オイスカ・インターナショナルは、「すべての人々がさまざまな違いを乗り越えて共存し、地球上のあらゆる生命の基盤を守り育てようとする世界」を目指して、活動を続けています。オイスカは地球環境を考え、開発途上国の産業開発事業の推進と友好親善に取り組む国際NGOです。
OISCAの綴りは、Organization(機構)・Industrial(産業)・Spiritual(精神)・Cultural(文化)・Advancement-Internationalとなります。まず研修生に、日本語の指導から始めます。最初は苦労する外国人研修生ですが、退所する頃には立派に日本語をしゃべるようになります。
昭和43年3月、オイスカ活動の根幹でもある国づくりを担う「人づくり」活動の拠点の一つとして、香川県香南町冠瓔神社境内の一角にプレハブ建屋で四国研修センターが開所しました。その後、昭和56年12月、施設拡充を機に現在の綾歌郡綾川町 (当時の綾南町) 陶の丘陵地に移転し、今日に至っています。
四国研修センターで学んだ研修生は、農工業合わせて38カ国約1,600名に及びます。帰国した研修生の多くは、国づくりの第一線で活躍しており、来日の折に研修センターを訪ねてくるOBOGの姿は、自信と誇りに満ちています。またその輝かしい姿が、今いる研修生の大きな励みとなっています。
未だ世界は宗教や民族の違いによる紛争、またそれに伴う環境破壊や南北格差による貧困問題等、深刻な状況にあります。四国研修センターでは開所以来、民族宗教、文化等異なる研修生同士が職員と寝食を共にしながら同じ屋根の下で研修に励んでいます。
ある大学生ボランティアが、四国研修センターを後にする際に言った言葉が、今でも印象深く残っていると萬代保男センター所長は言うのです。「ここには小さな世界平和があります。これが世界中に広がればきっと・・・」。
初代所長藤岡精二氏から現在の萬代保男センター所長まで、7代の所長が1,600名を育てて、それぞれの国へ送り返して彼らが活躍をしています。本日は、公益財団法人オイスカ会長の渡辺利夫氏の記念講演会がありました。別に機会に、是非紹介したいと考えています。
私は21日から、パプアニーギニアのラバウルへ行きます。オイスカラバウル研修センター開設30周年記念式典に、参列します。太平洋戦争で多くの日本人が戦死したところで、私も頭を垂れて哀悼の意をひょうしたいと願っています。