とは主役が別の、新しいボンド映画の1作目である。そのため、ボンドは1968年4月13日生まれに設定され、冷戦時代にボンドはスパイとして活躍していないなど、それまでの設定とは異なっている。それまでは、ショーン・コネリー~ロジャー・ムーアが演じたボンドは1920年代生まれで、ダルトン、ブロスナン、クレイグのボンドは、それぞれの俳優が誕生した年がボンドの産まれた年となった。そのため、ジュディ・デンチ演じる上司Mも性格の異なった新しいMとなっている。
終わったかと思うと次の展開がはじまり、手に汗握る構成に、トイレもままならない。実によく出来た作品の一つだと、感心しながらの約150分。製作はイギリス・アメリカとなっています。堪能しました。21時前から観ないと、日付変更線を超えかねません。暫くはまりそうです。